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九州の教育県として知られる熊本県。 熊本県の公立高校入試(後期選抜)は、全国的にも珍しい「2つの大きな特徴」によって、非常に戦略性が問われる試験となっています。
1つ目は、内申点(調査書点)の計算方法です。中1から中3までのすべての成績が対象で、要項には「第1学年及び第2学年の評定に、第3学年の評定を2倍したものを加えて合計する」と書かれています。ただし「180点満点」という満点のとりかたは要項に書かれていません。計算では出せますが、公式の裏づけがないので当サイトでは断定しません。
そして2つ目が、熊本県独自の「評定の補正」です。要項には、学力検査を行う5教科について「その合計点を、学力検査の得点を用いて補正する」と明記されています。内申が高くても本番で取れなければ、内申側も調整されます。逆に、内申が振るわなくても本番で取れれば、そのぶん補正が働きます。実技4教科には補正がかかりません。
さらに、熊本県の受験生が直面する最大の壁が、「熊本県教育委員会の公式HPには、過去問題やリスニング音声が(充実した形で)掲載されていない」という事実です。
この記事では、令和9年度(2027年2月・3月)入試について、県教育委員会の入学者選抜要項で確認できたことだけを書きます。評定を学力検査の得点で補正するしくみ、第1選考の条件、学力検査で特定教科を2倍にする学科、令和9年度の日程、そして各教科50分・50点の学力検査の出題傾向までまとめました。
📅 この記事は、いま中学3年生の人が受ける「令和9年度(2027年2月・3月)入試」の記事です。
令和9年度の資料で確認ずみ:入学者選抜要項(令和8年8月28日公表)、日程、選考の手順まで。この記事は全体が令和9年度の資料にもとづいています
1. 熊本県は、調査書の評定を「学力検査の得点で補正」します
熊本県のいちばん変わった点です。要項には、こう書かれています。
(学力検査を行う5教科については)教科ごとに、第1学年及び第2学年の評定に、第3学年の評定を2倍したものを加えて合計し、さらに、その合計点を、学力検査の得点を用いて補正する。(別表を参照)
b 学力検査を行わない4教科(音楽、美術、保健体育、技術・家庭)については、教科ごとに、第1学年及び第2学年の評定に、第3学年の評定を2倍したものを加えて合計する。
(令和9年度熊本県立高等学校入学者選抜要項)
| 教科 | 計算のしかた | 補正 |
|---|---|---|
| 5教科(国・社・数・理・英) | 中1の評定 + 中2の評定 + 中3の評定×2 | あり(学力検査の得点を用いて補正) |
| 実技4教科(音・美・保体・技家) | 中1の評定 + 中2の評定 + 中3の評定×2 | なし |
「補正」の意味を、正しく理解しておいてください。5教科の評定は、そのままの数字では使われません。本番の学力検査の得点によって調整されます。
中学校ごとの評定の付けかたのばらつきをならすためのしくみです。つまり「内申がよくても本番で取れなければ、内申側も下がる」可能性があるということです。逆に、内申が振るわなくても本番で取れれば、そのぶん補正が働きます。
補正の具体的な表は、要項の別表に載っています。実技4教科には補正がかからないので、こちらは素直に評定がそのまま効きます。
どの学年も中3の評定が2倍です。中1・中2も入りますが、中3の比重がいちばん重くなります。
2. 第1選考は「2つの順位が、ともに募集人員以内」
受検者の中で、(ア)の学力検査の順位、(イ)の評定の順位が、ともに募集人員以内にある者を対象に、第1選考として、その中から合格者を決定する。
第1選考での合格者数が募集人員に満たない場合、各高等学校長は、選考の選抜基準を定め、第1選考の合格者以外の者の中から残りの合格者を決定する。
学力検査の順位と評定の順位が、どちらも募集人員以内でなければ第1選考に入れません。片方だけが高くても、最初の段階では合格になりません。
そのあとの選考では各高校が独自に基準を定めます。何を重く見るかは学校によって違うので、志望校の公表資料を確認してください。
📈 学力検査で特定の教科を2倍にする学科があります
| 学科 | 2倍になる教科 |
|---|---|
| 理数科・理数コース | 数学(理科も2倍にすることができる) |
| 英語科・普通科の英語コース・国際コース | 英語 |
| 職業教育を主とする専門学科 | 学科の特性に応じた教科(2倍にすることができる) |
| 全日制の単位制高等学校(総合学科を含む) | 5教科の中で得点が高い方から2教科、または受検者があらかじめ申告した2教科 |
単位制・総合学科の「あらかじめ申告した2教科」は、自分で選べるということです。得意教科がはっきりしている人には大きな武器になります。志望校がどちらの方式かは、公表資料で確認してください。
📅 令和9年度の日程
| 選抜 | 出願 | 選抜 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 前期(特色)選抜 | 令和9年1月20日(水)〜1月25日(月)正午 | 令和9年2月2日(火) | 令和9年2月9日(火)通知 |
| 後期(一般)選抜 | 令和9年2月12日(金)〜2月17日(水)正午 | 令和9年3月4日(木)・5日(金) | 令和9年3月12日(金)発表 |
| (出願変更) | 令和9年2月18日(木)〜2月22日(月)正午 | — | — |
| 追検査 | 受検願 3月4日〜3月9日16時 | 令和9年3月12日(金) | 令和9年3月16日(火)通知 |
後期選抜は2日間です。また前期選抜の結果が2月9日に出てから、後期選抜の出願が2月12日から始まります。切り替えの時間はほとんどありません。
過去問と正答は熊本県が公開していません。他の県の公開状況は 公立高校入試の過去問|都道府県別リンク集 にまとめてあります。
3. 【科目別】熊本県の学力検査(各50分・各50点)の出題傾向
熊本県の学力検査は「各教科50点満点」という独自の配点です。全体的に記述問題が多く、正確な知識と表現力が求められます。
📐 数学:大問1の計算死守と、ハイレベルな後半戦
- 特徴: 大問1の配点が非常に大きく、ここでのケアレスミスは絶対に許されません。後半には「作図」や「証明」が必ず出題され、思考力が問われます。
- 【対策】 50分という限られた時間で、解ける問題を確実に見極める力が必須です。過去問演習で、大問1・2を短時間で満点にする練習を繰り返しましょう。
🔤 英語:配点の3割を占めるリスニングと英作文
- 特徴: 50点満点中、リスニングが約15点を占めます。また、自分の意見を英語で書く「自由英作文」が定着しています。
- 【対策】 リスニングで失点すると、上位校合格は厳しくなります。リスニング音声を用いた実戦練習と、英作文の「自分なりの型」を完成させることが合格への近道です。
🗺 社会・🧪 理科:資料読み取りと「記述力」の勝負
- 特徴: 社会は地形図や統計資料、理科は実験結果のグラフを読み取り、理由を説明させる記述問題が頻出です。
- 【対策】 単語の暗記だけでは高得点は取れません。「なぜそうなるのか」というプロセスを自分の言葉で書けるように、記述問題中心の演習が必要です。
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4. 「補正」を恐れないために…市販の過去問題集が必須な理由
ここが熊本県の受験生にとって、最も重要な分かれ道です。
熊本県教育委員会の公式ホームページには、過去問題やリスニング音声のデータが(完全に充実した形では)掲載されていません。
「本番の点数が低いと内申点が下げられてしまう(補正)」というシビアな環境下で、傾向を掴まないまま本番に挑むのはあまりに危険です。
そのため、熊本県の公立高校入試で合格を勝ち取るためには、市販の「過去問題集(東京学参など)」を購入することが、実質的な必須条件となっています。
- 「評定補正」に負けない得点力を養える: 自分の内申点を守り抜くために必要な「本番での得点感覚」を、過去問演習で体に叩き込めます。
- リスニング音声が手に入る: 50点満点中、約15点を占める英語リスニング対策は、本番と同じ音声環境での練習が不可欠です。
- プロによる採点基準: 記述問題が多い熊本県入試において、「どこまで書けば部分点がもらえるか」が明確になります。
公式HPに頼ることができない熊本県の入試において、早めに過去問題集を手に入れた人が圧倒的な優位に立ちます。
また、熊本県独自の「補正」や「第1次選考」といった複雑な選抜ルールに合わせた戦略を立てるには、プロの学習塾(個別指導)のサポートが非常に有効です。 内申点を死守し、本番で目標点を取り切るために、一刻も早く実戦演習とプロの対策をスタートしましょう!
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解いたあと、知識を定着させる
過去問を解くと、落とした原因が「知識」なのか「時間」なのかが見えてきます。知識で落としている場合は、同じ問題集をもう一周するより、一問一答の形で潰すほうが早く終わります。
当サイトでは、公立高校入試の過去問を分析してつくった一問一答&両面暗記カード(PDF)を用意しています。熊本県版は現在ご用意がないため、全国の頻出問題を横断してまとめた全国版をご覧ください。スマホアプリが付いていて、同じ2,004問をスマホでも解けます。価格は1,480円です。。
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💡 本記事の作成について(作者&AIの共創) 本記事は、塾講師経験者による専門的視点と、最新の入試データを解析するAI技術を掛け合わせて制作された「共創コンテンツ」です。熊本県の、中3の評定を2倍して合計する調査書のしくみと、独自の「評定の補正」を、県の選抜要項にもとづいて反映しています。
この記事の出典
この記事の制度・日程・配点は、次の公式資料で確認したものだけを書いています。数値と日程は年度ごとに変わります。受験する年度の資料を必ずご自身でご確認ください。
最終確認日:2026年9月10日
