電車で立っているとき、参考書は開けません。ノートも広げられません。それでも片手のスマホ1つなら、3分でも5分でも勉強に変えられます。
この記事は、当サイトが作っている教材「一問一答&暗記カード」に付くスマホアプリの紹介です。公立高校入試の過去問を突き合わせて作った5教科の一問一答を、移動時間や待ち時間でそのまま回せる形にしました。
移動時間に入る勉強と、入らない勉強
先に、身も蓋もない話をします。移動時間に入る勉強は、次の3つを満たすものだけです。
- 片手でできる。机も、広げる場所も要らない
- いつ中断されてもいい。降りる駅が来たら、そこで止められる
- 1回が短い。3分でも成立する
この3つで整理すると、勉強のやり方はきれいに分かれます。
| 勉強のやり方 | 電車・バスの中 | 待ち時間(数分) | 徒歩・自転車 |
|---|---|---|---|
| 過去問を1年分通しで解く | × | × | × |
| 問題集を書いて解く | △(座れたとき) | × | × |
| 記述・作図・英作文の練習 | × | × | × |
| 一問一答で思い出す | ○ | ○ | × |
| リスニングの音声を聞く | ○ | ○ | ○ |
⚠ 歩きながら、自転車に乗りながらのスマホは絶対にやめてください。徒歩や自転車の時間に勉強を入れるなら、耳だけを使うリスニングにしてください。
つまり、移動時間で積めるのは「覚えたことを思い出す」作業です。書く作業と考える作業は、机の時間に残します。
一問一答が、移動時間と相性がいい理由
一問一答は、1問が数秒から十数秒で終わります。問題を見て、答えを思い出して、めくって確かめる。それだけです。
- 中断しても損をしません。次に開いたときは、続きからです
- 手を動かさなくても成立します。揺れる電車の中でも、答えは頭の中で作れます
- あやふやな知識がその場で分かります。「たぶんこれ」で止まった問題は、まだ点にならない知識です
逆に言えば、一問一答で埋まるのは知識の穴だけです。過去問で落とした原因が「時間が足りない」「解き方を思いつかない」なら、そこは机で解く時間が要ります。過去問で点が取れないときの立て直しは 公立高校入試の過去問で点が取れない|そこから立て直す5つの手順 にまとめてあります。
使いかた|1回20問を、移動時間に積む
1回20問。中断されることを前提に作りました
アプリは1回20問で区切ってあります。この20問は、紙の基礎プリントの1ページぶんと同じ数です。「区切りがいいところまで」と考えなくていいように、最初から区切ってあります。
答えを確かめたあとは、「もう一度」か「できた」かを押すだけです。押した結果で、問題は4つの段階を移動します。
| 段階 | 意味 | どう動くか |
|---|---|---|
| 未学習 | まだ出していない | ─ |
| もう一度 | 間違えた・あやしい | 「もう一度」を押すと、どの段階からでもここへ戻ります |
| できた | 1回正解した | 未学習・もう一度から上がります |
| 仕上がり | 2回続けて正解した | 「できた」からもう一度正解すると入ります |
次に出す範囲は、自分で選べます。時期によって選ぶものが変わります。
| 選ぶ範囲 | 出てくる問題 | いつ使うか |
|---|---|---|
| 未学習ともう一度(既定) | まだ出していない問題と、間違えた問題 | ふだんの周回 |
| もう一度だけ | 間違えた問題だけ | 模試や入試の直前 |
| 仕上がり以外 | 2回続けて正解したもの以外の全部 | 一周したあとの復習 |
| すべて | 全問 | 力試し |
入試1週間前に「もう一度だけ」を選ぶと、自分が落とし続けている問題だけが並びます。この状態を作るために、秋から回しておく価値があります。
インストール不要。電波がなくても動きます
このアプリは、アプリストアからは入れません。購入後に届く案内PDFのURL(QRコードつき)をブラウザで開くだけで始まります。
そのうえで「ホーム画面に追加」をしておくと、ふつうのアプリと同じようにアイコンから起動できます。ここが移動時間では効いてきます。
- 地下鉄でもトンネルでも止まりません。通信が必要なのは、はじめて開くときだけです(標準編で約0.9MB)
- ギガを消費しません。2回目からはオフラインで動きます
- ログインが要りません。アカウント登録も、メールアドレスの入力もありません
- 進捗は端末の中だけに保存されます。こちらが個人情報を預かることはありません
- 機種変更のときは、設定画面から進捗を書き出して、新しい端末で読み込めます
| 動作環境 | |
|---|---|
| 対応端末 | スマートフォン・タブレット・パソコン |
| 推奨ブラウザ | iPhone・iPadはSafari/AndroidはChrome |
| 通信 | 初回のみ約0.9MB(標準編)。以降はオフラインで動作 |
| アカウント | 不要。進捗は端末内に保存 |
| 確認ずみの動作 | Android実機で、機内モードでの起動と演習まで確認。iPhoneでも動作を確認しています |
iPhoneはホーム画面への追加が手動です。Safariの共有メニューから「ホーム画面に追加」を選びます。手順は購入後の案内PDFに画面つきで入れてあります。
1日のどこで使うか(例)
20問を1セットとして、1日のどこに置けるかを並べてみます。机に向かう時間は1分も増えていません。
| 時間 | やること | 目安 |
|---|---|---|
| 登校の電車・バス | 未学習ともう一度 | 20問 |
| 昼休み・授業の合間 | もう一度だけ | 10問 |
| 部活前・塾の待ち時間 | 前日に間違えたぶん | 10問 |
| 帰りの移動 | 朝と同じ範囲をもう一度 | 20問 |
| 家(机) | 紙の教材で書く・記述の型を覚える | ─ |
この例で1日60問です。標準編は1教科およそ400問なので、移動時間だけで1週間あれば一周します。2周目からは「もう一度」に落ちた問題だけが残るので、1回あたりの時間はどんどん短くなります。
秋から入試までの5教科の進め方は 【中3の秋】9〜11月にやるべきこと|目標点別・5教科の優先順位 にまとめてあります。
中身は、公立高校入試の過去問から作りました
収録しているのは、16都道県の公立高校入試(令和4〜8年度)を突き合わせて、2県以上で問われた項目を頻度順に並べたものです。標準編は5教科2,004問あります。
| 教科 | 問題数 | 単元数 |
|---|---|---|
| 国語 | 393問 | 14 |
| 数学 | 407問 | 14 |
| 理科 | 405問 | 14 |
| 社会 | 400問 | 14 |
| 英語 | 399問 | 14 |
| 合計 | 2,004問 | 70 |
- ☆の数で、どれだけ多くの県が出しているかが分かります。☆が多い項目から潰せば、少ない問題数で点になります
- 答えの面に「出題県」が出ます。「出題:北海道・滋賀・和歌山・広島」のような表示です。紙のPDFには無い、アプリだけの情報です
- 問題の通し番号は、紙の教材と共通です。机で紙を1ページ進めて、移動中にアプリで同じ範囲を回す、という往復ができます
自分の都道府県の出題傾向は 【47都道府県】公立高校入試の難易度ランキング&出題傾向まとめ から確認できます。過去問そのものは各都道府県が無料で公開しているので、公立高校入試の過去問|都道府県別リンク集 からどうぞ。
紙とアプリ、どう使い分けるか
教材にはPDF(一問一答シートと両面暗記カード)とアプリの両方が入っています。どちらかを選ぶものではありません。役割が違います。
| 紙(PDF・暗記カード) | スマホアプリ | |
|---|---|---|
| 使う場所 | 机 | 移動中・待ち時間 |
| 得意なこと | 書いて覚える。記述・作図・英作文の型を写す | 思い出す回数を増やす |
| 進み方の管理 | 束を分けて自分で管理 | 4段階の段階分けが自動で残る |
| 通し番号 | 共通 | 共通 |
覚える作業はアプリ、書く作業は紙。これだけ決めておけば、移動時間と机の時間が二重になりません。
まず無料で力だめしをしたい方は → 入試に出る4択100問(無料・5教科・メールアドレスだけで受け取れます)
標準編と基礎編、どちらを選ぶか
| 標準編(全国版) | 基礎編(初級編) | |
|---|---|---|
| 収録 | 5教科 2,004問 | 5教科 1,400問 |
| 向いている人 | 入試に出る項目を一気に固めたい | 教科書レベルからやり直したい |
| 付いてくるもの | 一問一答シート+両面暗記カードのPDF+アプリ | 同じ構成+演習プリント |
| 目安 | 模試や実力テストで平均前後から上を狙う | 基礎が抜けていて、まず用語から入れ直したい |
迷ったときは基礎編です。答えを見て「知らない」が続くと、周回そのものが止まります。
どちらもBOOTHのダウンロード商品です。購入後に届くPDFに、アプリのアクセス先URLとQRコードが入っています。教材の全体像(都道府県別の16都道県ぶんを含む)は 一問一答&暗記カード教材の紹介ページ にまとめてあります。アプリが付くのは全国版(標準編・基礎編)です。
塾・教室でお使いの場合
印刷・配布が無制限の塾ライセンスもあります。生徒に配るときの形や、同じ教材をアプリでも渡せる点は 学習塾・家庭教師向けのご案内 にまとめてあります。
よくある質問
アプリストアで探しても見つかりません
App StoreにもGoogle Playにも出していません。購入後に届くURLをブラウザで開く形です。そのうえでホーム画面に追加すると、アイコンから起動できます。
通信量は減りますか
はじめて開くときだけ通信します(標準編で約0.9MB)。2回目からはオフラインで動きます。
機種変更したら進捗は消えますか
進捗は端末の中に保存しているので、そのままでは移りません。設定画面から進捗を書き出して、新しい端末で読み込んでください。iPhoneはしばらく使わないと保存データが消えることがあるので、ときどき書き出しておくと安心です。
兄弟で使えますか
端末ごとに進捗が分かれるので、別々の端末で使えば混ざりません。再配布・共有は利用規約でお断りしています。
都道府県別の教材にもアプリは付きますか
いまアプリが付くのは全国版(標準編・基礎編)です。都道府県別の16都道県ぶんはPDFのみでのお渡しになります。
過去問そのものはどこで手に入りますか
各都道府県の教育委員会などが無料で公開しています。都道府県別の公式リンク集 からどうぞ。過去問を無料で手に入れる方法 もあわせてお読みください。
移動時間は、あとから取り返せません
片道20分の通学なら、往復で40分です。週5日で200分、1か月で13時間を超えます。この時間は、使っても使わなくても同じだけ過ぎていきます。
机に向かう時間を増やすのは大変ですが、すでに移動している時間を勉強に変えるのは、スマホを開く向きを変えるだけです。
