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四国エリアの中でも独自の選抜システムを持つ愛媛県。 愛媛県の公立高校入試(一般入学者選抜)は、受験生と保護者を悩ませる「2つの大きな壁」が存在します。
1つ目は、内申点(調査書点)の計算ルールです。中1から中3までの成績がすべて対象となりますが、特定の学年を重視する傾斜配点はなく、「中1〜中3まで完全に同じ重みで評価される(135点満点の完全均等評価)」システムを採用しています。中1の最初の定期テストからすでに「入試本番」が始まっている仕組みです。
2つ目は、本番のテスト(各50点・計250点満点)の合計点だけで合否が決まるわけではない、「第1選抜・第2選抜」という非常にシビアな2段階判定方式。そして、2日間の試験日程の最後に待ち受ける「全員面接」です。
そして、愛媛県の受験生が直面する最も過酷な事実が、「愛媛県教育委員会の公式ホームページには、過去問題が(充実した形で)一切掲載されていない」ということです。
この記事では、令和9年度(2027年2月・3月)入試に向けて、県教育委員会の選抜実施要項で確認できたことだけを書きます。一般入学者選抜の募集人員が「募集定員−特色入学確約者数」で決まること、その募集人員に対する第1選抜70%・第2選抜30%のしくみ、第1選抜は調査書点が募集人員の90%程度以内にある人だけが対象で、しかもその学科が第1志望の人に限られること、135点満点の調査書点、理数科と総合学科の傾斜配点までまとめました。
📅 この記事は、いま中学3年生の人が受ける「令和9年度(2027年2月・3月)入試」の記事です。
令和9年度の資料で確認ずみ:学力検査の日(令和9年3月4日(木)・5日(金))、合格発表の日(3月18日(木))、検査教科(全日制は国語・社会・数学・理科・英語の5教科)
令和9年度の実施要項がまだ出ていないため、令和8年度の要項で書いている部分:選抜方法(第1選抜・第2選抜)、配点、試験の時間割。令和9年度の実施要項は、県教育委員会によると令和8年10月頃に公表される予定です(2026年9月19日確認)。出たら必ずそちらを確認してください
1. 愛媛県は「第1選抜70%・第2選抜30%」の2段構え
愛媛県の選抜は、実施要項に段階と割合がはっきり書かれています。ただし、この70%・30%は「募集定員」の割合ではありません。愛媛県には一般入学者選抜とは別に特色入学者選抜があり、一般入学の募集人員は「募集定員から、その学科の特色入学確約者数を差し引いた数」と定められています。第1選抜・第2選抜の70%・30%は、この差し引いたあとの人数に対する割合です。
a 第1選抜 調査書点が上位から募集人員の90パーセント程度以内にある者のうち、調査書の記録並びに面接及び実技テストの結果が良好な者を対象にして、学力検査の成績の上位順に募集人員の70パーセント程度の者を選抜する。この場合においては、選抜を行う当該学科を第1志望とする者を対象とする。
b 第2選抜 第1選抜で選抜されなかった全ての者を対象に、学力検査の成績(A)、調査書点(B)、調査書の各教科の学習の記録以外の記録並びに面接及び実技テストの評価(C)を用いて、募集人員の30パーセント程度の者を選抜する。
(令和8年度愛媛県県立高等学校入学者選抜実施要項)
| 段階 | 対象になる条件 | 決めかた | 割合 |
|---|---|---|---|
| 第1選抜 | 調査書点が募集人員の90%程度以内/調査書の記録・面接・実技が良好/その学科が第1志望 | 学力検査の成績の上位順 | 募集人員の70%程度 |
| 第2選抜 | 第1選抜で選ばれなかった全員 | A(学力検査)B(調査書点)C(記録以外+面接+実技)を用いて | 募集人員の30%程度 |
第1選抜には3つの関門があります。調査書点が90%程度以内、記録と面接が良好、そしてその学科が第1志望であること。
この3つを満たして初めて、学力検査の上位順という勝負に入れます。内申が足りないと、当日点がどれだけ高くても第1選抜の対象になりません。
第2選抜では調査書の「評定以外の記録」も点数化されます。部活動、生徒会、委員会、資格、特別活動の記録です。募集人員の30%程度がここで決まるので、決して小さくありません。
その前に「特色入学者選抜」があります。特色入学の募集人員の上限は、普通科・その他普通科・理数科・国際文理科・国際科などで募集定員の30%程度、職業教育を主とする学科と総合学科で50%程度、体育科・芸術科で100%。この範囲で高等学校長が定めます。学科ごとの実際の比率は、募集要項の別表3で公表されています。
つまり定員200人・特色入学確約者60人の普通科なら、一般入学の募集人員は140人。第1選抜はその70%=98人程度、第2選抜は30%=42人程度です。「定員の70%」ではありません。
2. 調査書点は135点満点|学力検査は250点満点
調査書点(調査書の各教科の学習の記録の第1学年から第3学年までにおいて履修した必修教科の評定の合計をいう)は、135点満点とする。
9教科×5段階×3学年=135。中1から中3まで、まったく同じ重みです。実技4教科の傾斜もありません。
| 項目 | 要項に書かれていること |
|---|---|
| 学力検査 | 各教科50点満点、合計250点満点 |
| 理数科 | 数学と理科の得点を1.5倍してそれぞれ75点満点とし、5教科の合計を300点満点とする |
| 総合学科 | 5教科の中で得点が高い2教科の得点を1.5倍してそれぞれ75点満点とし、合計を300点満点とする |
| そのほかの資料 | 調査書の評定以外の記録、面接、実技テスト(評価方法は高等学校長が定める) |
総合学科の傾斜は「得点が高い2教科」です。あらかじめ決まっているのではなく、その人がいちばん取れた2教科が1.5倍になります。得意教科を伸ばすほうが有利に働くしくみです。
第2選抜のA・B・Cの比率も、学校・学科ごとに公表されています。合計は500点満点で、令和8年度の比率は 6:2:2(A300・B100・C100)/5:3:2(250・150・100)/4:3:3(200・150・150)/3:3:4(150・150・200) の4通り。募集要項の別表2に全校分が載っています。Aが学力検査、Bが調査書点、Cが評定以外の記録+面接+実技です。志望校がどの型かで、第2選抜での戦いかたが変わります。
⚠ 上の数値は、令和8年度の実施要項で確認したものです。令和9年度の要項(令和8年10月頃に公表予定)が出たら、必ずご自身で確認してください。
3. 【科目別】愛媛県の学力検査(計250点満点)の出題傾向
愛媛県の学力検査は各教科50点満点(計250点満点)で、「1日目に国・理・社、2日目に数・英・面接」という2日間の長丁場で行われます(時間割は令和8年度の要項による)。令和9年度は3月4日(木)・5日(金)の2日間です。
📖 国語(1日目):作文問題と時間配分の攻略
- 特徴:現代文、古文、知識問題(45分)とは別枠で、課題作文のみを独立して書く時間(25分)が設けられているのが全国的にも珍しい大きな特徴です。要項の時間割にも、国語と「国語(作文)」が別の枠で載っています。
- 【対策】 作文には25分が丸々確保されているため、焦らずに構成を練ってから書き始めることができます。過去問を使って、与えられたテーマに対して論理的な文章を仕上げる「自分なりの型」を身につけてください。
📐 数学(2日目):大問1の計算死守と、思考力を問う図形
- 特徴: 前半の小問集合(計算問題など)で確実な得点源を作り、後半は関数や、思考力が問われる図形問題が出題されます。
- 【対策】 トップ校を狙う場合を除き、前半の基本問題でのケアレスミスは絶対に許されません。図形問題などは、白紙にせずにわかっている条件だけでも書いて部分点を拾いましょう。
🔤 英語(2日目):配点の高いリスニングと長文読解
- 特徴: リスニングテストが重要な得点源となります。読解問題のボリュームも多く、対話文や長文から正確に必要な情報を抜き出す力が問われます。他教科(50分)とは異なり、英語のみ試験時間が「60分(聞き取りテスト含む)」と長く設定されています。
- 【対策】 2日目の疲れが溜まる中での英語・リスニングとなるため、本番と同じ環境で集中力を持続させるトレーニングが必須です。
🧪 理科・🗺 社会(1日目):図表の読み取りと記述力の勝負
- 特徴: 実験結果のグラフや、地形図・歴史資料などの図表を用いた問題が中心です。「なぜそのような結果になったのか」を文章で説明させる記述問題が複数出題されます。
- 【対策】 単語の丸暗記だけでは通用しません。「このグラフの変化は〇〇という理由による」と、自分の言葉で論理的に説明できるレベルまで教科書を深く理解しておく必要があります。
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4. HP未掲載の愛媛県で「市販の過去問題集とプロの力」が必須な理由
ここが愛媛県の受験生にとって、最も重要な分かれ道です。
愛媛県教育委員会の公式ホームページには、過去問題が(充実した解説付きで)掲載されていません。
「135点均等内申」というプレッシャーの中で、本番の250点満点のテストや2日間にわたる試験日程に挑むには、ネット上の情報ではなく、本番と全く同じ形式の過去問を実際に時間を測って解くことが唯一の解決策です。
そのため、愛媛県の公立高校入試で合格を勝ち取るためには、市販の「過去問題集(東京学参など)」を購入することが、絶対的な必須条件となっています。
- 「各50点満点」のペース配分を掴める: 100点満点とは違う、愛媛県特有の「1問の重み」を体に叩き込めます。
- リスニング音声が手に入る: 英語のリスニング対策を、本番と全く同じ環境で何度もシミュレーションできます。
- 面接対策ができる: 過去問題集には、愛媛県特有の全員面接において「過去にどんな質問がされたか」が収録されています。
👉 解説つきで演習したい人は、市販の過去問題集もあります
解いたあと、知識を定着させる
過去問を解くと、落とした原因が「知識」なのか「時間」なのかが見えてきます。知識で落としている場合は、同じ問題集をもう一周するより、一問一答の形で潰すほうが早く終わります。
当サイトでは、公立高校入試の過去問を分析してつくった一問一答&両面暗記カード(PDF)を用意しています。愛媛県版は現在ご用意がないため、全国の頻出問題を横断してまとめた全国版をご覧ください。スマホアプリが付いていて、同じ2,004問をスマホでも解けます。価格は1,480円です。。
・BOOTHでも購入できます
・noteでも販売しています(標準編・初級編)
💡 複雑な「2段階選抜」と面接対策には「個別指導塾」の併用が最強
「中1からの内申点が完全に均等なら、今の自分の持ち点で第1選抜の枠に入れる?」「第2選抜の独自比率を踏まえた戦略を知りたい」「2日目の面接練習をしてほしい」。
愛媛県の入試は「内申点による第一段階の足切り」という実直かつシビアな評価が行われるため、家庭学習だけで完璧に戦略を立てるのは困難です。 もし少しでも不安があるなら、愛媛県の最新の入試データに精通した「明光義塾」などの個別指導塾を活用するのが最も確実な近道です。
過去問題集での実戦演習と、プロによる個別指導を組み合わせて、一刻も早く志望校に向けた専用の対策をスタートしましょう!
💡 本記事の作成について(作者&AIの共創) 本記事は、塾講師経験者による専門的視点と、最新の入試データを解析するAI技術を掛け合わせて制作された「共創コンテンツ」です。愛媛県特有の135点均等内申システムや、第1・第2選抜による2段階判定の仕組み、全員面接の傾向を正確に反映しています。
この記事の出典
この記事の制度・日程・配点は、次の公式資料で確認したものだけを書いています。数値と日程は年度ごとに変わります。受験する年度の資料を必ずご自身でご確認ください。
- 入試情報(愛媛県教育委員会 高校教育課)
- 令和9年度県立学校入学者選抜等関連情報
- 令和9年度の学力検査の検査教科及び出題範囲並びに学力検査等の期日及び合格者の発表の日について|PDF
- 令和8年度県立学校入学者選抜等関連情報(※選抜方法はこちら)
- 令和8年度愛媛県県立高等学校入学者選抜実施要項|PDF
最終確認日:2026年9月19日
