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関東エリアの公立高校入試において、千葉県や埼玉県と並ぶ激戦区である茨城県。
茨城県の公立高校入試(一般入学選抜)は、一見するとシンプルな「当日点と内申点の勝負」に見えますが、実は知らなければ絶対に勝てない「恐怖の判定ルール」が仕掛けられています。
合否判定では、学力検査の順位と調査書の評定合計の順位が「両方とも」上位に入っていなければ、先に合格にはなりません。要項の言葉では「A群」と呼ばれる枠で、ここに入れなかった人は「B群」に回ります。
さらに、茨城県教育委員会のホームページでは、過去問題やリスニング音声のデータが完全に公開されていません。 つまり、情報と対策の格差がそのまま合否に直結するエリアなのです。
この記事では、令和9年度(2027年2月・3月)入試について、県教育委員会の実施要項で確認できたことだけを書きます。A群とB群のしくみ、B群を決める7通りの比率、募集定員の50%を上限とする特色選抜、第2希望校の制度、そして科目別の出題傾向までまとめました。
📅 この記事は、いま中学3年生の人が受ける「令和9年度(2027年2月・3月)入試」の記事です。
令和9年度の資料で確認ずみ:実施要項、日程表、合否判定の方法、特色選抜の上限まで。この記事は全体が令和9年度の資料にもとづいています
1. 茨城県は「A群」に入れるかどうかが最大の分かれ目
茨城県の共通選抜は、まず全員をA群とB群に分けます。実施要項の条文がそのまま答えです。
(ア) 共通選抜の対象となる受検者全員について、学力検査の得点合計の順位が募集定員から特例入学者選抜枠及び特色選抜枠の合格者数を引いた数の80%以内にあり、かつ、調査書の評定合計の順位が募集定員から特例入学者選抜枠及び特色選抜枠の合格者数を引いた数以内にある者をA群とし、残りをB群とする。A群に属する者は、原則として合格とする。
(令和9年度茨城県立高等学校(全日制・定時制)実施要項)
| 群 | 条件 | 扱い |
|---|---|---|
| A群 | 学力検査の順位が80%以内/かつ調査書の評定合計の順位が定員以内 | 原則として合格 |
| B群 | 上の条件を満たさない残り全員 | 2つの選抜で合格者を決める |
A群の2つの条件は「かつ」です。片方だけが高くてもA群には入れません。
ただし学力検査のほうは80%以内でよいのに対し、調査書のほうは定員以内が必要です。内申のほうが条件が厳しいということです。
📊 B群は7通りの比率で決まります
(イ) B群に属する者のうちから合格者を選抜する方法は、学力検査の結果を重視した選抜及び調査書の記録を重視した選抜により、合格者を決定する。この2つの選抜で合格する人数の比率は、20:80、30:70、40:60、50:50、60:40、70:30、80:20の中から各高等学校が決定する。
(令和9年度茨城県立高等学校(全日制・定時制)実施要項)
志望校が80:20を採っていれば、B群からの合格はほぼ当日点勝負です。20:80ならその逆になります。7通りのどれかを必ず確認してください。
📌 特色選抜は募集定員の50%まで
茨城県には特色選抜があり、共通選抜より先に判定されます。
(イ) 特色選抜枠は、すべての学科において、募集定員の 50 パーセントを上限とする。
(ウ) 特色選抜を実施する学科においては、(略)学力検査に加えて、特色選抜の志願者に対して面接を実施するほか、作文、実技検査を実施することができる。
(令和9年度茨城県立高等学校(全日制・定時制)実施要項)
特色選抜に出すには志願理由書(学校によっては活動報告書)が要ります。特色選抜で合格にならなくても、そのまま共通選抜で判定されますので、受けて損はありません。IT科と科学技術科では、数学と理科に傾斜配点が行われます。
もうひとつ、茨城県には第2希望校のしくみがあります。第2希望校での選抜は、第1希望校で受けた学力検査の成績と調査書の評定合計を使って行われます。改めて受け直す必要はありません。
2. 令和9年度の日程と、英語の変わった時間割
| 期日 | 内容 |
|---|---|
| 令和9年1月6日(水)〜 | 志願者情報の入力期間 |
| 令和9年2月17日(水) | 第2希望校出願(午後2時まで) |
| 令和9年2月25日(木) | 一般入学 学力検査 |
| 令和9年2月26日(金) | 特色選抜の面接等、共通選抜の実技検査、連携型入学者選抜 |
| 令和9年3月4日(木)・3月5日(金) | 追検査 |
| 令和9年3月11日(木) | 合格者の発表(午前9時) |
| 令和9年3月16日(火) | 欠員補充 |
学力検査は、国語、社会、数学、理科及び外国語(英語)(「筆記テスト(35分)」、「聞き取りテスト(15分)」)とし、各教科とも50分間で行う。(略)配点は各教科100点満点とする。
(令和9年度茨城県立高等学校(全日制・定時制)実施要項)
英語は50分のうち15分が聞き取りです。筆記に使えるのは35分しかありません。
他の教科と同じ感覚で英語の長文を読み始めると、確実に足りません。過去問を解くときは、必ず「リスニング15分+筆記35分」の形で通してください。
過去問と正答は茨城県が公開していません。他の県が何を公開しているかは 公立高校入試の過去問|都道府県別リンク集 にまとめてあります。
3. 【科目別】茨城県の学力検査(各50分・計500点)の出題傾向
茨城県の入試問題は、近年「思考力」と「記述力」を問う問題が非常に増加しています。
📖 国語:圧倒的な文章量と「2段落構成の作文」
- 特徴: 現代文、古典(古文・漢文)が出題され、全体的に文章量が多いため時間との戦いになります。最後には指定の条件(2段落構成など)に従って書く課題作文が定番です。
- 【対策】 50分という時間内で作文まで書き上げる読解スピードが不可欠です。作文は過去問を使って10分以内で条件通りに書き上げる型を体に叩き込みましょう。
📐 数学:大問1の計算死守と「作図・証明」の記述
- 特徴: 大問1の小問集合(基礎計算や確率など)で配点の約30〜40%を占めます。後半は関数や図形の難問が出題され、図形の証明や作図など「考え方のプロセス」を記述させる問題が頻出します。
- 【対策】 上位校を狙う場合も含め、大問1・2でのケアレスミスは即、不合格に繋がります。後半の難問は部分点を狙い、わかっている条件や式を白紙にせず書き残す粘り強さが必要です。
🔤 英語:配点の約3割を占める「リスニング」と英作文
- 特徴: 茨城県の英語は、100点満点のうちリスニングが約30点前後と非常に高いウェイトを占めています。さらに、自分の意見を英文で書く条件英作文も頻出です。
- 【対策】 リスニングで大きく失点すると、その時点で上位校合格は絶望的になります。長文読解は設問を先に読んでキーワードを把握してから本文を探す癖をつけ、英作文は確実にスペルが書けるシンプルな構文を使いましょう。
🧪 理科・🗺 社会:図表の読み取りと「完全解答」の罠
- 特徴: 理科の実験考察、社会の統計グラフや地形図読解など、大量の資料が提示されます。また、「正しいものをすべて選びなさい」といった、完答しなければ点数がもらえない問題が多いのが特徴です。
- 【対策】 単なる用語の丸暗記は通用しません。「なぜこの実験結果になるのか」「このグラフから何が読み取れるか」を自分の言葉で説明できるように、教科書の内容を背景から深く理解しておく必要があります。
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4. なぜ茨城県対策には「市販の過去問題集」が必須なのか?
ここが茨城県の受験生にとって、最も重要な分かれ道です。
茨城県教育委員会の公式ホームページには、過去問題やリスニング音声のデータが完全に公開されていません。 他の都道府県のように、ネットから無料でダウンロードして本番さながらの対策をすることは不可能なのです。
そのため、茨城県の公立高校入試で合格を勝ち取るためには、市販の「過去問題集(赤本や東京学参など)」を購入することが、実質的な必須条件となっています。
- 音声データ付き: 茨城県の英語は50分のうち15分が聞き取りテストです。本番と同じ配分で通す練習が要ります。
- プロによる記述解説: 数学の証明や国語の作文など、「どこまで書けば部分点がもらえるか」の具体的な採点基準が分かります。
- 時間配分のマスター: 50分という短い時間で大量の資料を処理する茨城県特有のスピード感を、5年分、10年分と解くことで体に染み込ませることができます。
ネット上の情報だけで対策したライバルに圧倒的な差をつけるため、早めに過去問題集を手に入れて演習をスタートしましょう!
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解いたあと、知識を定着させる
過去問を解くと、落とした原因が「知識」なのか「時間」なのかが見えてきます。知識で落としている場合は、同じ問題集をもう一周するより、一問一答の形で潰すほうが早く終わります。
当サイトでは、公立高校入試の過去問を分析してつくった一問一答&両面暗記カード(PDF)を用意しています。茨城県版は現在ご用意がないため、全国の頻出問題を横断してまとめた全国版をご覧ください。スマホアプリが付いていて、同じ2,004問をスマホでも解けます。価格は1,480円です。。
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💡 本記事の作成について(作者&AIの共創) 本記事は、塾講師経験者による専門的視点と、最新の入試データを解析するAI技術を掛け合わせて制作された「共創コンテンツ」です。茨城県のA群・B群による合否判定と、B群を決める7通りの比率を、県の実施要項にもとづいて反映しています。
この記事の出典
この記事の制度・日程・配点は、次の公式資料で確認したものだけを書いています。数値と日程は年度ごとに変わります。受験する年度の資料を必ずご自身でご確認ください。
最終確認日:2026年9月11日
