【都立高校入試】出題傾向と対策|換算内申・スピーキングテストと1020点

都立高校入試 出題傾向と対策 総合得点1020点 学力検査は2月21日

※この記事はプロモーション広告を含みます。

東京都の公立高校入試(都立入試)は、毎年約8万人近くの中3生が挑戦する、全国最大規模の入試です。

「うちは共通問題だから、教科書レベルをやっておけば大丈夫でしょ」と油断していると、思わぬ落とし穴に足元をすくわれることになります。

都立入試を攻略するには、当日の学力検査だけでなく、「換算内申」の仕組みや、各科目の独特な配点バランスを事前に知っておくことが絶対条件です。

この記事では、令和9年度(2027年2月・3月)入試について、東京都教育委員会の資料で確認できたことだけを書きます。総合得点1020点の内訳、実技4教科が2倍になる換算内申スピーキングテスト(ESAT-J)の20点、都が公表した教科別の平均点、そして科目別の出題傾向までまとめました。

【直前対策・総復習に!】都立高校入試対策 一問一答&暗記カード
過去5年分の過去問から頻出問題を厳選したオリジナルPDF教材です。
赤シート対応のシート版と、スキマ時間に使える両面暗記カードのセットで効率よく得点力をアップさせましょう!(リンク先は、BOOTHのショップ名「吉原ビジネスデザイン研究所」となります)

BOOTHでも購入できます

📅 この記事は、いま中学3年生の人が受ける「令和9年度(2027年2月・3月)入試」の記事です。
令和9年度の資料で確認ずみ:選抜の日程、換算内申の計算、総合得点の出しかた、学力検査と調査書点の比率、スピーキングテストの点数化(令和9年度の実施要綱・同細目は2026年9月17日に公表されました)
令和9年度の主な変更点:①7対3と10対0の両方で計算して高いほうを使う選抜方法を、新たに2校の全日制普通科で実施 ②国際高校バカロレアコースの9月入学生徒の選抜を廃止(4月入学のみ)

目次

1. 都立入試の総合得点は1020点|内訳を正確に押さえる

都立高校の第一次募集は、次の3つを足した総合得点で決まります。実施要綱には、こう書かれています。

学力検査の得点と調査書の各教科の学習の記録を点数化したもの(以下「調査書点」という。)の合計は、1000点を満点とする。また、スピーキングテストの結果を点数化したものは、20点を満点とする。
学力検査の得点と調査書点に、点数化したスピーキングテスト結果を加えた合計を「総合得点」といい、1020点を満点とする。
(東京都立高等学校入学者選抜実施要綱)

中身満点割合
学力検査の得点700点1000点のうち7割
調査書点300点1000点のうち3割
スピーキングテスト(ESAT-J)20点上乗せ
総合得点1020点

学力検査の得点と調査書点の比率は、全日制は原則として7対3です。ただし芸術および体育に関する学科は6対4になります(定時制は7対3か6対4)。
また一部の学校では、受検者ごとに7対3と10対0の両方で計算し、高いほうを使います。令和9年度は、この方法を新たに2校の全日制普通科でも実施します(対象校は実施要綱の別表4で確認してください)。

🚨 換算内申|実技4教科の評定は2倍になります

調査書点のもとになる「換算内申」の計算は、要綱にはっきり書かれています。

学力検査を実施する教科は評定数値を1倍、学力検査を実施しない教科は評定数値を2倍して、調査書点を算出する。

教科評定倍率満点
国語・社会・数学・理科・英語5段階×125点
音楽・美術・保健体育・技術家庭5段階×240点
合計(換算内申)65点

実技4教科は、1教科あたり主要5教科の2倍の価値があります。65点のうち40点、つまり6割以上が実技4教科です。実技の評定を1つ上げるほうが、5教科の評定を1つ上げるより効きます。
この65点を300点に換算したものが調査書点になります。

🗣 スピーキングテスト(ESAT-J)は20点

東京都独自のスピーキングテストの結果は、次のように点数化されます。

結果ABCDEF
点数20点16点12点8点4点0点

総合得点1020点のうち20点なので、約2%です。ただしAとFでは20点差がつきます。学力検査で20点を取り返すのは簡単ではありません。

原則として英語の学力検査を実施する高校でのみ選考に使われます。やむを得ない理由で受験できなかった人には、英語の学力検査の得点をもとに「仮のスピーキングテスト結果」が算出され、不利にならないよう扱われます。

📅 令和9年度の日程|学力検査は2月21日の日曜日

選抜検査日合格発表
推薦に基づく選抜令和9年1月26日(火)・27日(水)令和9年2月2日(火)
第一次募集・分割前期募集令和9年2月21日(日)令和9年3月1日(月)
分割後期募集・全日制第二次募集令和9年3月9日(火)令和9年3月12日(金)
海外帰国生徒対象令和9年2月15日(月)令和9年2月17日(水)

令和9年度の学力検査は、日曜日です。ふだんの登校リズムと違う曜日になります。前日の過ごしかたも含めて、早めに想定しておいてください。

過去問と正答表は東京都教育委員会が公開しています。年度ごとの置き場所は 【東京都】公立高校入試の過去問|公式リンク集 にまとめました。

2. 【データ根拠】都立入試(共通問題)の合格者平均点

東京都教育委員会は毎年6月に「東京都立高等学校入学者選抜学力検査結果に関する調査」を公表しています。対象は「第一次募集・分割前期募集において、全日制高等学校を志願し、共通問題により学力検査を受検した者」です。合格者だけの平均点ではありません。

教科令和8年度令和7年度令和6年度
国語74.9点75.0点75.9点
数学60.4点60.4点61.7点
英語61.2点63.7点66.9点
社会59.9点59.9点55.5点
理科66.7点59.2点66.8点
出典:東京都教育委員会「東京都立高等学校入学者選抜学力検査結果に関する調査」(令和8年6月25日公表分・令和7年6月26日公表分)。いずれも各教科100点満点。

国語は75点前後で安定しています。ここを落とすと、それだけで平均から大きく離れます。
いっぽう理科は年による振れ幅が大きい教科です(令和7年度59.2点 → 令和8年度66.7点)。年度ごとの「難化・易化」を当てにせず、どの年でも取り切れる基礎を固めておくのが安全です。
平均点は年度ごとに変わります。受験する年度の数値は、必ず都教委の発表でご確認ください。

3. 【科目別】都立「共通問題」の出題傾向とピンポイント対策

ここからは、都立の共通問題で確実に高得点をもぎ取るための、科目別攻略法を解説します。

📝 国語:200字作文を10分で書き切る

  • 出題構成: 大問1(漢字の読み)、大問2(漢字の書き)、大問3(小説文)、大問4(論説文)、大問5(古典・随筆)
  • 【ピンポイント対策】漢字の読み書きは確実に得点できるところなので、毎日コツコツ練習して満点を狙いましょう。最大の勝負所は、論説文の大問の最後に出題される「200字の意見作文」です。「筆者の主張に対する自分の意見」+「具体的な自分の体験談」という構成のテンプレートをあらかじめ頭に叩き込んでおき、過去問演習で「10分以内に書き切る」訓練を積んでおくことが合格への必須条件です。設問ごとの配点は、都教委が公開している正答表でご確認ください。

📐 数学:大問1の小問集合をノーミスで通過する

  • 出題構成: 大問1(小問集合)、大問2(数と式の利用・証明)、大問3(一次関数・二次関数)、大問4(平面図形)、大問5(空間図形)
  • 【ピンポイント対策】都立数学は、大問1(計算や基本的な一行問題)をどれだけ確実に取れるかが大きく効きます。偏差値50前後の高校を目指すなら、大問1をノーミスで通過し、各大問の(1)を確実に正解することを目標にしましょう。上位校を狙う受験生は、大問1を「10分以内・ノーミス」で通過し、後半の「作図」や「幾何の証明問題」、最後の難問に時間を残せるかどうかの勝負になります。
    ※教科ごとの配点は、東京都教育委員会の公表資料では確認できていません。当サイトでは数値を断定していません。

🔤 英語:全編これ長文。「返り読み」を捨てて速読体力をつける

  • 出題構成: 大問1(リスニング)、大問2(対話文・図表読み取り)、大問3(対話文)、大問4(物語文・説明文)
  • 【ピンポイント対策】大問1のリスニングは流れるスピードが標準的なので、過去問や模試の音源を使って耳を慣らし、満点を目指します。筆記試験に入ると、文法単体の問題は出ず、大問2〜4まで全てが長文読解です。単語のレベル自体は教科書通りですが、圧倒的に文字数が多いため、日本語に綺麗に訳しながら読む「返り読み」をしていては時間が足りなくなります。英語を左から右へ、意味の塊(スラッシュ)ごとに読んでいく速読力が不可欠です。また、大問2で必ず出題される「3文以上の条件英作文」は、よく使う表現を暗記しておきましょう。

🧪 理科:暗記だけでは即沈没。「実験の目的と結果」をリンクさせる

  • 出題構成: 物理・化学・生物・地学の4分野から、大問1〜2(小問集合)、大問3〜6(各分野の実験・観察問題)
  • 【ピンポイント対策】一問一答のような単純な用語暗記で解ける問題は年々減っています。教科書に載っている代表的な実験(例:酸化銅の還元、電気分解、植物の蒸散など)をベースに、「なぜこの操作を行うのか」「グラフから何が読み取れるか」を考えさせる問題が中心です。過去問を解く際は、問題文のリード文(実験の説明)にしっかりと線を引き、「実験の条件」と「結果のデータ」を論理的に結びつける癖をつけましょう。

🗺 社会:日本・世界の「雨温図」「地形図」の読み取りを極める

  • 出題構成: 大問1(小問集合)、大問2(世界地理)、大問3(日本地理)、大問4(歴史)、大問5(公民)、大問6(三分野の融合問題)
  • 【ピンポイント対策】都立社会は、全国でもトップクラスに「グラフや統計資料、地図」の登場回数が多いです。特に地理の「雨温図の判別」「地形図の読み取り(実際の距離や方角)」は毎年のように出題される定番です。歴史でも、単に年号を覚えるのではなく、「その時代の社会の様子や、海外とのつながり」を資料から読み取らせる問題が出ます。選択肢を選ぶときは、「なぜこれが正解なのか」だけでなく、「他の選択肢がどの時代・地域を指しているからバツなのか」まで過去問の解説を読み込む勉強法が、最も点数を爆発させます。

基本問題をマスターしている人は、分野別過去問集がおすすめ👇

基本問題をマスターしたい人は、「学研のひとつひとつわかりやすくシリーズ」がおすすめ👇

4. 進学指導重点校(トップ校)を狙うなら「自校作成問題」の対策を!

もしあなたが、日比谷、西、国立、戸山、青山、立川、八王子東といった「進学指導重点校」や、新宿、国分寺などの人気校を目指す場合、上記の国語・数学・英語の「共通問題」の傾向は一切通用しません。

これらの難関校では、学校が独自に超ハイレベルな入試問題を作る「自校作成(独自問題)」が採用されています。

高校数学の先取りに近い論理的思考力が求められる数学、膨大な英文量を誇る英語など、私立難関校に近いレベルの対策が必要になります。自分の志望校が自校作成校である場合は、共通問題の過去問ではなく、必ず「自校作成用の過去問集」を用意し、秋以降に特化型の対策を行いましょう。

5. まとめ:まずは換算内申を計算し、直近の過去問に挑もう!

都立入試攻略の第一歩は、「敵を知り、自分の現在地を知ること」です。

まずは通知表を出して、自分の「換算内申(65点満点)」が今何点あるのかを計算してみてください。そして、現状の持ち点で志望校に合格するためには、当日の5教科で何点取る必要があるのか(目標点)を逆算しましょう。

目標が決まったら、さっそく都立の過去問を開き、「数学の大問1だけで何点取れるか」「英語の長文を時間内に読み切れるか」を体感してみてください。早めに本番のサイズ感を知っておくことこそが、夏休み以降の勉強の質を劇的に変えてくれます。

当サイトでは、東京都立高校入試の最新の過去問題データや、受検生に定評のあるおすすめの過去問集を多数紹介しています。以下のリンクから、さっそく都立入試の過去問をチェックしてみましょう!

👉 [東京都立高校入試の過去問はこちら]

この記事の出典

この記事の制度・日程・配点は、次の公式資料で確認したものだけを書いています。数値と日程は年度ごとに変わります。受験する年度の資料を必ずご自身でご確認ください。

最終確認日:2026年9月19日

あわせて読みたい

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

公立進学校から東北大学理学部へ進学。学部卒。
プロ家庭教師、塾講師経験のある40代。
子供は中学生一人。
2026年9月に吉原ビジネスデザイン研究所(YBDL)を開業
2026年10月から「よしわら塾」を開業予定!

目次