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中部・北陸エリアの中でも、全国トップクラスの学力を誇る教育県・福井県。 福井県の公立高校入試(一般入学者選抜)は、他県にはない「2つの大きな特徴」を持った非常にタフな試験です。
1つ目は、内申点(調査書点)に使われるのが「中学3年生の評定だけ」という点。中1・中2で出遅れた生徒にも大逆転のチャンスがある一方、中3での失敗が許されないシビアなシステムです。ただし、その評定を何点満点でどう点数化するかは、県の実施要項には書かれていません。
2つ目は、令和9年度から一般入学者選抜の学力検査にデジタル採点が導入される点です。答案をスキャンして画面で採点するため、解答欄からはみ出さないことと濃く書くことが、これまで以上に大事になります。
そして、福井県の受験生が直面する最大の壁が、「福井県教育委員会の公式HPには、過去問題が掲載されていない(または非常に限定的である)」という事実です。
この記事では、令和9年度(2027年2月・3月)入試について、県教育委員会の資料で確認できたことだけを書きます。デジタル採点、英語と数学の選択問題、中3の評定だけで見る選抜、教科書のページまで指定された出題範囲、そして科目別の出題傾向までまとめました。
📅 この記事は、いま中学3年生の人が受ける「令和9年度(2027年2月・3月)入試」の記事です。
令和9年度の資料で確認ずみ:日程、デジタル採点の導入、出題範囲、推薦・特色選抜の実施校
令和9年度の資料がまだ出ていないため、前年度までの資料で書いている部分:選抜の方法、選択問題、第2志望のしくみ。令和9年度の実施要項は、県が「10月に公表します」と明記しています。出たら必ずそちらを確認してください
1. 令和9年度から、答案は画面で採点されます
福井県は、令和9年度入試からの大きな変更を公表しています。
令和9年度入学者選抜より、一般入学者選抜の学力検査においてデジタル採点を導入します。デジタル採点導入に伴う出題方針、出題方法、解答用紙のレイアウト等には大きな変更はありません。
学力検査の答案用紙を複合機でスキャンし、その画像をパソコン上に表示して採点する方法です。
令和9年度入学者選抜から、国語、英語、理科、社会の学力検査で導入します。数学は、令和10年度入学者選抜から導入します。
(令和9年度福井県立高等学校入学者選抜 デジタル採点導入について)
県は受検生向けに、注意事項も出しています。
| 注意 | 理由 |
|---|---|
| 答えは解答欄をはみ出さないように書く | はみ出した部分が画像に入らないおそれがあります |
| 鉛筆等はHB以上の濃さが望ましい | 文字が薄いと読み取れない可能性があります |
| 直すときはきれいに消す。終了後は消しゴムのカスを取り除く | 読み取りの妨げになります |
「薄い字」「はみ出し」「消しくず」の3つが、これまでより不利になります。内容が合っていても読み取れなければ意味がありません。
今日から、濃いめの鉛筆で、枠の中に収めて書く練習をしてください。過去問を解くときも、解答欄の大きさを意識してみてください。
📐 選抜で見られるのは「中3の評定」です
イ 選抜に当たっては、調査書中の「学習の記録」の「評定」の第3学年の各教科の評定と学力検査(追検査を含む。)の成績を総合的に審査する。
なお、調査書中の「観点別学習状況」および他の記録についても、これを慎重に審査する。
ウ 選抜に当たっては、志願変更の有無、第2志望等の理由により等差をつけることはしない。
(令和8年度福井県立高等学校入学者選抜実施要項)
点数として使われるのは中3の評定です。中1・中2の評定は直接は入りません。ただし「観点別学習状況」や他の記録も慎重に審査される、と書かれています。
志願変更をしても、第2志望で入っても、不利にはなりません。これも要項に明記されています。
📌 英語と数学には「選択問題」があります
エ 学力検査等は、全日制の課程については国語・英語・数学・社会・理科の5教科の学力検査等とし(略)
なお、英語および数学は大問4~6問のうち1~2問を2種類の選択問題とし、各学校・学科の特色に合わせて、各高校が教育委員会と協議の上、選択する。
(令和8年度福井県立高等学校入学者選抜実施要項)
同じ日に同じ英語を受けても、志望校によって解く問題が違うということです。志望校がどちらを採るのかを確認しておいてください。
📖 出題範囲は教科書のページまで指定されています
福井県は毎年、出題範囲から除外する内容を教科書のページ番号まで指定して公表します。令和9年度も公表ずみです。
各教科において中学校第3学年で学習する内容のうち、次の内容を学力検査の出題範囲から除外する。
(例)社会:東京書籍「新編 新しい社会 公民」pp.164-225/数学:啓林館「未来へひろがる数学3」pp.190-220
(令和9年度福井県立高等学校一般入学者選抜学力検査の出題範囲)
使っている教科書の該当ページを、いま開いて確認してください。そこは出ません。
受験勉強の時間配分が変わります。除外された範囲に何時間もかけるのは、そのまま損になります。
2. 令和9年度の日程
| 期日 | 内容 |
|---|---|
| 令和9年1月13日(水)〜1月15日(金)16時 | 推薦・特色等の出願 |
| 令和9年1月20日(水) | 推薦・特色・中高一貫教育校入学の面接等(特色選抜の予備日は1月21日) |
| 令和9年1月26日(火) | 推薦・特色・中高一貫教育校入学の合格者通知 |
| 令和9年2月5日(金)〜2月9日(火)12時 | 一般選抜の出願 |
| 令和9年2月12日(金)〜2月16日(火)12時 | 志願変更 |
| 令和9年2月18日(木)・2月19日(金) | 一般選抜 学力検査 |
| 令和9年2月25日(木)・2月26日(金) | 追検査 |
| 令和9年3月3日(水)14時 | 一般入学者選抜 合格者発表 |
| 令和9年3月4日(木)・3月5日(金)12時 | 第2次募集の出願 |
過去問と正答は福井県が公開していません。他の県が何を公開しているかは 公立高校入試の過去問|都道府県別リンク集 にまとめてあります。
3. 【科目別】福井県の学力検査(5教科・2日間)の出題傾向
福井県の学力検査は2日間で5教科です。問題量が多く、深い思考力を問う問題が出題されます。教科ごとの検査時間は「学力検査等実施要項」で定められるため、当サイトでは断定しません。志望校の資料でご確認ください。
📖 国語:時間を使い切る超・長文読解と作文
- 特徴: 漢字、小説、論説文、古典(古文・漢文)に加えて、最後には自分の意見をまとめる課題作文が出題されます。文章の文字数が非常に多いのが特徴です。
- 【対策】 検査時間には限りがあり、文章を読むのに時間をかけすぎると作文が終わりません。先に設問に目を通し、何が問われているかを意識しながら本文を読む「速読力」が必須です。
📐 数学:志望校別の難易度と、重厚な証明問題
- 特徴: 前半は共通の基本問題ですが、後半の関数や図形において高校ごとの「選択問題(応用)」が登場します。図形の証明は、穴埋めではなくゼロからすべて記述させる問題が出やすいです。
- 【対策】 進学校を狙うなら、応用問題に対応するための柔軟な発想力が必要です。証明問題は「わかっている条件」を確実に書き出し、部分点を1点でも多く拾いましょう。
🔤 英語:長いリスニングと、高校別の英作文
- 特徴: 冒頭にリスニングテストがあり、その後に対話文や長文読解が続きます。英語も高校によって応用問題(自由英作文や難解な長文など)が選択されます。
- 【対策】 リスニングの配点を落とさないことが大前提です。応用問題が選択される高校を受ける場合、自分の意見を英語で論理的に書く「条件英作文」の特訓が欠かせません。
🧪 理科・🗺 社会:大量の資料と「記述力」の勝負
- 特徴: 複数の実験結果や複雑な統計資料を読み解かせる問題が多数出題されます。「なぜそうなるのか」を文章で説明させる記述問題の割合が高いです。
- 【対策】 単語の一問一答形式の暗記だけでは通用しません。「このグラフのこの変化は、〇〇という理由によるものである」と、自分の言葉で説明できるレベルまで教科書を理解しておく必要があります。
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4. デジタル採点が始まる福井県で「市販の過去問題集」が必須な理由
ここが福井県の受験生にとって、最も重要な分かれ道です。
福井県教育委員会の公式ホームページには、過去問題やリスニング音声のデータが(完全に充実した形では)掲載されていません。
高校によって異なる「数学・英語の選択問題」を攻略するには、ネット上の不完全な情報ではなく、本番と同じ形式の過去問を実際に時間を測って解くことが近道です。デジタル採点に備えて、解答欄に収める練習も同時にできます。
そのため、福井県の公立高校入試で合格を勝ち取るためには、市販の「過去問題集(東京学参など)」を購入することが、実質的な必須条件となっています。
- 2日間のスタミナ配分を掴める: 1日で終わらない入試の疲労感と時間感覚を、過去問を通して体に叩き込むことができます。
- 志望校の「選択問題」の傾向がわかる: 自分が受ける高校が例年どちらの難易度を選択しているのか、過去問の解説を見れば一目瞭然です。
- リスニング音声が手に入る: 配点の高い英語のリスニング対策を、本番と同じ環境でシミュレーションできます。
公式HPに頼ることができない福井県の入試において、早めに過去問題集を手に入れた人が圧倒的な優位に立ちます。中3の成績だけで内申が決まる今、一刻も早く実戦演習をスタートしましょう!
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解いたあと、知識を定着させる
過去問を解くと、落とした原因が「知識」なのか「時間」なのかが見えてきます。知識で落としている場合は、同じ問題集をもう一周するより、一問一答の形で潰すほうが早く終わります。
当サイトでは、公立高校入試の過去問を分析してつくった一問一答&両面暗記カード(PDF)を用意しています。福井県版は現在ご用意がないため、全国の頻出問題を横断してまとめた全国版をご覧ください。スマホアプリが付いていて、同じ2,004問をスマホでも解けます。価格は1,480円です。。
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💡 本記事の作成について(作者&AIの共創) 本記事は、塾講師経験者による専門的視点と、最新の入試データを解析するAI技術を掛け合わせて制作された「共創コンテンツ」です。福井県の、中3の評定だけを使う選抜、令和9年度から導入されるデジタル採点、英語と数学の選択問題を、県の資料にもとづいて反映しています。
この記事の出典
この記事の制度・日程・配点は、次の公式資料で確認したものだけを書いています。数値と日程は年度ごとに変わります。受験する年度の資料を必ずご自身でご確認ください。
- 令和9年度福井県立高等学校入学者選抜について(福井県教育委員会)
- 令和9年度入学者選抜日程|PDF
- 令和9年度入学者選抜 デジタル採点導入について|PDF
- 令和9年度一般入学者選抜学力検査の出題範囲|PDF
- 令和8年度福井県立高等学校入学者選抜実施要項|PDF(選抜方法はこちら)
最終確認日:2026年9月11日
