この記事は、2027年春(令和9年度)の公立高校入試を受ける中学3年生と保護者に向けたものです。冬休みは、これまでの積み上げを得点に変えられる最後のまとまった時間です。5教科をどう配分するか、過去問をどう回すかは、冬休みにやるべき勉強法と過去問の使い方にまとめています。
冬休みに「国語」でやるべきことまとめ
国語は「なんとなく」で解いてしまいがちな科目ですが、実は正しい読み方と解き方を身につければ、安定して得点できる科目です。
冬休みは、読解力・語彙力・記述力をバランスよく鍛える絶好のチャンス。ここでは、入試直前にやるべきことを5つのステップで紹介します。
1. まずは「説明的文章」の読解力を鍛える
説明的文章(論説文・評論文)は、入試で最も配点が高く、差がつきやすい分野です。
筆者の主張を正しく読み取る力が求められるため、論理の流れをつかむ練習が重要です。
■ やるべきこと
- 段落ごとに「何が言いたいか」をメモする
- 接続語(しかし・つまり・たとえば)に注目する
- 筆者の主張と具体例の関係を整理する
- 選択肢問題は「根拠のある選び方」を意識する
◆ 章まとめ
説明文は「論理の流れ」をつかむことで、正解にたどり着く確率が大きく上がります。
冬休みは、段落ごとの要点整理→接続語→具体例の関係という順で読む練習を積みましょう。
「なんとなく読む」から「論理で読む」へ。読解の型を身につけることで、得点が安定します。
2. 「文学的文章」は“感情”より“構造”で読む
物語文・小説は感情移入しやすいですが、入試では登場人物の心情変化と場面構成の把握がカギになります。
感情ではなく、場面の変化・人物の行動・会話の前後関係を冷静に読み取る力が必要です。
■ やるべきこと
- 登場人物の「気持ちの変化」に線を引く
- 会話文の前後で「何が起きたか」を整理する
- 心情語(うれしい・戸惑う・後悔など)をストックする
- 記述問題は「理由+心情語+場面の説明」で構成する
◆ 章まとめ
文学的文章は「感情で読む」とブレやすく、「構造で読む」と安定します。
冬休みは、場面の流れと心情の変化をセットで整理する練習を積みましょう。
記述問題では「なぜそう思ったか」を論理的に説明できるようになると、得点が伸びます。
3. 冬休みは「語彙・文法・漢字」を毎日少しずつ
国語の基礎力は、語彙・文法・漢字にあります。
これらは一気に覚えるよりも、短時間で毎日コツコツ積み上げる方が定着します。
■ やるべきこと
- 漢字は「読み・書き・部首・熟語」の4点セットで覚える
- 文法は「品詞・活用・敬語」を一問一答で確認
- 語彙は「意味・使い方・反対語・類義語」をセットで覚える
- 間違えた問題は付箋やアプリで管理
◆ 章まとめ
語彙・文法・漢字は“積み重ね型”の分野。冬休みは、1日15分×毎日のような習慣化が効果的です。
特に漢字は「書けるかどうか」が問われるため、実際に手を動かすことが大切です。
文法は「敬語・品詞・活用」など、出題パターンが決まっているので、過去問で確認しながら覚えましょう。
4. 過去問は「設問のパターン」を意識して解く
国語の過去問は、設問の形式がほぼ決まっているため、パターンをつかむことで得点力が上がります。
「傍線部の理由」「登場人物の気持ち」「筆者の考え」など、出題されやすい設問タイプを整理しておくことが重要です。
■ よく出る設問パターン
- 「傍線部の理由を答えなさい」
- 「筆者の考えに合うものを選びなさい」
- 「登場人物の気持ちを説明しなさい」
- 「本文の内容に合うものを選びなさい」
■ やるべきこと
- 過去問を設問ごとに分類して解く
- 解説を読んで「なぜその選択肢が正解か」を理解する
- 記述問題は「型」を使って練習する(理由+具体例+まとめ)
◆ 章まとめ
設問の“型”を知ることで、迷わず答えられるようになります。
冬休みは、過去問を「設問別」に整理して解く→解説で根拠を確認→記述は型で練習という流れを意識しましょう。
これにより、入試本番での“設問慣れ”が得点につながります。
5. 記述問題は「型+語彙」で仕上げる
国語の記述問題は、型と語彙力があれば安定して得点できます。
冬休みは、短い記述を繰り返し練習し、「書けるかどうか」を確認する期間にしましょう。
■ よく使う記述の型
- 「理由は〜だから」+「具体的には〜」
- 「〜という気持ち」+「その理由は〜」
- 「〜のように〜している」+「その背景には〜がある」
■ やるべきこと
- 過去問の記述だけを抜き出して練習
- 自分の書いた文を「主語・述語・接続語」でチェック
- 語彙力を高めるために「心情語・論理語」をストックする
◆ 章まとめ
記述は“型”で書くと迷わない。冬休みは、型を覚えて→語彙を増やして→実際に書くという流れで練習しましょう。
「書けるかどうか」を確認することで、入試本番でも自信を持って記述に取り組めます。
まとめ:冬休みは“国語の型”を身につける期間
国語は「センス」ではなく「型と語彙」で得点できる科目です。
冬休みは、読解・語彙・記述の3つをバランスよく鍛えることで、安定した得点力が身につきます。
- 説明文は論理で読む
- 物語文は構造で読む
- 語彙・文法・漢字は毎日少しずつ
- 過去問は設問の型を意識
- 記述は型+語彙で仕上げる
この5つを意識すれば、入試本番でも迷わず解ける力がつきます。
冬休みは、国語の“型”を身につける最高のタイミングです。
他の教科の冬休みの進め方
- 数学|計算力の底上げと頻出単元の総復習
- 英語|文法の総整理と長文への慣れ
- 理科|頻出単元と実験・計算問題の攻略
- 社会|資料読み取りと用語の回しかた
- 5教科まとめ|冬休みにやるべき勉強法と過去問の使い方
→ 冬休みまでの過ごし方は 【中3の秋】9〜11月にやるべきこと(目標点別・5教科) にまとめています。冬休みに入る前に、目標点に合わせて何を残しておくかを決めておくと、この記事の内容がそのまま使えます。
入試の日程は都道府県ごとに違います。東京都立高校の令和9年度(2027年春)の学力検査は、第一次募集・分割前期募集が2027年2月21日(日)です(出典:令和9年度東京都立高等学校入学者選抜の日程について|東京都教育委員会)。他の道府県の日程は、お住まいの都道府県の教育委員会で必ずご確認ください。
冬休みに知識のヌケを一気に潰したいときは、当サイトの一問一答&両面暗記カード(PDF)もどうぞ。都道府県ごとの過去問を分析して、出やすい知識だけを一問一答の形にしてあります。赤シート対応のシート版と、持ち歩ける暗記カード版のセットです。
まず無料で力だめしをしたい方は → 入試に出る4択100問(無料・5教科・メールアドレスだけで受け取れます)
漢字と古典の知識は、移動時間で確認できます。読解の練習に机の時間を残す使い方は 移動時間の10分で一問一答 にまとめました。
