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宮城県の公立高校入試は、他の都道府県とは大きく異なる「非常にシビアな内申点(調査書点)システム」を持っています。
「部活を引退した中3の夏から本気を出せばいいや」と考えている受験生がいれば、それは大きな間違いです。なぜなら、宮城県では「中学1年生の最初の定期テスト」から、すでに高校入試の勝負が始まっているからです。
さらに、入試本番では「共通選抜」と「特色選抜」という2つの選抜方式が組み合わされており、志望校によって合格のボーダーラインや重視される科目が異なります。
この記事では、令和9年度(2027年2月・3月)入試について、県教育委員会の資料で確認できたことだけを書きます。共通選抜の相関図と5段階の比重、実技4教科が2倍になる195点の調査書、特色選抜で各高校が決める倍率、令和9年度の日程、そして科目別の出題傾向までまとめました。
📅 この記事は、いま中学3年生の人が受ける「令和9年度(2027年2月・3月)入試」の記事です。
令和9年度の資料で確認ずみ:入試制度の概要、選抜方法等一覧、日程まで。この記事は全体が令和9年度の資料にもとづいています
1. 共通選抜は「相関図」|比重は志望校ごとに5段階
宮城県は、1回の試験で共通選抜と特色選抜の2通りの判定を行います。まず共通選抜から。
共通選抜 学力検査点と調査書点の相関図を基に、その両方の満点により近い者を上位として、上位の者から審査し、共通選抜の募集人数分を選抜します。
(令和9年度入試制度の概要)
| 満点 | 中身 | |
|---|---|---|
| 学力検査点 | 500点 | 国語・数学・社会・英語・理科の各教科100点満点の合計 |
| 調査書点 | 195点 | 5教科は3年間の評定の合計、実技4教科は3年間の評定の合計×2倍 |
調査書点の内訳を、数字で確かめておきます。
| 教科 | 計算 | 小計 |
|---|---|---|
| 国語・数学・社会・英語・理科 | 5段階×3学年×5教科 | 75点 |
| 音楽・美術・保健体育・技術家庭 | 5段階×3学年×4教科×2倍 | 120点 |
| 合計 | — | 195点 |
195点のうち120点、6割以上が実技4教科です。しかも中1から中3まで3年間ぶん。実技の評定を1つ上げるほうが、5教科の評定を1つ上げるより効きます。
📊 学力検査と調査書の比重は、志望校ごとに5段階
相関図での学力検査点と調査書点の比重は、次の5つの組合せの中から、各高校が学校・学科ごとに設定します。
| 学力検査:調査書 | どういう学校か |
|---|---|
| 7:3 | 学力検査をいちばん重く見る |
| 6:4 | 学力検査寄り |
| 5:5 | 同等 |
| 4:6 | 調査書寄り |
| 3:7 | 調査書をいちばん重く見る |
7対3の学校と3対7の学校では、同じ点数でも合否が入れ替わります。志望校の比重は、県が公表する「選抜方法等一覧」で必ず確認してください。体育や美術に関する学科では、実技の評価が選抜資料に加わる場合もあります。
2. 特色選抜は「倍率を高校が決める」方式
特色選抜は、学力検査点・調査書点・面接/実技/作文の得点を合計して、調査書の記載事項も用いて総合的に審査します。共通選抜とまったく違うのは、各高校が教科ごとの倍率を自由に決められることです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 審査対象者 | 特色選抜の選抜人数の120%から200%までの間で、各高校が定める |
| 学力検査点 | 「各教科の得点×倍率」の合計。倍率は各高校が教科ごとに定める |
| 調査書点 | 「各教科の『各学年の評定×倍率』」の合計。倍率は各高校が定める |
| 面接・実技・作文 | 配点は各高校が定める |
県が示している算出例では、英語だけ得点を2.0倍にして合計600点にする例や、5教科の評定を2.0倍、実技4教科の評定を4.0倍にして調査書点390点にする例が挙げられています。
志望校が特色選抜で英語を2倍にしているなら、英語に時間を割くのが正解です。逆に、その情報を知らずに5教科を均等に勉強するのは損です。「選抜方法等一覧」で志望校のページを開いて、倍率の欄を必ず見てください。
📌 受験生が「共通選抜か特色選抜か」を選ぶ必要はありません
最初にどちらかの選抜方法で合否判定を行い、その後、最初の選抜方法で合格圏内に入らなかった受験生を対象に、もう一方の選抜方法で合否判定を行います。
※ 受験生が共通選抜か特色選抜かを選ぶ必要はありません。
※ 共通選抜と特色選抜の選抜順序については、各高校が定めます。
全員が両方の判定にかけられます。片方で落ちても、もう片方で拾われる可能性があるということです。ただしどちらを先に行うかは高校が決めるので、そこも公表資料で確認しておくと安心です。
📅 令和9年度の日程
| 期日 | 内容 |
|---|---|
| 令和9年1月12日(火)〜14日(木) | 出願希望調査(第1希望の生徒数が公表されます) |
| 令和9年2月9日(火)〜16日(火) | 出願受付 |
| 令和9年3月3日(水) | 本試験 学力検査5教科(各50分)/学校によっては面接・実技・作文 |
| 令和9年3月9日(火) | 追試験 |
| 令和9年3月15日(月) | 合格発表 |
| 令和9年3月19日(金) | 第二次募集の検査 |
1月の出願希望調査で、志望校ごとの第1希望の生徒数が公表されます。倍率の見当がつくということです。出願は2月9日からなので、調査の結果を見てから最終判断する時間があります。
面接・実技・作文を実施する場合、検査日が2日間になる場合があります。志望校が何を課すかは「選抜方法等一覧」で確認してください。
なお広瀬ideal高等学校では、令和9年度入試から特色選抜に代えてideal選抜(面接重視方式・調査書重視方式・学力検査重視方式の3つの方式)が実施されます。
過去問と正答表は宮城県が公開しています。年度ごとの置き場所は 【宮城県】公立高校入試の過去問|公式リンク集 にまとめました。
3. 【科目別】宮城県の学力検査(各100点満点)の出題傾向と対策
試験時間は各教科50分。近年の宮城県の入試問題は「資料の読み取り」や「記述力」を求める新傾向問題が増加しています。
📝 国語:長文読解と「条件作文」のスピード処理
- 特徴: 漢字、小説、論説文、古文、そして最後に作文が出題されます。文章量が多いため、時間が足りなくなりがちです。
- 【対策】 最後の作文は「与えられたテーマや条件に従って、二段落構成で書く」などの指定があります。配点も大きいため、まずは過去問を使って「10分以内で作文を書き上げる」タイムマネジメントの訓練を徹底してください。
📐 数学:大問1の計算を死守し、後半の融合問題へ
- 特徴: 大問1の小問集合(計算問題)だけで大きな配点を占めます。後半は関数、平面図形、空間図形などの思考力を問う問題が並びます。
- 【対策】 進学校を狙う場合を除き、数学が苦手な生徒は「大問1を絶対に落とさない」ことに全集中してください。後半の図形問題(動点など)は、小問の(1)だけを確実に解き、(2)以降の難問は捨てて見直しに時間を回す勇気も必要です。
🔤 英語:長文読解の割合が高く、「自由英作文」がカギ
- 特徴: リスニングに加え、対話文やまとまった分量の長文読解が出題されます。また、自分の意見を英語で書く自由英作文も頻出です。
- 【対策】 長文問題は、本文を全て読んでから設問を見るのではなく、「設問を先に読んで、何が問われているか(キーワード)を把握してから本文を探す」という解き方を身につけましょう。英作文は難しい単語を避け、確実に書けるシンプルな構文を使うのが鉄則です。
🧪 理科:「なぜそうなるか」を自分の言葉で記述する力
- 特徴: 物理・化学・生物・地学の4分野から均等に出題されます。単なる用語の暗記ではなく、「実験の目的」や「結果から分かること」を文章で記述させる問題が増えています。
- 【対策】 教科書の太字を覚えるだけでなく、「なぜこの実験では対照実験が必要なのか」「なぜ化学反応後に質量が変わるのか(変わらないのか)」という『理由』を自分の言葉で説明できるようにしておく必要があります。
🗺 社会:全分野まんべんなく出題。資料読解の特訓を!
- 特徴: 大問が6つあり、地理・歴史・公民からバランスよく出題されます。「この分野を捨てよう」という戦略は通用しません。グラフや表などの資料が非常に多く提示されます。
- 【対策】 地理の「雨温図と特産品の関連付け」、歴史の「出来事の因果関係(なぜその法律ができたのか)」など、資料を読み解く力が必須です。教科書を読む際は、必ず図表や地図帳とセットで確認する癖をつけましょう。
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4. まとめ&作者とAIの共創による注釈
宮城県の公立高校入試は、「中1からの内申点(とくに副教科)」という強固な土台の上に、「当日の500点満点の学力検査」を積み上げる長期戦です。
まずは自分の今の内申点を計算し、志望校の共通選抜の比重(7:3なのか、5:5なのか)を確認して、当日何点取れば合格ラインに届くのかを逆算しましょう。目標点数が決まったら、ひたすら過去問演習で実践力を鍛えるのみです!
宮城県は、学力検査問題と正答表を公式に公開しています。年度ごとの置き場所は 【宮城県】公立高校入試の過去問|公式リンク集 にまとめました。まずは無料で手に入るぶんを、時間を計って解いてみてください。
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解いたあと、知識を定着させる
過去問を解くと、落とした原因が「知識」なのか「時間」なのかが見えてきます。知識で落としている場合は、同じ問題集をもう一周するより、一問一答の形で潰すほうが早く終わります。
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💡 本記事の作成について(作者&AIの共創) 本記事は、公立高校入試の仕組みや科目別対策を熟知した当サイトの編集者(塾講師経験者)による専門的な視点・実体験と、AIによる全国の最新入試データの解析・構造化技術を掛け合わせて制作された「共創コンテンツ」です。
この記事の出典
この記事の制度・日程・配点は、次の公式資料で確認したものだけを書いています。数値と日程は年度ごとに変わります。受験する年度の資料を必ずご自身でご確認ください。
最終確認日:2026年9月10日
