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秋田県の公立高校入試には、特色選抜と一般選抜があります。特色選抜に出願した人は、同じ高校に限って一般選抜も併願でき、入学検定料は同じ額です。そして一般選抜でも全員に面接があります。
そして絶対に外せないのが、「調整評定値」という秋田県独自の調査書の計算です。各学年の5教科の小計に、実技4教科の小計を2倍して足すと要項に定められています。1学年ぶんで、実技4教科のほうが5教科より重くなります。
しかも3学年が同じ重みなので、「中3になってから本気を出せばいい」は通用しません。この記事では、令和9年度(2027年2月・3月)入試について、県教育委員会の資料で確認できたことだけを書きます。相関表による判定、調整評定値の計算、国語の「聞くこと」検査と数学の問題選択制、そして科目別の出題傾向までまとめました。
📅 この記事は、いま中学3年生の人が受ける「令和9年度(2027年2月・3月)入試」の記事です。
令和9年度の資料で確認ずみ:学力検査の実施教科、検査時間、配点(学力検査問題作成方針)、選抜のしくみ、調査書の計算、日程(実施要項・2026年9月15日公表)
令和9年度の学力検査は令和9年3月4日(木)です(面接が終わらない場合は3月5日(金)にも行います)。
1. 秋田県は「相関表」で合否を決めます
秋田県の一般選抜は、合計点をそのまま並べるのではありません。実施要項に、判定のしかたが書かれています。
(1)学力検査の検査得点の合計と調査書点(調整評定値の合計)を基に、各高等学校で作成した相関表
(2)調査書の記載内容及び面接の評価に関する資料
※調査書の記載内容及び面接の評価を用いて、塗りつぶし部分から総合的に判断して選抜する。※塗りつぶしの範囲は、各高等学校で定める。
(令和9年度秋田県公立高等学校入学者選抜実施要項)
縦軸に調査書点、横軸に学力検査の得点を取った表の上に、受検者が並びます。そのうち「塗りつぶし」の範囲に入った人を、調査書の内容と面接で判断して選びます。
塗りつぶしの範囲は高校が決めるので、内申寄りの高校と当日点寄りの高校があります。合計点だけを見て「あと何点」と考えるのは、この県では正確ではありません。
📐 「調整評定値」は実技4教科を2倍します
秋田県の調査書には、ふつうの「評定の合計」とは別に「調整評定値」という欄があります。計算のしかたは要項に明記されています。一般選抜ではこの値を相関表の縦軸に使い、特色選抜では学校ごとに決めた配点(実施要項の別表2)で点数化します。
調整評定値欄は、各学年の評定について、5教科の小計に4教科の小計を2倍して加えた値とする。
(令和9年度秋田県公立高等学校入学者選抜実施要項/調査書及び学習成績一覧表作成要領)
| 教科 | 扱い | 1学年ぶんの上限 |
|---|---|---|
| 国語・社会・数学・理科・英語 | 評定をそのまま合計 | 25点 |
| 音楽・美術・保健体育・技術家庭 | 評定の合計を2倍 | 40点 |
| 1学年の合計 | — | 65点 |
1学年ぶんで、実技4教科のほうが5教科より重くなります。25点対40点です。
これを中1・中2・中3の3学年ぶん足すので、学年の重みは同じ。「中3から本気を出す」が通用しない県です。
※ 一般選抜で使う「調整評定値の合計」に、要項が「195点満点」という上限を定めているわけではありません。65点×3学年で計算するとこの数になる、というだけです。
ただし特色選抜の配点は別で、実施要項の〔別表2〕に学校ごとの調査書の配点が実数で載っています。「調査書195点」と定めている学校もありますが、点数は学校ごとに違います。志望校の欄を必ず見てください。
📌 特色選抜は同じ高校の一般選抜と併願できます
秋田県には特色選抜と一般選抜があります。要項に、併願の条件が書かれています。
(1)特色選抜志願者は、同一の高等学校に限って、一般選抜を併願することができる。
(2)特色選抜への出願は、一つの高等学校における1学科に出願するものとし、一般選抜を併願する場合は、特色選抜で出願した学科と同じ学科又は異なる学科に出願することができる。
(令和9年度秋田県公立高等学校入学者選抜実施要項)
入学検定料は、併願しても同じ額です。そして要項には、「特色選抜を併願した者及び併願していない者は同等に取り扱う」とも書かれています。併願したこと自体が不利にはなりません。
一般選抜でも全員に面接があります。学力検査終了後に、志願先の高校で行われます。
2. 令和9年度の学力検査は、教科で時間が違います
令和9年度の学力検査問題作成方針は、すでに公表されています。
ア 学力検査の実施教科は、国語、社会、数学、理科、外国語(英語)の5教科とし、各教科の配点は、それぞれ100点とする。
イ 各教科の検査時間は、国語、数学、外国語(英語)は各60分、社会、理科は各50分とする。なお、国語の「聞くこと」に関する検査及び英語のリスニングテストは、当該教科の検査開始と同時に10分間程度行う。また、数学では学校による問題選択制を一部取り入れる。
(令和9年度秋田県公立高等学校入学者選抜学力検査問題作成方針)
国語にリスニングがある県は、全国でもほとんどありません。しかも開始と同時です。着席してすぐ、10分間の「聞くこと」が始まります。
教室に入ってから頭を起こしていては間に合いません。試験開始の前に、耳を日本語に慣らしておいてください。
数学の問題選択制も特徴です。学校によって解く問題が変わるので、志望校がどの問題を採るのかを確認しておく必要があります。
もうひとつ知っておきたいのが得点の開示です。WEB出願システムから希望すると、合否通知のあと(令和9年3月12日〜4月12日午後5時)に得点を見ることができます。一般選抜では学力検査の教科別得点・合計得点・面接評価(段階別評価)、特色選抜では学力検査・調査書・面接・活動報告書の各得点(調査書・面接・活動報告書は評価または得点化した場合に限ります)が見られます。
過去問と正答は秋田県が公開しています。年度ごとの置き場所は 【秋田県】公立高校入試の過去問|公式リンク集 にまとめました。
3. 【科目別】秋田県の学力検査の出題傾向とピンポイント対策
秋田県の学力検査は、全国的にも非常に珍しい「国語・数学・英語が各60分、理科・社会が各50分」という変則的な試験時間が設定されています。各教科100点満点(計500点満点)の攻略ポイントを解説します。
📝 国語(60分):いきなり始まる「聞くこと」の検査!
- 特徴: 最大の特徴は、試験開始直後に「聞くこと(リスニング)」のテストが行われる点です。その後、漢字・語句、小説、論説文、古文、作文と続きます。
- 【対策】 試験開始のチャイムと同時に音声が流れるため、一気に高い集中力を作る訓練が必要です。最後の条件作文や複数資料の読み取り問題は時間がかかるため、60分という長丁場でもペース配分を崩さない過去問演習が必須です。
📐 数学(60分):圧倒的な計算量。一部で「問題選択制」も
- 特徴: 大問1・2の小問集合で確実な計算力が問われ、後半は関数や図形の証明、規則性の難問が並びます。なお、一部の高校では学校が指定した特定の大問を解く「問題選択制」が導入されています。
- 【対策】 60分間フルに頭を使い続けるタフな構成です。数学が苦手な生徒は、配点の高い前半の計算問題と、各大問の(1)を絶対に落とさない「拾い読み」の戦略を身につけましょう。上位校を狙う場合は、動点問題や空間図形の難問に時間を残すタイムマネジメントがカギです。
🔤 英語(60分):リスニングと「自分の考えを書く」英作文
- 特徴: リスニングテストがあり、対話文、長文読解、そして与えられたテーマについて自分の意見を英語で書く条件英作文が出題されます。
- 【対策】 長文の難易度は標準的ですが、文章量が多いため速読力が求められます。英作文は「自分が確実にスペルや文法を間違えずに書ける、シンプルな構文」のストックを増やしておくのがもっとも効果的です。
🧪 理科(50分):「なぜそうなるか」を論理的に記述する
- 特徴: 理科と社会は時間が50分になります。物理・化学・生物・地学からバランスよく出題され、実験結果のグラフ作成や、理由を文章で説明させる記述問題が頻出します。
- 【対策】 単語の丸暗記は一切通用しません。「なぜこの対照実験を行ったのか」「なぜ化学反応後に質量が変わらないのか」など、教科書に載っている実験の『目的と結果の理由』を、自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。
🗺 社会(50分):大量の資料をスピーディーに処理する
- 特徴: 地理・歴史・公民の3分野から出題。地図、雨温図、統計グラフ、歴史年表など、複数の資料を組み合わせた複合問題が大量に出題されます。
- 【対策】 50分という短い時間の中で、いかに素早く資料から必要な情報を抜き出すかが勝負です。教科書の太字を覚えるだけでなく、日頃から必ず地図帳や資料集を手元に置き、「視覚的な情報とセットで覚える」癖をつけてください。
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4. まとめ&作者とAIの共創による注釈
秋田県の公立高校入試は、中1の最初のテストから積み上がる調整評定値という長期戦と、本番の「国数英60分・理社50分」という特殊な学力検査を戦い抜く総合力が求められます。
まずは自分の調整評定値を、実技4教科を2倍して計算してみてください。ただし秋田県は相関表で判定するので、「合計で何点」だけを見ても足りません。そのうえで、秋田県特有の試験時間と出題形式に慣れるため、過去問演習で実践力を鍛えてください。
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💡 本記事の作成について(作者&AIの共創) 本記事は、公立高校入試の仕組みや科目別対策を熟知した当サイトの編集者(塾講師経験者)による専門的な視点・実体験と、AIによる全国の最新入試データの解析・構造化技術を掛け合わせて制作された「共創コンテンツ」です。
この記事の出典
この記事の制度・日程・配点は、次の公式資料で確認したものだけを書いています。数値と日程は年度ごとに変わります。受験する年度の資料を必ずご自身でご確認ください。
最終確認日:2026年9月19日
