【福島県公立高校入試】出題傾向と対策|調査書の内訳と前期選抜

福島県 公立高校入試 出題傾向と対策 調査書も学力検査も配点は高校ごと

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福島県の公立高校入試(前期選抜・一般選抜)は、受験生にとって非常にプレッシャーの大きい「2つの特殊ルール」を持っています。

1つ目は、内申点(調査書点)で実技4教科(副教科)の評定を2倍にするという点です。一般選抜では、中1から中3までの9教科を、実技4教科だけ2倍にして195点満点で計算すると県が決めています(令和9年度実施要綱)。中1の最初の定期テストから、副教科の手抜きが一切許されないシビアなシステムです。高校ごとに違うのは、それ以外の記録(55点)を点数にするかどうかと、特色選抜の配点です。特色選抜は135点が基本で、傾斜配点で加点できます。(学力検査の満点のほうは県が定めています。次をご覧ください。)

2つ目は、本番の学力検査が100点満点ではなく、県が各教科50点(5教科で250点)と定めている点です(令和9年度実施要綱)。1問あたりの配点が重く、ケアレスミスがそのまま致命傷に直結します。各高校が変えられるのは、各問ごとの配点を変える「学校配点」と、特定の教科の比重を変える「傾斜配点」の2つです(傾斜配点はあらかじめ県教育委員会に届け出ます)。同じ250点でも高校によって重みが違うので、志望校のPDFで確かめてください。

そして、福島県の受験生が直面する最大の壁が、「福島県教育委員会の公式HPには、過去問題が(充実した形で)掲載されていない」という事実です。

この記事では、令和9年度(2027年2月・3月)入試について、県教育委員会が公表した基本方針・日程・実施要綱・各高等学校の選抜方法一覧で確認できたことだけを書きます。県が決める調査書の195点と、高校ごとに点数にするかを決める55点(合わせて250点)、特色選抜と一般選抜の併願、学力検査のない後期選抜、そして科目別の出題傾向までまとめました。

📅 この記事は、いま中学3年生の人が受ける「令和9年度(2027年2月・3月)入試」の記事です。
令和9年度の資料で確認ずみ:各高等学校の選抜方法一覧(調査書の点数、学力検査の満点、面接の有無、比重)、選抜の種類と流れ、基本方針と日程(令和8年9月11日公表)、実施要綱(令和8年10月1日公表=学力検査の満点・検査時間・時間割・WEB出願)
まだ出ていないもの:学校ごとの選抜方法は令和8年11月以降に最終決定されます。出たら必ず確認してください

目次

1. 福島県の一般選抜の調査書は195点(実技4教科は2倍)+高校ごとの55点(福島高校の例)

福島県は、各高等学校の選抜方法を1校ずつPDFで公表しています。そこに調査書の点数が書かれています。

ほかの都道府県とくらべたい方は → 内申点(調査書)の計算方法|47都道府県一覧(満点・対象学年・実技4教科の扱い・当日点との比率)

「各教科の学習の記録」は傾斜配点を実施し、音楽、美術、保健体育、技術・家庭の4教科の評定を2倍とし、195点満点とする。「特別活動の記録」と「その他の活動及び長所・特技等の記録」は合わせて55点。
(令和9年度福島県立高等学校入学者選抜における選抜方法/福島県立福島高等学校の例)

調査書の中身(福島高校・前期選抜の例)満点
各教科の学習の記録(実技4教科は2倍)195点
特別活動の記録+その他の活動及び長所・特技等の記録55点
合計250点
※一般選抜の「各教科の学習の記録」は、県の実施要綱で195点(実技4教科は2倍)と決まっています。高校ごとに違うのは、それ以外の記録を点数にするか(する場合は55点満点で合計250点)です。特色選抜は135点が基本で、傾斜配点で加点する高校(福島高校は195点)も、135点のまま他の記録を加える高校(橘高校は135点+15点+100点=250点)もあります。後期選抜は福島高校で合計190点です。

195点のうち120点、6割以上が実技4教科です。音楽・美術・保健体育・技術家庭の通知表が、5教科より重く効きます。
そして55点ぶんは学習以外の記録です。生徒会や部活動、ボランティアの記録がここに入ります。点数化されない項目もありますが、内容は精査されます。
なお、選抜方法一覧の「傾斜配点を実施しない」は学力検査の傾斜配点のことです(福島高校の一般選抜など)。志望校のPDFを必ず開いてください。

学力検査は5教科で、県が各教科50点・合計250点と定めています(令和9年度実施要綱)。福島高校の一般選抜では、学力検査250点と調査書250点の比重を「同等とする」と書かれていました。

📌 特色選抜と一般選抜は併願できます

福島県の前期選抜は、特色選抜と一般選抜に分かれます。県のリーフレットに、両方に出せることが図で示されています。

選抜選抜資料
特色選抜調査書、志願理由書、学力検査、面接、小論文(又は作文)・実技等
一般選抜調査書、学力検査、面接(実施するかどうかは各高校の判断)
連携型選抜調査書、学力検査、面接、連携型検査
外国人生徒等特別枠選抜調査書、作文、面接、基礎学力検査(7校で実施)

学力検査は共通です。特色選抜と一般選抜を併願しても、受ける学力検査は1回。
違うのは検査の種類と配点・比重です。特色選抜では志願理由書と面接が加わり、高校によっては実技もあります。
特色選抜の募集定員枠は「〜%程度」という書き方で、学校ごとに公表されています。

2. 前期・後期の流れ

時期内容
令和9年2月1日(月)〜5日(金)前期選抜・連携型選抜の出願受付
2月8日(月)〜10日(水)前期選抜・連携型選抜の出願先変更受付
3月3日(水)前期選抜・連携型選抜の学力検査・面接等(面接等は3月5日(金)まで)
3月9日(火)・10日(水)追検査等
3月15日(月)前期選抜・連携型選抜の選抜結果発表
3月16日(火)〜24日(水)後期選抜(出願受付 3月16日・17日、出願先変更受付 3月18日、面接等 3月23日、選抜結果発表 3月24日)

後期選抜は前期選抜と連携型選抜で募集定員が満たされなかった高校で行われます。選抜資料は調査書、面接、小論文(又は作文)で、学力検査はありません。

後期選抜の調査書は、前期とは点数が変わります。福島高校の例では「各教科の学習の記録」135点+「特別活動の記録」など55点=190点、面接30点、小論文120点でした。
面接の内容に「中学校における学習活動の成果を問う内容(数学)」を含むと書かれている高校もあります。学力検査がなくても、勉強から離れてよいわけではありません。

📱 出願はWEB出願システムです(取り消しにも期間があります)

令和9年度の出願手続は、福島県立学校入学者選抜WEB出願システムを使います。志願者は氏名や現住所、保護者氏名などの志願者基本情報を登録したうえで出願し、受験票もこのシステムから発行されます(受験票の印刷は中学校で代行できます)。

前期選抜の出願を取り消す場合にも期間があります。
【出願取消期間】令和9年2月12日(金)午前9時 〜 令和9年3月11日(木)午後4時
中学校に申し出たうえで、WEB出願システムに出願取消の情報を登録します。納めた入学検定料と提出した書類は返ってきません。

前期選抜の選抜結果もWEB出願システムで発表されます(令和9年3月15日(月)午後1時〜3月23日(火)午後5時)。さらに、受験した人には自分の各教科の得点と5教科の合計得点が提供されます(3月15日(月)午後2時〜3月23日(火)午後5時。出願取消をした人は対象外)。自分の点数が分かるので、過去問で付けた実力と本番の差を、あとから振り返ることができます。

令和9年度の日程は、令和8年9月11日に県が公表しました(上の表)。細かい手続きは令和8年10月1日に公表された実施要綱で、学校ごとの選抜方法は令和8年11月以降の最終決定で確かめてください。出願前にもう一度確認してください。

令和9年度の県立高校全日制の募集定員は11,060人で、前年度より300人少なくなります(令和9年3月の県内中学校卒業見込者数は14,177人・前年度比528人減)。学校ごとの定員は 令和9年度県立学校生徒募集定員について(令和8年10月9日) の一覧で確かめてください。

過去問と正答は福島県が公開していません。他の県が何を公開しているかは 公立高校入試の過去問|都道府県別リンク集 にまとめてあります。

3. 【科目別】福島県の学力検査の出題傾向

福島県の学力検査は5教科で満点250点(1教科50点)と県が定めています。100点満点の県より1問あたりの重みが大きく、基礎の取りこぼしが命取りになります。検査時間も各教科50分です(令和9年度実施要綱)。

時刻教科
9:00〜9:50国語(50分)
10:10〜11:00数学(50分)
11:20〜12:10外国語(英語)(50分・放送によるテストを含む)
12:10〜13:10昼食(60分)
13:10〜14:00理科(50分)
14:20〜15:10社会(50分)
令和9年3月3日(水)午前9時〜午後3時10分。会場は出願先の高等学校。出典:令和9年度実施要綱

英語は午前の3科目めで、放送によるテストが入ります。朝いちばんが国語、昼食をはさんで理科・社会という並びです。過去問を解くときも、この順番と時間で通してみてください。追検査(令和9年3月9日)は休憩が15分になり、午前9時〜午後2時45分です。

🔤 英語:配点の高いリスニングと長文読解

  • 特徴: 50点満点のうち、リスニングテストが大きなウェイトを占めます。後半は対話文や長文読解が出題され、英文の量も多めです。
  • 【対策】 リスニングでの失点は即、致命傷になります。長文読解は「設問を先に読んでキーワードを把握してから本文を探す」という解き方を徹底し、50分の中で解き切るスピードを養いましょう。

📐 数学:大問1の計算死守と、関数・図形の証明

  • 特徴: 大問1の小問集合(基礎問題)で確実な計算力が問われ、後半は関数とグラフ、そして図形の証明問題が出題されます。
  • 【対策】 福島高校などのトップ校を狙う場合を除き、大問1〜2の基本問題でのケアレスミスは絶対に許されません。後半の証明問題は白紙にせず、わかっている条件だけでも書いて部分点を拾う粘り強さが求められます。

📖 国語:漢字・古典の基礎固めと「条件作文」

  • 特徴: 現代文、古文、知識問題に加え、最後には自分の意見を指定の条件(段落構成など)でまとめる課題作文が出題されます。
  • 【対策】 50分の中で作文を書き上げる時間配分が鍵です。古文や漢字などの知識問題は即答できるようにし、作文は過去問を使って10分程度で仕上げる型を身につけてください。

🧪 理科・🗺 社会:図表の読み取りと記述力の勝負

  • 特徴: どちらも実験結果のグラフや、地形図・歴史資料などの図表を用いた問題が中心です。「なぜそのような結果になったのか」を文章で説明させる記述問題が出題されます。
  • 【対策】 単語の一問一答形式の暗記だけでは通用しません。「このグラフの変化は〇〇という理由による」と、自分の言葉で論理的に説明できるレベルまで教科書を深く理解しておく必要があります。

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4. 福島県で「市販の過去問題集」が必須な理由

ここが福島県の受験生にとって、最も重要な分かれ道です。

福島県教育委員会の公式ホームページには、過去問題やリスニング音声のデータが(完全に充実した形では)公開されていません。

1教科50点・5教科250点という配点(県が定めています)の中で、1問のミスがどれほど重いのか。これを実感するには、ネット上の不完全な情報ではなく、本番と全く同じ形式の過去問を実際に時間を測って解くことが唯一の解決策です。

そのため、福島県の公立高校入試で合格を勝ち取るためには、市販の「過去問題集(東京学参など)」を購入することが、実質的な必須条件となっています。

  • 「1教科50点」のペース配分を掴める: 100点満点の模試とは違う、福島県特有の「1問の重み」を体に叩き込めます。検査時間は各教科50分です(令和9年度実施要綱)。過去問も50分で計って解いてください。
  • リスニング音声が手に入る: 英語のリスニング対策を、本番と全く同じ環境で何度もシミュレーションできます。
  • プロの採点基準がわかる: 理科・社会の記述問題や国語の作文において、「どこまで書けば部分点がもらえるか」が明確になります。

公式HPに頼ることができない福島県の入試において、早めに過去問題集を手に入れた人が圧倒的な優位に立ちます。実技2倍の内申を死守しつつ、本番の得点力を上げるために一刻も早く実戦演習をスタートしましょう!

👉 解説つきで演習したい人は、市販の過去問題集もあります

解いたあと、知識を定着させる

過去問を解くと、落とした原因が「知識」なのか「時間」なのかが見えてきます。知識で落としている場合は、同じ問題集をもう一周するより、一問一答の形で潰すほうが早く終わります。

当サイトでは、公立高校入試の過去問を分析してつくった一問一答&両面暗記カード(PDF)を用意しています。福島県版は現在ご用意がないため、全国の頻出問題を横断してまとめた全国版をご覧ください。スマホアプリが付いていて、同じ2,004問をスマホでも解けます。価格は980円です。

・BOOTHでも購入できます
・noteでも販売しています


💡 本記事の作成について(作者&AIの共創) 本記事は、塾講師経験者による専門的視点と、最新の入試データを解析するAI技術を掛け合わせて制作された「共創コンテンツ」です。福島県の調査書と学力検査の点数は、県の実施要綱と、県が公表した各高等学校の選抜方法一覧にもとづいて書いています。一般選抜の「各教科の学習の記録」195点は県が決めていて、高校ごとに違うのは、それ以外の記録(55点)を点数にするかどうかと、特色選抜・後期選抜の配点です。

この記事の出典

この記事の制度・日程・配点は、次の公式資料で確認したものだけを書いています。数値と日程は年度ごとに変わります。受験する年度の資料を必ずご自身でご確認ください。

最終確認日:2026年10月26日

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この記事を書いた人

公立進学校から東北大学理学部へ進学。学部卒。
プロ家庭教師、塾講師経験のある40代。
子供は中学生一人。
2026年9月に吉原ビジネスデザイン研究所(YBDL)を開業
2026年10月に「よしわら塾」を開業しました!

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