いまの中学3年生が受けるのは、令和9年度(2027年2月・3月)の入学者選抜です。この入試から、いくつもの都道府県で選抜のしくみが変わります。
このページでは、各都道府県の教育委員会が出している令和9年度の資料を開いて、「令和9年度から」と書かれている変更点だけを、公式の文言つきで並べました。あわせて、47都道府県の学力検査の日と、これから出る要項の予定を一覧にしています。
最終確認日:2026年9月19日。各県の要項は9月から11月にかけて順に出てきます。新しい資料が出たら、このページを更新します。
※令和8年度(2026年2月・3月に終わった入試)の資料は、県のサイトでまだ目立つ場所に残っていることがあります。調べるときは、資料の年度が「令和9年度」になっているかを必ず確かめてください。
令和9年度から変わる都道府県|一覧
| 都道府県 | 令和9年度から変わること |
|---|---|
| 埼玉 | 共通選抜と特色選抜の2種類に。全員に面接。学力検査はマークシート方式と記述式の併用 |
| 千葉 | 学力検査がマーク式と記述式の併用に。学校設定検査「思考力を問う問題」は実施しない |
| 栃木 | 全員が一般選抜に出願して学力検査を受ける形に。英語リスニングに「1回だけ流す問題」 |
| 新潟 | 特色化選抜を廃止し、一般選抜に「学校設定枠」。日程が前倒しになり、本検査は2日間 |
| 京都 | 前期選抜と中期選抜を一本化。前期選抜に独自枠と共通枠 |
| 茨城 | 第2希望校の出願制度を導入し、第2次募集は廃止 |
| 福井 | 国語・英語・理科・社会の学力検査でデジタル採点(数学は令和10年度から) |
| 群馬 | 調査書から「出欠席の記録」を削除 |
| 三重 | 調査書の記載項目を削除・変更(欠席日数など)。フレキシブル特別枠選抜を新設 |
| 兵庫 | 調査書の「特別取扱い」を廃止 |
| 石川 | Web出願を導入 |
| 山梨 | 後期募集の社会・数学・理科・英語の解答時間を50分に |
| 東京 | 学力検査と調査書点を7:3と10:0の両方で計算し高いほうを使う方法を、新たに2校で実施 ほか |
| 大分 | 推薦入学者選抜のA・Bを廃止し、学校推薦型と自己推薦型に |
| 北海道 | 道外からの入学者の受け入れを広げる実証事業など |
この表に無い都道府県は、「令和9年度から」とはっきり書かれた変更が、公式資料で見つからなかった県です。変更が無いと言い切るものではありません。学校ごとの変更(募集人員・検査内容など)はここに入れていないので、志望校の分は各県の資料で確かめてください。
なお、滋賀県は令和8年度から新制度になっています(令和9年度の変更ではありません)。また、佐賀県・大阪府は、令和10年度(いまの中学2年生)以降の新しい制度を公表しています。いまの中3には関係しません。
県ごとに、何が変わるのか
埼玉県|選抜が2種類になり、全員に面接、マークシートも
県教育委員会が定める方法で選抜する共通選抜と、学科等の特色に応じて各高等学校が定める方法で選抜する特色選抜を実施する。
全受検生に個人面接または集団面接があります。学力検査は2027年2月25日(木)、面接はその翌日の2月26日(金)です。学力検査は5教科ともマークシート方式と記述式の併用で、県の資料では「マークシート方式の問題が9割程度、記述式の問題が1割程度」とされています。全ての受検生が自己評価資料も出します。
→ 埼玉県の公立高校入試の傾向と対策
出典:令和9年度埼玉県公立高等学校入学者選抜に関する情報(埼玉県教育委員会)
千葉県|マーク式が入り、「思考力を問う問題」がなくなる
令和9年度千葉県公立高等学校入学者選抜本検査・追検査の学力検査は、マーク式及び記述式による解答となります。
なお、学校設定検査「思考力を問う問題」は、令和9年度入学者選抜より実施いたしません。
本検査は2027年2月16日(火)・17日(水)です。令和9年度の実施要項は9月11日に掲載されました。マーク式の答え方の注意(鉛筆の濃さ、解答欄をはみ出さないことなど)は、県が受検生向けにまとめています。
→ 千葉県の公立高校入試の傾向と対策
栃木県|全員が一般選抜に出願し、学力検査を受ける
令和9年度入学者選抜から全日制課程の全ての志願者は、一般選抜に出願し、学力検査を受検することになります。
特色選抜を希望する人も、一般選抜の学力検査がそのまま特色選抜の学力検査になります。特色選抜ではこれに加えて学校独自検査があり、自己表現シートを出します。特色選抜の定員は募集定員の50パーセントが上限です。学力検査は2027年2月24日(水)です。
令和9年度入学者選抜から、「外国語(英語)」のリスニングでは、聞き取る英語の音声を2回流す問題と1回流す問題を出題します。
1回しか流れない問題が入ります。リスニングの練習は、1回で聞き取る練習も混ぜておくと安心です。
→ 栃木県の公立高校入試の傾向と対策
出典:令和9年度栃木県立高等学校入学者選抜に関するお知らせ(栃木県教育委員会)
新潟県|特色化選抜が廃止、一般選抜に「学校設定枠」
現行制度において2月中旬に実施している『特色化選抜』を廃止します。
代わりに一般選抜の中に「学校設定枠」ができます。日程は全体が前倒しになり、本検査は2日間です。1日目の2027年2月25日(木)が5教科の学力検査、2日目の26日(金)が学校設定枠の検査などです。
→ 新潟県の公立高校入試の傾向と対策
出典:令和9年度新潟県公立高等学校入学者選抜の概要(新潟県教育委員会)
京都府|前期選抜と中期選抜が一本化
現行制度で実施している前期・中期・後期の3回の選抜のうち、前期及び中期を一本化し、『前期選抜(仮称)』と『後期選抜(仮称)』の2回の受検機会を設ける。
令和9年度の選抜要項では、前期選抜に「独自枠」と「共通枠」が設けられています。統一学力検査は2027年2月18日(木)です。
→ 京都府の公立高校入試の傾向と対策
出典:新しい入学者選抜制度に係る基本方針(京都府教育委員会・令和7年4月)
出典:令和9年度京都府公立高等学校入学者選抜(京都府教育委員会)
茨城県|第2希望校に出願できるようになり、第2次募集は廃止
令和9年度茨城県立高等学校入学者選抜から、『欠員が生じた学校を対象とした第2希望校の出願制度』を導入します。
この制度にともなって第2次募集は廃止され、合格発表のあとに欠員がある場合は欠員補充で対応するとされています。学力検査は2027年2月25日(木)です。
→ 茨城県の公立高校入試の傾向と対策
福井県|答案をスキャンして画面で採点
令和9年度入学者選抜から、国語、英語、理科、社会の学力検査で導入します。数学は、令和10年度入学者選抜から導入します。
デジタル採点の話です。県の資料には、出題方針や解答用紙のレイアウトなどに大きな変更はないとあります。薄い字や、解答欄からはみ出した字は読み取りにくくなるので、答えは濃く、枠の中に書く練習をしておきましょう。学力検査は2027年2月18日(木)・19日(金)。実施要項は10月に公表予定です。
→ 福井県の公立高校入試の傾向と対策
出典:令和9年度福井県立高等学校入学者選抜の日程等(福井県教育委員会)
調査書(内申書)が変わる県|群馬・三重・兵庫
群馬県は、調査書から「出欠席の記録」を削除します。
調査書の事項のうち『出欠席の記録』を削除します。
出典:群馬県公立高等学校入学者選抜の改善について(群馬県教育委員会)
三重県も、調査書の欠席日数・欠席理由・健康の状況の欄や、行動の記録の欄などを削除・変更し、令和9年度の選抜から適用します。あわせて、「みえ版フレキシブル高校」の設置にともなうフレキシブル特別枠選抜が加わります(県教育委員会が指定する高校で実施)。
出典:令和9年度三重県立高等学校入学者選抜実施方針(三重県教育委員会)
兵庫県は、特別活動や部活動などの記録に顕著な内容がある場合に高校が特別に取り扱える、という規定を削りました。基本方針の新旧対照表には「特別取扱い廃止のため」と書かれています。
そのほかの変更|石川・山梨・東京・大分・北海道
- 石川県:令和9年度の選抜からWeb出願システムを導入。登録は12月から、詳しい利用案内は11月ごろの予定です(石川県教育委員会)
- 山梨県:全日制後期募集と定時制の学力検査で、社会・数学・理科・英語の解答時間を50分に。長期欠席者などを対象とした、調査書を用いない特別選抜も全ての県立高校と甲府商業高校で実施(山梨県教育委員会)
- 東京都:9月17日に公表された実施要綱の「主な変更点」は2つ。国際高校の国際バカロレアコースは9月入学の選抜をやめて4月入学だけに。学力検査と調査書点を7:3と10:0の両方で計算し、高いほうを本人の得点とする方法を、新たに2校の全日制普通科で実施(東京都教育委員会)
- 大分県:推薦入学者選抜の「A」「B」の区分を廃止し、中学校長の推薦が要る学校推薦型と、要らない自己推薦型に。大分・別府両市以外の全日制普通科では「地域活性化枠」を設けた自己推薦型も可能に(大分県教育委員会)
- 北海道:道外からの入学者の受け入れを広げる実証事業(特例校を指定)を令和9年度から始め、連携型推薦入学者選抜も実施できるように。調査書の「出欠の記録」欄の削除は令和10年度からで、今回の入試ではありません(北海道教育委員会)
47都道府県|学力検査の日と、これから出る資料
一般選抜(学力検査)の日と、2026年9月19日時点でまだ出ていない主な資料をまとめました。「—」は、公式ページにこれから出る資料の予定が書かれていない県です。都道府県名から、当サイトの県別ページ(配点・内申点・傾向)に移れます。
| 都道府県 | 学力検査(2027年) | これから出る主な資料 | 公式 |
|---|---|---|---|
| 北海道 | 3月3日(水) | 入学者選抜の手引(時期の記載なし) | 教育委員会 |
| 青森 | 3月4日(木) | 募集人員(10月下旬の予定) | 教育委員会 |
| 岩手 | 3月4日(木)・5日(金) | 実施要項(時期の記載なし) | 教育委員会 |
| 宮城 | 3月3日(水) | — | 教育委員会 |
| 秋田 | 3月4日(木) | —(実施要項は9月15日に掲載) | 教育委員会 |
| 山形 | 3月7日(日) | 実施要項(時期の記載なし) | 教育委員会 |
| 福島 | 3月3日(水) | 実施要綱(10月上旬ごろの予定) | 教育委員会 |
| 茨城 | 2月25日(木) | 実施細則・募集定員など(時期の記載なし) | 教育委員会 |
| 栃木 | 2月24日(水) | — | 教育委員会 |
| 群馬 | 2月16日(火)(面接等は17日) | — | 教育委員会 |
| 埼玉 | 2月25日(木)(面接は26日) | — | 教育委員会 |
| 千葉 | 2月16日(火)・17日(水) | —(実施要項は9月11日に掲載) | 教育委員会 |
| 東京 | 2月21日(日) | —(実施要綱・同細目は9月17日に公表) | 教育委員会 |
| 神奈川 | 2月16日(火)(共通検査) | 志願のてびき・募集定員(時期の記載なし) | 教育委員会 |
| 新潟 | 2月25日(木)・26日(金) | 実施要項に当たる資料(時期の記載なし) | 教育委員会 |
| 富山 | 3月9日(火)・10日(水) | 実施要領(時期の記載なし) | 教育委員会 |
| 石川 | 3月9日(火)・10日(水) | 募集要綱/Web出願の利用案内(11月ごろの予定) | 教育委員会 |
| 福井 | 2月18日(木)・19日(金) | 実施要項(10月の予定) | 教育委員会 |
| 山梨 | 3月3日(水)・4日(木)(後期募集) | 実施要項(10月の予定) | 教育委員会 |
| 長野 | 3月9日(火)(後期選抜) | — | 教育委員会 |
| 岐阜 | 3月3日(水)(一部の高校は4日も) | 各高校の検査の概要(10月末までに各高校のサイトへ) | 教育委員会 |
| 静岡 | 3月3日(水) | — | 教育委員会 |
| 愛知 | 2月24日(水) | 2026年9月11日に県の公式資料で確認した日程です(最新は県のサイトでご確認ください) | 教育委員会 |
| 三重 | 3月9日(火)(後期選抜) | — | 教育委員会 |
| 滋賀 | 3月3日(水) | — | 教育委員会 |
| 京都 | 2月18日(木)(前期選抜の統一学力検査) | — | 教育委員会 |
| 大阪 | 3月10日(水)(一般・全日制) | — | 教育委員会 |
| 兵庫 | 3月11日(木) | — | 教育委員会 |
| 奈良 | 2月24日(水)・25日(木)(一次選抜) | — | 教育委員会 |
| 和歌山 | 3月10日(水)(一般選抜) | 一般出願者報告書(11月ごろの予定) | 教育委員会 |
| 鳥取 | 3月4日(木) | — | 教育委員会 |
| 島根 | 3月3日(水) | 実施要綱(10月の予定) | 教育委員会 |
| 岡山 | 3月9日(火) | 募集定員(10月の予定) | 教育委員会 |
| 広島 | 2月24日(水)〜26日(金)(一次選抜) | — | 教育委員会 |
| 山口 | 3月9日(火) | — | 教育委員会 |
| 徳島 | 3月3日(水) | — | 教育委員会 |
| 香川 | 3月9日(火) | 入学定員・実施細目(10月の予定)、募集定員(11月の予定) | 教育委員会 |
| 愛媛 | 3月4日(木)・5日(金) | 募集定員など(10月ごろの予定) | 教育委員会 |
| 高知 | 3月3日(水)(A日程) | — | 教育委員会 |
| 福岡 | 3月9日(火) | 選抜要項(10月下旬の予定) | 教育委員会 |
| 佐賀 | 3月2日(火)・3日(水) | 実施要項(県は「9月に公表を予定」。2026年9月19日時点で未掲載) | 教育委員会 |
| 長崎 | 2月16日(火)・17日(水) | 実施要領(時期の記載なし) | 教育委員会 |
| 熊本 | 3月4日(木)・5日(金) | インターネット出願の手引き等(後日) | 教育委員会 |
| 大分 | 3月3日(水)・4日(木)(第一志願) | 実施要項(時期の記載なし) | 教育委員会 |
| 宮崎 | 3月3日(水)・4日(木) | 推薦入学要項・実施細目(10月上旬の予定) | 教育委員会 |
| 鹿児島 | 3月3日(水)・4日(木) | 実施要綱(時期の記載なし) | 教育委員会 |
| 沖縄 | 3月3日(水)・4日(木) | — | 教育委員会 |
10月に要項が出る県が多いので、10月の終わりにもう一度、自分の県の公式ページを見ておくと安心です。
制度が変わる県の人が、この秋にやっておくこと
- 過去問は、中身の練習として使う。答え方や選抜のしくみが変わる県でも、過去問は「どの単元が、どう問われてきたか」をつかむ材料になります。形式の違いは、次の2で補います
- 答え方が変わる県(埼玉・千葉=マーク式の併用、福井=デジタル採点)は、県の注意事項を一度読む。塗り方、濃さ、枠の中に書くことなど、点に直結する決まりが書かれています
- 面接や書類が増える県(埼玉の全員面接と自己評価資料、栃木の自己表現シートなど)は、夏までの活動を書き出しておく。早めに書き出しておくと、面接や書類の準備で慌てずに済みます
過去問を「いつから・どう使うか」は、こちらにまとめています。
→ 秋以降の過去問フル活用ロードマップ
→ 【中3の秋】9〜11月にやるべきこと|目標点別・5教科の優先順位
基礎の抜けを確かめたい人は、入試によく出る5教科100問の4択アプリ(無料)で、いまの位置を見ておくのも手です。
→ 入試に出る4択100問(無料・メールアドレスだけ)
まとめ
- いまの中3が受けるのは令和9年度(2027年2月・3月)の入試。令和8年度の資料と取り違えない
- 埼玉・千葉・栃木・新潟・京都・茨城は、選抜のしくみや答え方が大きく変わる
- 群馬・三重・兵庫は調査書(内申書)の扱いが変わる
- 要項は10月に出る県が多い。出たら、配点と内申の比率を自分の県のページで確かめる
都道府県ごとの違いを横に並べて見たい人は、こちらもどうぞ。
→ 公立高校入試は都道府県でどう違う?47県の制度を並べて分かったこと
→ 【47都道府県】公立高校入試の難易度ランキング&出題傾向まとめ
この記事の出典と更新履歴
各都道府県の教育委員会が公表している令和9年度入学者選抜の資料(上の表の「公式」のリンク先)をもとにしています。引用は各資料の文言です。最終確認日:2026年9月19日(愛知県のみ2026年9月11日)。
- 2026年9月19日:公開(47都道府県の教育委員会の資料を確認)
