【中3の秋〜冬】分野別過去問は「もう1冊」あります|見落としがちな数学②『図形』418題

分野別の数学は2冊。① 数と式・関数・データの活用 745題、② 図形 418題。②を見落としがち。

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夏休みに「分野別過去問」を1冊買って、ひととおり解いた。秋になって、もう1冊足したい。――そこで多くの人が見落としていることが1つあります。

分野別過去問の「数学」は、1冊ではありません。2冊に分かれています。片方だけを買うと、図形がまるごと手元に無い状態になります。

この記事では、シリーズの中身を整理したうえで、秋から冬に「足す1冊」をどう選ぶかをまとめます。値段は変わるので書きません。各リンク先でご確認ください。

目次

まず整理|「全国高校入試問題正解」は2つの別シリーズです

名前が似ているので混ざりがちですが、旺文社の「全国高校入試問題正解」には並べ方の違う2つのシリーズがあります。

分野別過去問(年度別の)全国高校入試問題正解
並べ方単元ごとに並べ替え都道府県ごとにそのまま1年分
向いている使い方苦手な単元を続けて潰す本番と同じ形で通して解く
冊数6冊(数学だけ2冊)5冊(5教科)
2027年受験用の刊行2026年6月18日2026年6月25日

出典:旺文社のニュースリリース「全国の高校入試問題3年分が分野別にまとまった、「2027年受験用 全国高校入試問題正解 分野別過去問」シリーズが6月18日(木)刊行!」(2026年6月18日)および旺文社「2027年受験用 全国高校入試問題正解」シリーズの商品ページ。

秋から冬は、この2つを役割で使い分けます。単元の穴を埋めるのが分野別、時間配分と通しの練習が年度別です。

意外と知られていないこと|分野別の数学は2冊あります

分野別過去問は全部で6冊。5教科なのに6冊なのは、数学だけが2冊に分かれているからです。

  • 数学①『数と式・関数・データの活用』745題
  • 数学②『図形』418題

名前に「図形」と付いていない①だけを見ると、数学はこれで全部に見えます。じつは作図・合同と相似の証明・空間図形は、まるごと②のほうに入っています。

じつは当サイトの「おすすめ問題集」の記事でも、これまで①しか紹介していませんでした。分野別を5冊だけ挙げていて、②『図形』が抜けていたのです。この記事は、その穴をふさぐために書いています。

当サイトを運営する吉原ビジネスデザイン研究所は、秋田県で「よしわら塾」という小さな教室も開いています。そこでも作図は他県の過去問から毎回出しています(→ 隣県の過去問は使うべき?)。作図の手順そのものは 数学の作図はパターンで決まる|よく出る5つの型 にまとめました。

数学①『数と式・関数・データの活用』745題

計算・方程式・関数・確率・データの活用が入ります。745題と、6冊の中でも2番目に多いので、計算・方程式・関数の小問なら、これ1冊で足ります(小問集合には図形の小問が入る県も多いので、そこは②が要ります)。データの活用(度数分布・箱ひげ図)もここです。

数学②『図形』418題

作図・平面図形・空間図形・証明がここです。本冊128ページに対して別冊の解答解説が72ページあり、6冊の中でも解説の比率がいちばん厚い1冊です。証明の書き方を直したい人は、この別冊の書きぶりをまねるところから始められます。

6冊の一覧

教科分野題数本冊別冊
英語長文読解・英作文・リスニング372題176ページ72ページ
数学①数と式・関数・データの活用745題128ページ64ページ
数学②図形418題128ページ72ページ
国語現代文・古文・漢文476題208ページ56ページ
理科化学・物理・生物・地学423題224ページ48ページ
社会地理・歴史・公民1181題224ページ64ページ

収録しているのは全国の公立高校入試問題の3年分(2023〜2025年)です。音声が付くのは英語だけで、専用サイトから聞けます。別冊の解答解説は6冊とも付きます。(出典:上記の旺文社ニュースリリース。ページ数・題数も同リリースの記載によります)

秋から冬に「足す1冊」は、目標点で変わります

ここからは5教科500点満点を前提にした、一つの目安です。満点は都道府県によって違います(たとえば愛知県は110点満点)。ご自分の県の満点は 隣県の過去問は使うべき? の「1教科の満点」の表で確かめてください。

目標200〜250点|足すなら数学②『図形』

図形で白紙にしてしまう大問があるなら、ここからです。作図と、合同・相似の「書き出しの1行」だけでも点になります。418題のうち作図は短時間で形になるので、ここから入るのが早いです。

目標300点前後|足すなら理科か社会

数学より理科・社会で取りこぼしているなら、こちらです。社会は1181題と群を抜いて多く、地理・歴史・公民のうち弱い1分野だけを続けて解く使い方ができます。

目標400点以上|足すなら年度別(都道府県別)のほう

単元の穴はもう少ないので、通しで解いて時間配分を詰める段階です。分野別を足すより、年度別のシリーズか、自分の県の過去問を本番と同じ時間で解くほうが伸びます。

自分がどの分野を落としているかの見分け方は 分野別過去問の「仕分け」|得意を伸ばす分野・弱点を減らす分野の決め方 にまとめてあります。

買わなくていいもの

  • 5教科ぶんの分野別を全部そろえること。6冊すべてを秋から回し切るのは、現実には難しいです。弱い教科から1〜2冊で十分です
  • 学校で配られた問題集と中身が重なるもの。先に手元の教材の目次を見てください
  • 自分の県の過去問(有料のもの)。次の章のとおり、公式から無料で手に入る県があります

自分の県の過去問は、買う前に公式を見てください

都道府県によっては、教育委員会が問題と正答表を無料で公開しています。当サイトでは、公式の配布先を県ごとにまとめました。

→ 公立高校入試の過去問|都道府県別リンク集

分野別過去問が強いのは「全国の問題を単元で並べ替えてあること」です。自分の県の過去問は、それとは役割が違います。両方を混ぜずに使い分けてください。

まとめ

  • 「全国高校入試問題正解」は分野別(単元ごと)と年度別(県ごと)の2シリーズ
  • 🔴 分野別の数学は2冊。『図形』418題を見落としがち
  • 秋〜冬に足すなら、200〜250点は図形/300点前後は理科・社会/400点以上は年度別
  • 自分の県の過去問は、買う前に公式の無料配布を確認

解く前に単元の知識を入れ直したい方は、スマホで解ける無料の「入試に出る4択100問」もご利用ください(5教科100問・メールアドレスだけで受け取れます)。

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この記事を書いた人

公立進学校から東北大学理学部へ進学。学部卒。
プロ家庭教師、塾講師経験のある40代。
子供は中学生一人。
2026年9月に吉原ビジネスデザイン研究所(YBDL)を開業
2026年10月に「よしわら塾」を開業しました!

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