公立高校の倍率は、都道府県ごとに何で割るのか・いつの時点かが違うので、県の発表の数字をそのまま並べても比べられません。
そこでこの記事では、令和8年度(2026年春)の公立高校入試について、45都道府県の教育委員会が発表した学校・学科ごとの人数から、「一般選抜の志願者数 ÷ 一般選抜の募集人員」という同じ式で、当サイトが倍率を計算し直して並べました。
この記事の倍率は当サイトの計算で、県が発表した倍率とは違うことがあります。県の発表の数字(県全体)と公式発表へのリンクは、公立高校の倍率 47都道府県一覧(2026年春)にまとめています。
1. この記事の倍率の計算のしかた
| 決めたこと | 中身 |
|---|---|
| 式 | 一般選抜(県の本番の選抜。後期選抜・3月の選抜・一次募集など)の志願者数 ÷ 募集人員。小数第3位を四捨五入 |
| 時点 | 志願変更(出願先の変更)があった県は、変更のあとの最終の人数。変更の制度が無い県・変更後の資料が見つからない県は出願締切の人数 |
| 募集人員 | 推薦・特色選抜などで合格が決まった人を引いたあとの、一般選抜の募集人員(県の表のとおり。岐阜・静岡・大阪などは入学定員そのまま。岩手・茨城・福島・秋田は、同じ時期に選ぶ特色選抜の枠と志願者を中に含んだ数) |
| 小さい学科は外す | 一般選抜の募集人員(割る数)が30人以上の学校・学科だけ(数人の学科は1人の差で倍率が大きく動くため。推薦などで定員の多くが埋まり、一般選抜の募集が30人に届かない学科も入りません) |
| 2つに分ける | 「普通科」(コースの名前が無い普通科)と、「理数科・国際科などの専門学科、総合学科、普通科のコース」 |
| 対象 | 全日制の公立高校(県の表に入っている市立高校を含む) |
県によって、そろえきれないところがあります。主なものは次のとおりです。
・第1志望の人数で数えた県:2校(2学科)に志願できる愛知県・京都府・兵庫県・大阪府(複数の学科を同時に選抜する学校)・福井県・長野県・高知県・大分県・奈良県(第1希望校)は、第1志望の人数で割っています。愛知県が発表する倍率(県全体 1.73倍)は第1志望と第2志望の総数で割った数字なので、この記事の数字はそれより低くなります
・東京都:願書の取下げ・再提出のあとの「最終応募人員」÷募集人員(推薦の合格者などを除いた第一次募集の人数)。都の発表は受検倍率(受けた人数で割った数字)なので、この記事の数字とは違います
・福岡県・愛媛県:県の表は、推薦などの内定者(愛媛は特色入学の確約者)を募集人員と志願者数の両方に含んでいるので、両方から引いて計算しました(引いた人がみな一般選抜を受けない、とみなした計算です)
・北海道:年度末の報告書の第1次の出願者数(推薦を含む)÷募集人員(推薦枠を含む)
・秋田県:特色選抜と一般選抜を同時に出願するので、県の総志願倍率と同じく、特色選抜と一般選抜の志願者の合計÷募集定員(県の表の「一般選抜(併願を除く)」は、特色選抜に落ちて一般選抜を受ける人を数えていないため)
・入れていない県:滋賀県(一般型選抜の出願者数に、学校独自型選抜との併願者が入っているため)、沖縄県(一般選抜の志願者数に特色選抜の志願者が入っていて、引く数が公表されていないため)
2. 普通科の倍率ランキング(上位20)
コースの名前が無い普通科(単位制の普通科を含む)の上位です。倍率(小数2けた)が同じ学校は同じ順位にしています。
| 順位 | 倍率 | 学校・学科 | 都道府県 | 志願者数÷募集人員 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 2.23倍 | 筑紫中央 普通科 | 福岡県 | 491÷220 (推薦等の内定者を引く) |
| 2 | 2.21倍 | 新宿 普通科(単位制) | 東京都 | 629÷284 |
| 3 | 2.19倍 | 北九州 普通科(コースを除く) | 福岡県 | 158÷72 (推薦等の内定者を引く) |
| 4 | 2.12倍 | 豊島 普通科 | 東京都 | 535÷252 |
| 5 | 2.09倍 | 熱田 普通 | 愛知県 | 559÷267 (第1志望) |
| 5 | 2.09倍 | 目黒 普通科 | 東京都 | 395÷189 |
| 7 | 2.08倍 | 駒場 普通科 | 東京都 | 458÷220 |
| 8 | 2.06倍 | 青山 普通科 | 東京都 | 455÷221 |
| 8 | 2.06倍 | 日比谷 普通科 | 東京都 | 520÷253 |
| 10 | 2.05倍 | 県立横浜翠嵐 普通科 | 神奈川県 | 736÷359 |
| 11 | 2.01倍 | 市立向陽 普通 | 愛知県 | 578÷288 (第1志望) |
| 12 | 1.93倍 | 船橋 普通科 | 千葉県 | 618÷320 |
| 13 | 1.92倍 | 市立浦和 普通科 | 埼玉県 | 461÷240 |
| 14 | 1.89倍 | 小倉南 普通科 | 福岡県 | 140÷74 (推薦等の内定者を引く) |
| 14 | 1.89倍 | 西宮 普通(単) | 兵庫県 | 264÷140 (第1志望) |
| 16 | 1.88倍 | 戸山 普通科 | 東京都 | 474÷252 |
| 17 | 1.87倍 | 昭和 普通科 | 東京都 | 472÷252 |
| 17 | 1.87倍 | 上野 普通科 | 東京都 | 471÷252 |
| 19 | 1.86倍 | 刈谷 普通 | 愛知県 | 644÷346 (第1志望) |
| 20 | 1.83倍 | 鷺宮 普通科 | 東京都 | 403÷220 |
3. 理数科・国際科・専門学科などの倍率ランキング(上位20)
理数科・国際科などの専門学科、総合学科、普通科のコース(探究・理数コースなど)の上位です。募集人員が少ない学科が多いので、数人の違いで順位が入れかわります。
| 順位 | 倍率 | 学校・学科 | 都道府県 | 志願者数÷募集人員 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 4.15倍 | 立川 創造理数 | 東京都 | 141÷34 |
| 2 | 3.70倍 | 羽水 探究特進 | 福井県 | 122÷33 (第1志望) |
| 3 | 3.28倍 | 津西 国際科学 | 三重県 | 131÷40 |
| 4 | 3.00倍 | 筑紫丘 理数科 | 福岡県 | 99÷33 (推薦等の内定者を引く) |
| 5 | 2.85倍 | 神戸 理数 | 三重県 | 114÷40 |
| 6 | 2.65倍 | 明善 理数科 | 福岡県 | 82÷31 (推薦等の内定者を引く) |
| 7 | 2.55倍 | 四日市 国際科学コース | 三重県 | 204÷80 |
| 8 | 2.54倍 | 四日市南 数理科学コース | 三重県 | 203÷80 |
| 9 | 2.53倍 | 桑名 理数 | 三重県 | 101÷40 |
| 10 | 2.51倍 | 松阪 理数 | 三重県 | 98÷39 |
| 11 | 2.28倍 | 川越 国際探究 | 三重県 | 91÷40 |
| 12 | 2.23倍 | 岡山東商業 ビジネス創造・情報ビジネス | 岡山県 | 143÷64 |
| 13 | 2.22倍 | 長崎西 普通(理系) | 長崎県 | 169÷76 |
| 13 | 2.22倍 | 山形東 探究(理数探究、国際探究) | 山形県 | 169÷76 |
| 15 | 2.20倍 | 船橋 理数科 | 千葉県 | 88÷40 |
| 16 | 2.16倍 | 必由館 文理総合探究(文理コース) | 熊本県 | 266÷123 |
| 17 | 2.10倍 | 富山中部 探究科学科(理数科学科・人文社会科学科) | 富山県 | 168÷80 |
| 18 | 2.08倍 | 晴海総合 総合 | 東京都 | 399÷192 |
| 19 | 2.03倍 | 国際 国際 | 東京都 | 199÷98 |
| 19 | 2.03倍 | 木曽川 総合ビジネス | 愛知県 | 79÷39 (第1志望) |
| 19 | 2.03倍 | 大宮 理数科 | 埼玉県 | 81÷40 |
4. 都道府県ごとの、いちばん倍率が高かった学校・学科
同じ式・同じ条件(募集人員30人以上)で、都道府県ごとにいちばん高かった学校・学科です。
| 都道府県 | 学校・学科 | 倍率 | 志願者数÷募集人員 |
|---|---|---|---|
| 北海道 | 札幌啓成 理数 | 1.73倍 | 69÷40 |
| 青森県 | 弘前中央 普通 | 1.31倍 | 261÷200 |
| 岩手県 | 盛岡商業 流通ビジネス科 | 1.35倍 | 108÷80 |
| 宮城県 | 宮城工 情報技術科 | 1.68倍 | 67÷40 |
| 秋田県 | 金足農業 生物資源科 | 1.29倍 | 45÷35 (特色と一般の合計) |
| 山形県 | 山形東 探究(理数探究、国際探究) | 2.22倍 | 169÷76 |
| 福島県 | 安積黎明 普通科 | 1.40倍 | 392÷280 |
| 茨城県 | 水戸第三 家政 | 1.48倍 | 59÷40 |
| 栃木県 | 宇都宮中央 普通 | 1.61倍 | 326÷203 |
| 群馬県 | 沼田 (文理探究) | 1.53倍 | 61÷40 |
| 埼玉県 | 大宮 理数科 | 2.03倍 | 81÷40 |
| 千葉県 | 船橋 理数科 | 2.20倍 | 88÷40 |
| 東京都 | 立川 創造理数 | 4.15倍 | 141÷34 |
| 神奈川県 | 県立横浜翠嵐 普通科 | 2.05倍 | 736÷359 |
| 新潟県 | 新潟 理数 | 1.95倍 | 156÷80 |
| 富山県 | 富山中部 探究科学科(理数科学科・人文社会科学科) | 2.10倍 | 168÷80 |
| 石川県 | 金沢錦丘 普通 | 1.47倍 | 297÷202 |
| 福井県 | 羽水 探究特進 | 3.70倍 | 122÷33 (第1志望) |
| 山梨県 | 青洲 商業(一括) | 1.24倍 | 52÷42 |
| 長野県 | 松本蟻ケ崎 普通 | 1.27倍 | 355÷280 (第1志望) |
| 岐阜県 | 岐阜農林 流通科学 | 1.40倍 | 56÷40 |
| 静岡県 | 科学技術 情報システム | 1.88倍 | 75÷40 |
| 静岡県 | 磐田南 理数 | 1.88倍 | 75÷40 |
| 愛知県 | 熱田 普通 | 2.09倍 | 559÷267 (第1志望) |
| 三重県 | 津西 国際科学 | 3.28倍 | 131÷40 |
| 京都府 | 城南菱創 普通[単位制] | 1.40倍 | 112÷80 (第1志望) |
| 大阪府 | 豊中 文理学 | 1.79倍 | 644÷360 |
| 兵庫県 | 西宮 普通(単) | 1.89倍 | 264÷140 (第1志望) |
| 奈良県 | 一条 普通 | 1.51倍 | 302÷200 (第1希望校) |
| 和歌山県 | 星林 国際交流科 | 1.30倍 | 52÷40 |
| 鳥取県 | 米子西 普通 | 1.23倍 | 302÷245 |
| 島根県 | 松江商業 商業・国際ビジネス・情報処理 | 1.32倍 | 133÷101 |
| 岡山県 | 岡山東商業 ビジネス創造・情報ビジネス | 2.23倍 | 143÷64 |
| 広島県 | 広島市立広島工業 自動車 | 1.75倍 | 70÷40 |
| 山口県 | 光 総合学科 | 1.60倍 | 77÷48 |
| 徳島県 | 阿南光 産業創造 | 1.20倍 | 77÷64 |
| 香川県 | 高松南 普通 | 1.45倍 | 146÷101 |
| 愛媛県 | 松山商業 商業 | 1.33倍 | 53÷40 (特色の確約者を引く) |
| 高知県 | 高知農業 農業(生総) | 1.30倍 | 52÷40 (第1志望) |
| 高知県 | 高知商業 商業(社会マネ) | 1.30倍 | 91÷70 (第1志望) |
| 福岡県 | 筑紫丘 理数科 | 3.00倍 | 99÷33 (推薦等の内定者を引く) |
| 佐賀県 | 佐賀北 普通科 | 1.59倍 | 314÷197 |
| 長崎県 | 長崎西 普通(理系) | 2.22倍 | 169÷76 |
| 熊本県 | 必由館 文理総合探究(文理コース) | 2.16倍 | 266÷123 |
| 大分県 | 別府翔青 ビジネスイノベーション | 1.50倍 | 147÷98 (第1志望) |
| 宮崎県 | 宮崎大宮 文科情報 | 1.81倍 | 116÷64 |
| 鹿児島県 | 鹿児島玉龍 普通 | 1.72倍 | 172÷100 |
5. 倍率を見るときに気をつけたいこと
倍率は、その年に何人が志願したかの数字です。問題の難しさや、合格に必要な点数を表すものではありません。倍率が高い学校は人気がある学校ですが、倍率が1倍を下回る学校でも、合格に必要な点数が低いとは限りません。
また、倍率は年によって大きく動きます。前の年に倍率が高かった学校は、次の年に志願者が減ることもあります。この記事は令和8年度(2026年春)の1年分の数字です。
倍率を見たあとにやることは、どの学校でも同じで、志望校の県の過去問で、配点と出題の形に慣れておくことです。
→ 公立高校の倍率 47都道府県一覧(県全体の数字と公式発表のリンク)
→ 都道府県別の過去問リンク集
→ 内申点の計算方法【47都道府県別】
※人数はすべて各都道府県の教育委員会が発表した表によります(2026年10月21日に確かめました)。倍率は当サイトの計算です。令和9年度(2027年春)の数字が発表されたら更新します。
