【神奈川県公立高校入試】出題傾向と対策|S1とS2の計算式

神奈川県 公立高校入試 出題傾向と対策 S1とS2 合否の式が公開されています

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神奈川県の公立高校入試(一般選抜)は、近年「全国屈指のハイレベルな共通問題」へと変貌を遂げています。

かつてのような「独自問題」を廃止し、全員が同じ「共通問題」を解くシステムを採用していますが、その共通問題自体の難易度が非常に高く、思考力や記述力が容赦なく問われます。さらに、トップ校を目指す受験生には「特色検査」という独自の高い壁が立ちはだかります。

この記事では、令和9年度(2027年2月)入試について、県教育委員会の選考基準で確認できたことだけを書きます。第1次選考のS1と第2次選考のS2という計算式、比率f・g・h・iの決まりかた、重点化、特色検査、そして科目別の出題傾向までまとめました。

📅 この記事は、いま中学3年生の人が受ける「令和9年度(2027年2月・3月)入試」の記事です。
令和9年度の資料で確認ずみ:選抜要綱、日程、学校ごとの選考基準、特色検査の概要まで。この記事は全体が令和9年度の資料にもとづいています

目次

1. 神奈川県の合否は「S1」と「S2」という式で決まります

神奈川県は、合否の計算式を県が公開しています。自分で計算できる県です。

【第1次選考】募集人員の90%までを選考します。
 S1 =(a×f)+(b×g)[+(d×i)]
【第2次選考】
 S2 =(b×g)+(c×h)[+(d×i)]
 ※[ ]は特色検査を実施した場合に加算します。
(令和9年度神奈川県公立高等学校入学者選抜 選考の方法と選考基準の見方)

記号中身満点
a学習の記録(評定)。第2学年の9教科の評定合計 + 第3学年の9教科の評定合計の2倍(135点満点)100点に換算
b学力検査。実施した検査の合計点100点に換算
c主体的に学習に取り組む態度。第3学年の各教科の評価をA=3点・B=2点・C=1点に換算した合計(27点満点)100点に換算
d特色検査100点に換算
※「135点満点」「27点満点」は計算して出る数で、実施要領にその書き方はありません。要領にあるのは計算式(A=(第2学年の9教科の評定の合計)+(第3学年の9教科の評定の合計)×2 など)と、「A、B、C、Dの値ごとに100点満点に換算した数値をそれぞれa、b、c、dとする」という定めです。重点化を行う高校では、この135点・27点も変わります。

第1次選考(募集人員の90%)では、cは使われません。使われるのは評定と学力検査、それに特色検査だけです。
逆に第2次選考(残りの10%)では、aが消えてcが入ります。評定の合計ではなく、「主体的に学習に取り組む態度」の評価で見られます。
通知表のA・B・Cが、そのまま合否の資料になるということです。

📊 f・g・h・i は学校が決めます

式の中の係数も、範囲が決まっています。

係数意味決まり
f「学習の記録(評定)」の比率2以上。gとの合計が10になる整数
g「学力検査」の比率同上
h「主体的に学習に取り組む態度」の比率2以上。第2次選考でgとの合計が10
i「特色検査」の比率1以上5以下の整数

たとえばf=4、g=6なら「評定4:学力検査6」、f=2、g=8なら当日点重視です。第1次選考と第2次選考でgの値は別に設定されます。

さらに重点化があります。実施要領は「1を超え2以下の係数を乗じることができる」と定めていて、2倍はあくまで上限です。1.5倍・1.2倍などもありえます(係数は小数第1位まで)。かけられる教科の数は、調査書(A)が3教科以内、学力検査(B)が2教科以内、「主体的に学習に取り組む態度」(C)も3教科以内です。「音、美、保体、技・家のうち点数の高い1教科を2倍」といった指定をしている高校もあります。

📌 特色検査は3種類

特色検査は実技検査自己表現検査面接のいずれか、または複数です。実施しない高校もあります。学力検査を3教科まで減らす学校もあるので、志望校の選考基準を必ず見てください。

クリエイティブスクール(釜利谷・横須賀南の普通科・小田原北の普通科・大和東・青葉総合)では学力検査を実施しません。調査書の「評定」も使わず、「観点別学習状況」と実施した検査の結果で総合的に選考されます。
フロンティアスクール(横浜明朋・相模向陽館)も、実施した検査と「観点別学習状況」で選考されます。

2. 令和9年度の日程

期日内容
令和9年1月25日(月)〜1月29日(金)志願情報申請期間
令和9年2月4日(木)〜2月8日(月)志願変更情報申請期間
令和9年2月16日(火)共通検査(学力検査等)
令和9年2月16日(火)〜2月18日(木)特色検査及び面接
令和9年2月22日(月)追検査
令和9年2月26日(金)合格者の発表
令和9年3月4日(木)・3月5日(金)定通分割選抜の志願(学力検査等は3月15日、発表は3月19日)

学力検査は全日制で原則5教科、1教科50分・100点満点です。定時制は原則3教科、定通分割選抜は1教科30分・50点満点になります。

合格発表が2月26日というのは、全国でもかなり早いほうです。私立との併願を考えている人は、手続きの順番を早めに整理しておいてください。

過去問と正答は神奈川県が公開しています。年度ごとの置き場所は 【神奈川県】公立高校入試の過去問|公式リンク集 にまとめました。リスニングの音源も公開されています。

3. 【科目別】神奈川県「共通問題」の出題傾向とピンポイント対策

神奈川県の共通問題は、全体的に「問題用紙のページ数が多く、問題文が長い」のが特徴です。科目別の攻略ポイントを押さえましょう。

📝 国語:時間が足りない!「25字〜50字の条件記述」をハックする

  • 特徴: 漢字、論説文、小説文、古文、そして資料を読み解くグラフ問題の構成です。文章量が非常に多く、他県に比べて「古文」の難易度が高い傾向にあります。
  • 【ピンポイント対策】 最大の特徴は、複数の設問で出題される「〇〇字以内で説明せよ」という条件付き記述問題です。本文から該当するキーワードを素早く見つけ出し、指定の文字数に削ぎ落とす「要約体力」が必要です。過去問を解く際は、1分でも早く長文を読み終え、記述に時間を回すタイムマネジメントを徹底しましょう。

📐 数学:大問3の「証明」と大問4の「関数・変域」で差がつく

  • 特徴: 大問1〜2の基本計算・小問集合(ここで約4割の配点)のあとは、大問3(幾何・平面図形)、大問4(関数)、大問5(確率)、大問6(空間図形)と、非常に歯ごたえのある応用問題が並びます。
  • 【ピンポイント対策】 大問1〜2でのケアレスミスは絶対に許されません。その上で、差がつくのは大問3の図形の証明(穴埋めだけでなく完全記述形式もある)と、大問4の関数のグラフを用いた面積・動点問題です。神奈川の数学は問題の見た目が複雑ですが、解法のパターン(三平方の定理の活用や、文字を使った方程式の組み立て)は決まっています。過去問を通じて「難問の見た目に騙されない不屈のメンタル」を鍛えてください。

🔤 英語:配点2割のリスニングと、1つのミスも許されない読解

  • 特徴: リスニングの配点が「27点分」と高く、しかも放送される英文の量が多いです。筆記試験に入ると、単語の注釈を読み解きながら進める長文読解や、資料(スケジュール表やメール)を見ながら答える実用的な英語問題が出題されます。
  • 【ピンポイント対策】 リスニングは、流れる英文の要点をメモする練習を日々積み、確実に15点以上をキープすること。長文読解では、文法問題単体での出題がほとんどないため、「英文を塊のまま、スピード感を持って正確に読み解く力」が全てを決めます。また、5〜6文以上の条件英作文(自分の意見を述べる)も定番なので、定番のフレーズは完璧に暗記しておきましょう。

🧪 理科:計算・思考問題の嵐!全国屈指の難問に立ち向かう

  • 特徴: 近年、神奈川県の理科は「全国最難関レベル」と称されるほど難化することがあります。単純な暗記問題はほとんどなく、実験の手順、複雑な化学計算、生物の遺伝、地学の天体など、すべての分野で高い計算力と言語読解力が要求されます。
  • 【ピンポイント対策】 教科書に載っている基本用語を覚えただけで満足してはいけません。過去問を解くときは、「なぜこの実験の数値がこう変化したのか」の理由を、グラフや表から論理的に説明できるまで解説を読み込むこと。理科を単なる暗記教科だと思っている受験生は、神奈川の入試では確実に沈没します。

🗺 社会:圧倒的な「歴史の並び替え」と「雨温図・統計資料」の壁

  • 特徴: 地理・歴史・公民ともに、グラフ、地図、写真、年表などの資料がこれでもかと登場します。特に歴史の「できごとの古い順に並び替える問題」は非常に細かく、正確な知識が必要です。
  • 【ピンポイント対策】 地理では「雨温図と産業(農産物の出荷額など)」を組み合わせた複合的な判別問題を重点的に解きましょう。歴史の並び替え対策としては、単語カードの暗記ではなく、「歴史の流れ(〇〇の乱が起きたから、〇〇幕府が衰退した)」という因果関係で捉える勉強が、本番で最大の武器になります。

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4. まとめ:当日の実力次第で大逆転が可能!今すぐ過去問で「負荷」をかけよう

神奈川県の公立高校入試は、内申点の比率が中3で2倍になるとはいえ、上位校になればなるほど「当日のテストの点数(実力)」が合否を完全に支配します。

つまり、中2までの成績が少し物足りなかったとしても、これからの圧倒的な努力と過去問演習次第で、憧れのトップ校へ滑り込む「大逆転」が十分に狙える仕組みです。

だからこそ、早めに神奈川県の過去問(共通問題)を開き、その文章の長さ、理科や数学の難しさを体感してください。また、トップ校を狙う受験生は、5教科が安定した段階で「特色検査」の過去問にもチャレンジし、教科の枠を超えた思考パズルに脳を慣れさせておきましょう。

神奈川県は、学力検査問題と正答、そしてリスニングの音源まで公式に公開しています。年度ごとの置き場所は 【神奈川県】公立高校入試の過去問|公式リンク集 にまとめました。まずは無料で手に入るぶんを、時間を計って解いてみてください。

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解いたあと、知識を定着させる

過去問を解くと、落とした原因が「知識」なのか「時間」なのかが見えてきます。知識で落としている場合は、同じ問題集をもう一周するより、一問一答の形で潰すほうが早く終わります。

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本記事の作成について

本記事は、公立高校入試の仕組みや科目別対策を熟知した当サイトの編集長(塾講師経験者)による専門的な視点・実体験と、AIによる全国の最新入試データの解析・構造化技術を掛け合わせて制作された「共創コンテンツ」です。 人間の知見による正確性と、AIの網羅性を融合させることで、受験生や保護者の皆様へ最も信頼性が高く、分かりやすい攻略情報をお届けすることを目指しています。

この記事の出典

この記事の制度・日程・配点は、次の公式資料で確認したものだけを書いています。数値と日程は年度ごとに変わります。受験する年度の資料を必ずご自身でご確認ください。

最終確認日:2026年9月11日

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この記事を書いた人

公立進学校から東北大学理学部へ進学。学部卒。
プロ家庭教師、塾講師経験のある40代。
子供は中学生一人。
2026年9月に吉原ビジネスデザイン研究所(YBDL)を開業
2026年10月から「よしわら塾」を開業予定!

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