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東北エリアの中でも、独自の入試システムを持つ山形県。山形県の公立高校入試には前期(特色)選抜と後期(一般)選抜があり、前期の検査日は高校ごとに1月19日か2月2日のどちらかを選びます。
最大の特徴は、内申点(調査書点)の計算ルールです。多くの都道府県が3年間の成績を合算する中、山形県は「中学3年生の成績のみが点数化される(45点満点)」という、中3での頑張りがダイレクトに合否を決めるシビアな仕組みになっています。
さらに、新制度によって受験チャンスが2回に増えましたが、メインとなる「後期(一般)選抜」では、高校ごとに異なる判定比率での真っ向勝負が繰り広げられます。
そして、山形県の受験生が直面する最も過酷な壁が、「山形県教育委員会の公式HPには、過去問題が一切掲載されていない」という事実です。
この記事では、令和9年度(2027年2月・3月)入試について、県教育委員会の資料で確認できたことだけを書きます。3対7から7対3まで5通りの比率、合計得点を5段階に分ける「学力の総合段階」、日曜日に行われる学力検査、そして科目別の出題傾向までまとめました。
📅 この記事は、いま中学3年生の人が受ける「令和9年度(2027年2月・3月)入試」の記事です。
令和9年度の資料で確認ずみ:基本方針、日程、学力検査の教科・時間・配点、前期(特色)選抜の各校の概要
令和9年度の資料がまだ出ていないため、前年度までの資料で書いている部分:比率と「学力の総合段階」の作りかた。令和9年度の実施要項は、例年秋以降に公表されます。ここでは令和8年度の実施要項を引用しています
1. 山形県は中3の評定だけで勝負します
山形県の後期(一般)選抜は、調査書のうち第3学年の評定だけを使います。実施要項に明記されています。
② 調査書情報中の第3学年の各教科の評定合計と学力検査の成績の比率は、高等学校長が定めることができる。なお、その比率は3:7、4:6、5:5、6:4、7:3のいずれかとする。
③ (略)調査書情報中の第3学年の各教科の評定合計と学力検査の成績をそれぞれ500点満点に換算し、(略)算出した調査書点と学力検査点の和を合計得点とする。
(令和8年度山形県公立高等学校入学者選抜実施要項)
中1と中2の評定は、後期選抜の点数には入りません。使われるのは中3の9教科だけです。
だからといって中1・中2が無関係というわけではありません。調査書の「特別活動等の記録」「校外活動の記録」「総合的な学習の時間の記録」も十分考慮すると要項にあります。
ただし点数の勝負は中3の1年間で決まる、というのが山形県の特徴です。
📊 合計得点は「5段階」に分けられます
受検者の合計得点について、分布が連続しているとみなされる部分の最高と最低の間を等間隔に5段階に分ける。
(令和8年度山形県公立高等学校入学者選抜実施要項/学力の総合段階)
これが「学力の総合段階」です。合計得点そのものではなく、5段階のどこに入るかが選抜の主な資料になります。そのうえで調査書の記載事項が見られます。
1点差が段階をまたぐこともあれば、10点差が同じ段階に収まることもあります。「あと1点」を気にするより、段階が上がるだけの得点を狙うほうが実際的です。
比率が3:7の高校なら当日点、7:3なら中3の評定が効きます。まず志望校の募集要項で比率を確認してください。
📌 前期(特色)選抜は日程が2つあります
山形県の前期(特色)選抜は、調査書情報と各高校が選んだ検査で選抜します。
イ 検査は、個人面接、集団面接、作文、発表、その他(小論文、実技、口頭試問、学校ごとの学力検査等)の中から、各高等学校が1つから3つを選択して行う。
5 前期(特色)選抜の検査は、次の(1)又は(2)の日程のいずれかを各高等学校が選択して行う。
(1) 令和9年1月19日(火) (2) 令和9年2月2日(火)
(令和9年度山形県立高等学校入学者選抜基本方針)
志望校がA日程(1月19日)かB日程(2月2日)かで、準備の締め切りが2週間変わります。県が公表する「前期(特色)選抜における各校の概要」に、日程・出願要件・検査方法・選抜の割合まで書かれています。
2. 学力検査は日曜日です
| 期日 | 内容 |
|---|---|
| 令和9年1月19日(火)または2月2日(火) | 前期(特色)選抜の検査 |
| 令和9年3月7日(日) | 後期(一般)選抜の学力検査(本検査) |
| 令和9年3月12日(金) | 追検査 |
| 令和9年3月17日(水) | 合格者の発表 |
学力検査が日曜日に行われるのは、全国でもめずらしいことです。平日と同じリズムで起きられるかどうかが、そのまま点数に響きます。
直前の日曜日は、本番と同じ時刻に起きて過去問を解いてください。
学力検査は国語・社会・数学・理科・英語の5教科、各50分・各100点です。ただし高等学校長が必要と認めるときは、特定教科の配点の比重を変更することができると定められています。
過去問と正答は山形県が公開していません。他の県が何を公開しているかは 公立高校入試の過去問|都道府県別リンク集 にまとめてあります。
3. 【科目別】山形県の後期選抜(各50分・計500点)の出題傾向
前期選抜が導入されたとはいえ、定員の多くを占める後期選抜で確実に高得点を取ることが合格への絶対条件です。
🔤 英語:25語以上の「条件付き英作文」が鍵
- 特徴: リスニング、対話文、長文読解に加え、与えられたテーマについて「25語以上」の英語で書く英作文が出題されます。
- 【対策】 英作文は難しい単語を使う必要はありません。自分が確実にスペルミスなく書けるシンプルな文法パターンを暗記し、ミスなく文字数を稼ぐ練習をしましょう。
📐 数学:大問1・2の死守と、関数・図形の定番問題
- 特徴: 大問1・2の小問集合で確実な計算力が問われ、後半は関数とグラフ、そして図形の証明問題が出題されます。
- 【対策】 山形東などのトップ校を狙う場合を除き、大問1〜2の基本問題での失点は即、致命傷になります。後半の証明問題は、わかっている条件だけでも書いて部分点を拾う粘り強さが求められます。
📖 国語:漢字・古典の基礎固めと課題作文
- 特徴: 現代文、古文、知識問題に加え、最後には自分の意見を指定の条件でまとめる課題作文が出題されます。
- 【対策】 50分の中で作文を書き上げる時間配分が鍵です。古文や漢字は即答できるようにし、作文は過去問を使って10分程度で仕上げる型を身につけてください。
🧪 理科・🗺 社会:図表の読み取りと記述力の勝負
- 特徴: 実験結果のグラフや、地形図・歴史資料などの図表を用いた問題が中心です。単なる用語の暗記ではなく、「なぜそのような結果になったのか」を文章で説明させる記述問題が必ず出題されます。
- 【対策】 「このグラフの変化は〇〇という理由による」と、自分の言葉で論理的に説明できるレベルまで教科書を深く理解しておく必要があります。
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4. 新制度の山形県で「市販の過去問題集」が絶対に必須な理由
ここが山形県の受験生にとって、最も重要な分かれ道です。
山形県教育委員会の公式ホームページには、過去問題やリスニング音声のデータが一切公開されていません。
前期(特色)選抜があるとはいえ、後期選抜での5教科テストの重みは変わりません。本番のテスト傾向を知らないまま受験に挑むのは、目隠しをして戦場に向かうようなものです。しかも本番は日曜日です。
そのため、山形県の公立高校入試で合格を勝ち取るためには、市販の「過去問題集(東京学参など)」を購入することが、実質的な必須条件となっています。
- 25語以上の英作文・記述の採点基準がわかる: 英語の長文英作文や理科・社会の記述問題において、「どこまで書けば部分点がもらえるか」が明確になります。
- リスニング音声が手に入る: 配点の高い英語のリスニング対策を、本番と全く同じ環境で何度もシミュレーションできます。
- 時間配分を体に叩き込む: 50分で5教科を解き切るペース感覚は、本番形式の過去問を何度も解くことでしか身につきません。
公式HPに頼ることができない山形県の入試において、早めに過去問題集を手に入れた人が圧倒的な優位に立ちます。中3の成績(45点)を死守しつつ、後期選抜の得点力を上げるために一刻も早く実戦演習をスタートしましょう!
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解いたあと、知識を定着させる
過去問を解くと、落とした原因が「知識」なのか「時間」なのかが見えてきます。知識で落としている場合は、同じ問題集をもう一周するより、一問一答の形で潰すほうが早く終わります。
当サイトでは、公立高校入試の過去問を分析してつくった一問一答&両面暗記カード(PDF)を用意しています。山形県版は現在ご用意がないため、全国の頻出問題を横断してまとめた全国版をご覧ください。スマホアプリが付いていて、同じ2,004問をスマホでも解けます。価格は1,480円です。。
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💡 本記事の作成について(作者&AIの共創) 本記事は、塾講師経験者による専門的視点と、最新の入試データを解析するAI技術を掛け合わせて制作された「共創コンテンツ」です。山形県の、中3の評定だけを使う後期選抜と、5通りの比率、「学力の総合段階」のしくみを、県の資料にもとづいて反映しています。
この記事の出典
この記事の制度・日程・配点は、次の公式資料で確認したものだけを書いています。数値と日程は年度ごとに変わります。受験する年度の資料を必ずご自身でご確認ください。
- 令和9年度入学者選抜情報(山形県教育委員会)
- 令和9年度山形県立高等学校入学者選抜基本方針|PDF
- 令和9年度 前期(特色)選抜における各校の概要の見方|PDF
- 令和8年度山形県公立高等学校入学者選抜実施要項|PDF(比率と総合段階はこちら)
最終確認日:2026年9月11日
