【三重県公立高校入試】出題傾向と対策|前期・後期選抜と令和9年度の日程

三重県 公立高校入試 出題傾向と対策 前期は2月2日3日 後期は3月9日

※この記事はプロモーション広告を含みます。

三重県の公立高校入試(後期選抜)は、「中1・中2で出遅れてしまった生徒への最大のチャンス」であると同時に、「絶対にケアレスミスが許されない一発勝負」という非常にスリリングなシステムを持っています。

後期選抜で使われる調査書は、「第3学年における各教科の学習の記録」および「特別活動の記録」等です。中1・中2の成績は使われません。なお令和9年度の選抜から調査書の様式が変わり、「欠席日数」「欠席理由」「健康の状況」の欄と「行動の記録」の欄がなくなります。「特別活動の記録」も、〇印をつける欄から、学級役員・係・生徒会役員等の実績を書く欄に変わります。ただし「45点満点」という点数のつけかたは、県の実施方針には書かれていません。9教科×5段階=45 という計算は成り立ちますが、公式の裏づけがないので当サイトでは断定しません。

「じゃあ中3から頑張れば余裕でトップ校に受かる」と思うかもしれませんが、それは早計です。三重県の後期選抜では、内申の順位と当日点の順位の「両方」に入った人から合格が決まります。片方だけが高くても、最初の段階では合格になりません。

この記事では、令和9年度(2027年2月・3月)入試について、県教育委員会の実施方針・実施日程・各学校別実施要項で確認できたことだけを書きます。前期選抜と後期選抜のちがい、内申と当日点の両方が必要になる独自の選抜方法、各50点の学力検査、令和9年度の日程までまとめました。

📅 この記事は、いま中学3年生の人が受ける「令和9年度(2027年2月・3月)入試」の記事です。
令和9年度の資料で確認ずみ:選抜の種類、後期選抜の配点と選抜方法(実施方針)、日程(令和8年6月26日決定)
学校ごとの詳細も令和9年度版が出ています:各高校がどの教科を実施するか(別表1)、最終段階で「特に重視する選抜資料等」(別表4)などは、令和8年7月7日に県が決定・公表した「各学校別実施要項」で、前期選抜等の学校別の検査日は9月3日公表の「前期選抜等実施日程」で確認できます。

目次

1. 三重県は「前期選抜」と「後期選抜」の2本立てです

三重県の公立高校入試は、性格のまったく違う2つの選抜でできています。

前期選抜後期選抜
いつ令和9年2月2日(火)・3日(水)令和9年3月9日(火)
だれが受けるか希望者(実施する学科のみ)後期選抜で募集枠を設定する高校
問題をつくるのは高校(県作成の国数英を使うこともできる)県教育委員会(実施校共通)
必ず使う資料自己推薦書調査書調査書と学力検査等
合格の通知2月12日(金)に合格内定3月16日(火)に合格者発表

前期選抜の検査は、面接または「自己表現」、作文または小論文、実技検査、2教科以内の学力検査または総合問題などから、高校が1つ以上を指定します。

「自己表現」は、受検者が面接時に、自己の個性や得意なものを自由な形で表現するものと実施方針に定義されています。ふつうの面接とは別物です。志望校がこれを課すなら、準備の中身がまるで変わります。

前期選抜の募集枠は、普通科(コースを除く)は入学定員の30%が上限、普通科のコース・専門学科・総合学科は50%が上限です。1学年3学級以下の高校の普通科は50%が上限になります。

なお令和9年度からは、「みえ版フレキシブル高校」の設置にともないフレキシブル特別枠選抜が加わりました。実施するのは桑名北高校・久居高校・尾鷲高校(全日制課程)の普通科で、募集枠は入学定員の20%以内、検査は前期選抜と同じ令和9年2月2日(火)です。志願校が行うフレキシブル高校の説明会等に出席していることが応募資格に含まれます。

2. 後期選抜|内申と当日点の「両方」に入った人が合格します

三重県の後期選抜は、合格の決めかたが独特です。実施方針にはこう書かれています。

(1) 調査書の第3学年における「各教科の学習の記録」及び「特別活動の記録」等により、およそ募集定員に当たる数の者を選ぶ。(高校によっては110%又は120%にあらかじめ設定できる)
(2) 受検者全員について学力検査と実技検査の得点合計により、募集定員のおよそ80%に当たる者を高点者から順次選ぶ。
(3) 同一人について、上記(1)及び(2)の両方に含まれている者を合格者とする。
(令和9年度三重県立高等学校入学者選抜実施方針)

段階どう決まるか
まず内申の順位で募集定員ぶん(または110%・120%)を選ぶ = グループ①
次に当日点の順位で募集定員の約80%を選ぶ = グループ②
①と②の両方この人たちが合格
残りの枠の半分グループ①の中から、当日点の高い順に
最後の枠各高校が公表する「特に重視する選抜資料等」を踏まえて決定

読み取れることは、はっきりしています。内申と当日点の、どちらか片方だけが高くても、最初の段階では合格になりません。

そして残りの枠の半分は、グループ①(内申で選ばれた人)の中からしか出ません。つまり内申の順位が定員内に入っているかどうかが、決定的に効きます。当日点だけで押し切る作戦は、三重県では最後の段階まで持ち越されます。

最後の段階で何を重く見るかは、県が公表する「各高等学校別後期選抜の選抜資料及び選抜方法の最終段階における『特に重視する選抜資料等』一覧」(別表4)に、学校ごとに◎印で示されています。

📝 学力検査は各50点|実施教科は高校が決めます

項目実施方針に書かれていること
実施教科国語・数学・社会・外国語(英語)・理科の5教科。各高校は学科・コースごとに実施教科を減じ、又は免じることができる
配点各教科50点。実技検査を実施する場合はその配点も50点
傾斜配点各高校は学科・コースごとに、学力検査の各教科と実技検査の配点を傾斜配点にできる
そのほかの検査面接または「自己表現」、作文または小論文、実技検査を課すことができる

「実施教科を減じることができる」というのは、5教科そろわない高校がある、という意味です。志望校が何教科を課すかは、必ず県の一覧(別表1)で確認してください。3教科の高校を受けるのに5教科を均等に勉強するのは、時間の使いかたとして損です。

3. 【科目別】三重県の学力検査(各50点・計250点)の出題傾向と対策

三重県の学力検査は、全国でも珍しい「各教科50点満点(5教科合計250点満点)」です。1問あたりの重みが大きく、問題の難易度自体は標準的でも「高得点勝負」になりやすいため、1つのケアレスミスが致命傷になります。なお、教科ごとの検査時間は県の実施方針には書かれていません。志望校の資料でご確認ください。

📝 国語:「抜き出し記述」の正確性と時間配分

  • 特徴: 漢字や語句、小説、論説文、古典(古文・漢文)が出題されます。記述問題の多くは「本文から指定の文字数で抜き出す」形式が多く、最後には短い作文も課されます。
  • 【対策】 限られた時間の中で、長い文章を正確に読み解くスピードが求められます。記述問題は本文のキーワードを正確に見つけ出す練習をし、作文は過去問を使って5分以内で条件通りに書き上げる特訓をしておきましょう。

📐 数学:大問1の20点分を完全死守せよ!

  • 特徴: 大問1の小問集合(計算、確率、図形、作図など)だけで、全体の4割にあたる「20点分」の配点があります。後半は関数や平面・空間図形、データの活用が出題されます。
  • 【対策】 トップ校を狙う場合も含め、大問1での失点は絶対に許されません。ここでいかに早く正確に満点をもぎ取るかが勝負です。後半の関数や図形の証明問題は、(1)などの基本問題を確実に解き、部分点を1点ずつ積み重ねる戦略が有効です。

🔤 英語:全体の3割を占める「リスニング」の罠

  • 特徴: 三重県の英語は、50点満点のうちリスニングが15点(30%)と、全国平均よりも非常に高いウェイトを占めています。筆記試験では、長文読解と条件英作文が出題されます。
  • 【対策】 リスニングで大きく失点すると、その時点で上位校への合格は絶望的になります。日頃から過去問の音声などを使い、英語を英語のまま理解する耳の特訓をしてください。英作文は、確実にスペルと文法が書けるシンプルな構文を使いましょう。

🧪 理科:実験の「目的」と「考察」を問う記述対策

  • 特徴: 4分野から均等に出題。単なる用語暗記ではなく、実験の手順や結果のグラフから「なぜその現象が起きたのか」を文章で説明させる記述問題が頻出します。
  • 【対策】 教科書の太字を覚えるだけでなく、「なぜこの対照実験を行ったのか」「結果のグラフから何が読み取れるか」といった理由を、自分の言葉で説明できるように整理しておく必要があります。

🗺 社会:大量の「図表・グラフ」を素早く処理する

  • 特徴: 地理・歴史・公民の各分野から出題。地形図、雨温図、統計データ、歴史資料などが大量に提示され、複数の資料を組み合わせた複合問題がメインです。
  • 【対策】 検査時間に対して情報量が多いため、資料を素早く処理する力が必須です。歴史は出来事の「因果関係」を理解し、地理は地図帳と統計データをセットで確認する癖を過去問演習で身につけましょう。

基本問題をマスターしている人は、分野別過去問集がおすすめ👇

基本問題をマスターしたい人は、「学研のひとつひとつわかりやすくシリーズ」がおすすめ👇

4. まとめ&作者とAIの共創による注釈

三重県の公立高校入試は、中3の調査書という大逆転のチャンスを活かして土台を作り、本番一発勝負の学力検査で内申の順位と当日点の順位の両方に入る総合力が問われます。

まずは自分の中3の評定を数え、志望校の倍率と「特に重視する選抜資料等」を県の一覧(別表4)で確認しましょう。そのうえで、本番と同じ時間で通して解く練習を重ねることが、合格への最短ルートです。

三重県は、学力検査問題・解答用紙・採点基準・出題意図・リスニング台本まで公式に公開しています。ここまで出している県は多くありません。年度ごとの置き場所は 【三重県】公立高校入試の過去問|公式リンク集 にまとめました。まずは無料で手に入るぶんを解いてみてください。

👉 解説つきで演習したい人は、市販の過去問題集もあります

解いたあと、知識を定着させる

過去問を解くと、落とした原因が「知識」なのか「時間」なのかが見えてきます。知識で落としている場合は、同じ問題集をもう一周するより、一問一答の形で潰すほうが早く終わります。

当サイトでは、公立高校入試の過去問を分析してつくった一問一答&両面暗記カード(PDF)を用意しています。三重県版は現在ご用意がないため、全国の頻出問題を横断してまとめた全国版をご覧ください。スマホアプリが付いていて、同じ2,004問をスマホでも解けます。価格は1,480円です。

BOOTHでも購入できます
noteでも販売しています(標準編・初級編)


💡 本記事の作成について(作者&AIの共創) 本記事は、公立高校入試の仕組みや科目別対策を熟知した当サイトの編集者(塾講師経験者)による専門的な視点・実体験と、AIによる全国の最新入試データの解析・構造化技術を掛け合わせて制作された「共創コンテンツ」です。

この記事の出典

この記事の制度・日程・配点は、次の公式資料で確認したものだけを書いています。数値と日程は年度ごとに変わります。受験する年度の資料を必ずご自身でご確認ください。

最終確認日:2026年9月19日

あわせて読みたい

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

公立進学校から東北大学理学部へ進学。学部卒。
プロ家庭教師、塾講師経験のある40代。
子供は中学生一人。
2026年9月に吉原ビジネスデザイン研究所(YBDL)を開業
2026年10月から「よしわら塾」を開業予定!

目次