この記事は、2027年春(令和9年度)の公立高校入試を受ける中学3年生と保護者に向けたものです。冬休みは、これまでの積み上げを得点に変えられる最後のまとまった時間です。5教科をどう配分するか、過去問をどう回すかは、冬休みにやるべき勉強法と過去問の使い方にまとめています。
冬休みに数学でやるべきことまとめ
1. まずは「計算力の底上げ」
冬休みの最優先は、計算ミスを減らすこと。
どれだけ応用問題が解けても、計算問題で落とすと合計点が伸びません。
やるべきこと
- 四則計算・文字式・方程式・平方根の基本問題を毎日10〜15分
- 間違えた問題は「どこでミスしたか」を必ずチェック
- 途中式を丁寧に書く練習をする(特に符号・分数)
ねらい
- 本番での“ケアレスミス”を激減させる
- 大問1の得点を安定させ、合計点の土台を固める
2. 「頻出単元」を短時間で総復習
冬休みは新しいことを学ぶ時期ではありません。
出題されやすい単元を優先して復習するのが効率的です。
優先して復習したい単元
- 連立方程式
- 関数(比例・反比例/一次関数)
- 作図
- 平面図形(角度・合同・相似)
- 空間図形(体積・表面積)
- 資料の活用(中央値・平均・度数分布)
ポイント
- 過去問の「出題傾向」を確認しながら復習
- 苦手単元は“1テーマ=1日”で短期集中
3. 過去問演習は「時間を計って」本番形式で
冬休みは、過去問を本番と同じ条件で解く練習が最も効果的です。
やるべきこと
- 1年分を45〜50分で解く
- 解き終わったら必ず「解き直し」
- 解けなかった問題は“原因分析”までセットで
原因分析の例
- 計算ミス
- 問題文の読み落とし
- 解法の選択ミス
- 図を描かなかった
- 時間配分の失敗
4. 図形問題は「図を描く習慣」を徹底
図形は苦手な受験生が多いですが、図を描く・補助線を引くだけで正答率が大きく上がります。
冬休みにやるべき練習
- 問題文から図を正確に描く
- 補助線を引くパターンを覚える
- 相似・合同の条件を言語化して説明できるようにする
5. 関数は「グラフを描く」ことで理解が深まる
関数は文章だけで理解しようとすると難しい単元です。
冬休みの取り組み
- 必ずグラフを自分の手で描く
- 変化の割合・切片・交点の意味を整理
- 図形との融合問題を1日1問
6. 「解ける問題を確実に取る」戦略を固める
冬休みは、自分の得点パターンを確立する時期です。
具体的には
- 大問1(計算)は満点を狙う
- 大問2〜3は「確実に取れる問題」を見極める
- 図形・関数の応用は“取れる1問”を確実に取る
- 難問は深追いしない
7. 冬休みの学習スケジュール例
平日(1〜2時間)
- 計算練習:15分
- 苦手単元の復習:30分
- 過去問 or 応用問題:30分
- 解き直し:15分
休日(2〜3時間)
- 過去問1年分を本番形式で
- 解き直し+弱点補強
- 図形・関数の重点練習
冬休み明けから本番までの過ごし方
冬休みが終わってから入試当日までは、都道府県にもよりますがおよそ6〜8週間です。ここで新しい問題集に手を出すと、どれも中途半端なまま本番を迎えます。冬休みに解いた過去問と、間違えた問題のノートだけを回してください。
- 1月前半:冬休みに解いた過去問の解き直し。1度目に間違えた問題だけを、もう一度手を動かして解く
- 1月後半:大問1(計算・小問集合)を毎日10分。配点が大きく、ここを落とすと取り返せない
- 2月:時間配分の練習。本番と同じ時間で1年分を通しで解き、見直しの手順まで決めておく
過去問は志望校のある都道府県のものを、まず3年分、余裕があれば5年分が目安です。同じ年度を2回解くのは無駄ではありません。1回目に落とした問題を2回目に取れるかどうかが、本番の得点に直結します。
まとめ
冬休みは、「新しいことを増やす」より「できることを確実にする」時期です。
計算力の底上げ、頻出単元の総復習、過去問演習の3本柱で、入試本番の得点力は確実に上がります。
他の教科の冬休みの進め方
→ 冬休みまでの過ごし方は 【中3の秋】9〜11月にやるべきこと(目標点別・5教科) にまとめています。冬休みに入る前に、目標点に合わせて何を残しておくかを決めておくと、この記事の内容がそのまま使えます。
入試の日程は都道府県ごとに違います。東京都立高校の令和9年度(2027年春)の学力検査は、第一次募集・分割前期募集が2027年2月21日(日)です(出典:令和9年度東京都立高等学校入学者選抜の日程について|東京都教育委員会)。他の道府県の日程は、お住まいの都道府県の教育委員会で必ずご確認ください。
冬休みに知識のヌケを一気に潰したいときは、当サイトの一問一答&両面暗記カード(PDF)もどうぞ。都道府県ごとの過去問を分析して、出やすい知識だけを一問一答の形にしてあります。赤シート対応のシート版と、持ち歩ける暗記カード版のセットです。
まず無料で力だめしをしたい方は → 入試に出る4択100問(無料・5教科・メールアドレスだけで受け取れます)
計算練習は机で、公式と用語の確認は移動時間で。この分け方は 移動時間の10分で一問一答 で説明しています。
