高校入試の数学|過去問の使い方と、大問1で決まる県があること

高校入試の数学 大問1で決まる県がある 東京は46点 埼玉は65点 京都は40点中16点
目次

先に知ってほしいこと|大問1だけで、配点の4割を占める県があります

数学が苦手だと、つい「難しい問題が解けないから点が取れない」と考えがちです。実際には、最初の大問1(計算と基本の一行問題)の配点が、思っているよりずっと大きい県があります。

大問1の配点1教科の満点
東京都46点100点
埼玉県(通常問題)65点100点
京都府16点(全体の4割)40点
神奈川県大問1〜2で約4割100点

数学が苦手なら、後半の難問より先に大問1です。東京都なら、大問1をノーミスで通して各大問の(1)を拾うだけで70点近くになります。
「捨てる問題を決める」のは、大問1を落とさなくなってからの話です。

自分の県の大問1に何点あるかは、都道府県別リンク集 から各県の記事に入って確認できます。

自分の県の数学は、何分で何点か

数学は県によって、満点も検査時間も違います。他県の過去問を使うときは、ここを合わせないと練習になりません。

項目違い
1教科の満点100点の県が多数。大阪鹿児島 は90点、福岡 は60点、静岡広島高知三重奈良島根山口 は50点、京都 は40点、愛知 は22点
検査時間50分が多数。秋田大阪のC問題は60分、三重岡山 は45分、京都 は40分
問題が分かれている県大阪(A・B・C問題)、埼玉(学校選択問題)。秋田 は一部の高校で問題選択制
1問の配点愛知 は1問1点または2点。1つのミスが大きく響きます

1教科50点の県では、1問あたりの重みが100点の県の2倍です。他県の問題を解くときは、時間も配点も自分の県に合わせてください。県ごとの違いは 公立高校入試は都道府県でどう違う?、他県の過去問の使い方は 隣県の過去問は使うべき? にまとめました。

答案の書き方が変わる県があります

数学は途中式を書く教科ですが、その書き方に条件が付いた県があります。

  • 千葉県…令和9年度からマーク式と記述式の併用。記述の答案は画面に表示して採点されます
  • 埼玉県…令和9年度から5教科すべてでマークシートと記述式の併用
  • 福井県…令和9年度からデジタル採点(数学は令和10年度から)
  • 愛知県マークシート。解法は記述時代と変わりませんが、答えの数値が選択肢にあるかで確認できます

画面で採点されるということは、解答欄からはみ出した部分が映らないかもしれないということです。くわしくは 数学の途中式はどこまで省略していい? にまとめました。

過去問を使うときの順番

やる順やることねらい
1自分の県の大問1だけを、5年分まとめて解くいちばん配点の大きいところを先に固める
2各大問の(1)だけを、5年分まとめて解く難問の手前までは、毎年ほぼ同じ形で出ます
3苦手な単元だけを、他県も使って数多く解く自分の県だけでは問題数が足りません
4最後に、1年分を時間どおり通しで解く時間配分と、捨てる問題を決める

1年分を通しで解くのは、いちばん最後で十分です。苦手な段階でいきなり通すと、時間が足りず、手が止まったところで終わってしまいます。
計算を速くする方法は 高校入試数学の時短テクニック10選、秋以降の進め方は 【中3の秋】高校入試の数学でやるべきこと にまとめました。

「計算はできるけど文章題になると手が止まる…」

「図形の問題は何から手をつけていいかわからない…」

そんな悩みを抱える中学生は少なくありません。

高校入試の数学は、苦手意識があると得点に直結しやすい科目ですが、実は過去問を正しく使うことで、短期間でも大幅なスコアアップが狙えます。

この記事では、数学が苦手な人でも着実に点数を伸ばせる「戦略的な過去問活用法」を具体的に解説します。

過去問で何が分かるのか

高校入試の数学は、各都道府県ごとに出題傾向がはっきりと分かれています。過去問を解くことは、単なる実力試しではなく「敵を知る」ための作業です。

メリット具体的な効果
出題傾向の把握関数・図形・資料の活用など、頻出単元を絞り込める
形式への慣れ選択肢・記述・作図など、苦手な形式を事前につぶせる
時間配分の習得どの問題に時間をかけ、どこを捨てるかの判断力がつく

数学が苦手な人向け|3つのステップ

STEP
単元別に「つまみ食い」で解く

いきなり1年分を解く必要はありません。

まずは「関数だけ」「作図だけ」のように、単元ごとにまとめて解きましょう。

自分の弱点が明確になり、集中して対策できます。

STEP
解説を「写経」するレベルで理解する

間違えた問題は、解説を読んで「なぜその式になるのか」を一行ずつ追いましょう。

数学は解法のパターンの組み合わせです。自力で再現できるまで解き直すのがポイントです。

STEP
8割の時間で「模試形式」に挑戦

慣れてきたら、制限時間の80%(例:50分なら40分)で1年分を解いてみましょう。

本番の緊張感に近い状態で解くことで、スピード感が身につきます。

やってはいけない3つのこと

[NG例]

  1. 解きっぱなしで終わる→ 解き直しをしないと、次も同じところで間違えます。
  2. 難しい問題(最後の大問など)に固執する→ 数学が苦手な人は、まず配点の高い「基本問題」を完璧にする方が効率的です。
  3. 1年分だけで満足する→ 最低でも直近3〜5年分は解いて、出題リズムを体に叩き込みましょう。

他県の過去問も使う

志望校の過去問をやり尽くしてしまったら、似た傾向の他県の過去問に挑戦するのも手です。

[関連記事カード]

まとめ|大問1から固める

数学が苦手な人にとって、過去問は「今の自分」と「合格点」をつなぐ最短のルートを示してくれる地図です。

  • 苦手単元を特定する
  • 解法の型を覚える
  • 本番のペースを体感する

この3ステップを繰り返せば、数学は必ず「得点源」に変えられます。まずは今日、去年の1年分をパラパラと眺めることから始めてみましょう!

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他の教科の過去問の使い方もまとめています。

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この記事を書いた人

公立進学校から東北大学理学部へ進学。学部卒。
プロ家庭教師、塾講師経験のある40代。
子供は中学生一人。
2026年9月に吉原ビジネスデザイン研究所(YBDL)を開業
2026年10月から「よしわら塾」を開業予定!

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