※この記事はプロモーション広告を含みます。
中部・北陸エリアの中でも、堅実な教育県として知られる富山県。 富山県の公立高校入試(一般選抜)は、非常にシビアな「積み重ねの戦い」です。
最大の特徴は、内申点(調査書点)の計算方法です。多くの都道府県が中3の成績のみを重視する中、富山県は「中学2年生の成績」からバッチリ点数化されます。さらに、中学3年生の成績が中学2年生の2倍になるという、中3重視の傾斜配点が採用されています。
また、本番のテストは全国的にも珍しい「各教科40点満点(計200点満点)」という形式で行われます。1問のミスが命取りになるこの特殊な配点に慣れるには、専用の対策が不可欠です。
そして、富山県の受験生が直面する最大の壁が、「富山県教育委員会の公式HPには、過去問が一切掲載されていない」という事実です。
この記事では、令和9年度(2027年2月・3月)入試について、県教育委員会の資料で確認できたことだけを書きます。調査書評定点の出しかた、調査書と当日点を同等に扱う判定、各教科40点の学力検査、令和9年度の日程、そして市販の過去問題集が必要になる理由までまとめました。
📅 この記事は、いま中学3年生の人が受ける「令和9年度(2027年2月・3月)入試」の記事です。
令和9年度の資料で確認ずみ:選抜の日程
令和9年度の資料がまだ出ていないため、前年度までの資料(令和8年度実施要領)で書いている部分:学力検査の配点、調査書評定点の満点と出しかた、判定の原則。令和9年度の実施要領は、例年秋以降に公表されます。出たら必ずそちらを確認してください
1. 富山県は、調査書と当日点を「同等に扱う」のが原則です
富山県の入学者選抜でいちばん大事なのは、この一文です。
高等学校長は、選抜に当たって、調査書評定点と学力検査の成績とを対比し、同等に扱い、判定することを原則とする。
(富山県立高等学校入学者選抜実施要領)
内申と当日点が半々ということです。どちらか片方に賭ける作戦は成り立ちません。
ただし「原則」にはただし書きが付いています。同じ実施要領の 7(4) の続きです。
ただし、調査書評定点又は学力検査の成績が、募集定員…の上位10%以内にある場合は、調査書評定点又は学力検査の成績の一方により、判定することができるものとする。
(富山県立高等学校入学者選抜実施要領 7(4)。「…」は募集定員から除く人数の説明を省いた箇所です)
内申か当日点のどちらかが上位10%以内に入っていれば、その一方だけで合格を決めてもよいということです。ふだんは半々ですが、突き抜けた強みが1つあれば、そこだけで通る道があります。
なお、専門学科と普通科のコースは、県教育委員会の承認を得て配点の比重を変えられます。
📊 調査書評定点は、中2+中3×2+特別活動等
調査書評定点は、150点満点です。実施要領は「次のア、イ、ウにより、調査書評定点を150点満点で算出する」と定めていて、内訳まで書かれています。
| 中身 | 満点 | |
|---|---|---|
| ア | 学習の記録における2年次の各教科の評定による評定点 | 45点 |
| イ | 学習の記録における3年次の各教科の評定それぞれに2を乗じたものによる評定点 | 90点 |
| ウ | 特別活動等、学習の記録以外の記載事項を換算したものによる評定点 | 15点 |
| 合計 | — | 150点 |
中1の評定は使われません。中2はそのまま(45点)、中3は2倍(90点)。150点のうち90点、6割が中3の評定です。学年の重みは中2:中3=1:2。
さらに特別活動などの記録も15点ぶん点数化されて加わります。部活動、生徒会、委員会、資格、ボランティアの記録が、そのまま評定点になるということです。
学力検査は5教科×各40点=200点。調査書150点とこの200点を、同等に扱って比べます。
いま中3なら、2学期の評定が2倍で効きます。そして中2の評定も、そのまま残ります。
2. 令和9年度の日程と、学力検査の中身
| 選抜 | 志願期間 | 検査日 | 合格 |
|---|---|---|---|
| 推薦・全国募集 | 令和9年2月1日(月)〜2月3日(水) | 令和9年2月9日(火) | 内定通知 2月15日(月) |
| 一般 | 令和9年2月24日(水)〜2月26日(金) | 令和9年3月9日(火)・3月10日(水)の2日間 | 発表 3月18日(木) |
| 追検査 | — | 令和9年3月15日(月) | 発表 3月18日(木) |
| 第2次 | 令和9年3月19日(金)〜3月23日(火) | — | 発表 3月26日(金) |
一般選抜は2日間です。推薦で合格が内定した人も、発表は一般選抜と同じ3月18日になります。
| 項目 | 実施要領に書かれていること |
|---|---|
| 検査教科 | 国語・社会・数学・理科・英語(聞き取りテストを含む)の5教科。県下一斉 |
| 配点 | 各教科40点(合計200点) |
| 聞き取りテスト中止の場合 | 当該校では聞き取りテスト部分を除いて40点に換算する |
| 問題の作成 | 富山県教育委員会教育長の委嘱する検査問題作成委員会 |
1教科40点というのは、全国的にもかなり低い配点です。200点満点なので、1問の重みが大きい。配点2点の問題を1つ落とすことが、100点満点の県の5点ぶんに相当します。ケアレスミスの代償が重い入試だと考えてください。
※ 配点の40点は、公表されている実施要領で確認した数値です。令和9年度の実施要領が出たら、必ずご自身で確認してください。
3. 【科目別】富山県の学力検査(各45分・各40点)の出題傾向
富山県の学力検査は、各教科40点満点という独自の配点です。1問あたりの重みが他県よりも大きく、ケアレスミスが致命傷になります。
📖 国語:聞き取り検査と200字作文の壁
- 特徴: 冒頭に「聞き取り検査(リスニング)」があり、現代文、古典、そして最後には指定の条件(二段落構成など)に従って書く200字の作文が出題されます。
- 【対策】 45分という短い時間で、作文まで書き上げる読解スピードが必須です。作文は10分程度で書き上げる特訓を過去問で繰り返しましょう。
📐 数学:大問1・2を死守し、証明で粘る
- 特徴: 大問1・2で基礎知識が問われ、ここでミスをすると高得点は望めません。後半は関数や図形の証明が出題されます。
- 【対策】 40点満点中、基本問題の配点が大きいため、計算ミスは厳禁です。証明問題は部分点を狙い、わかっている条件を確実に書く練習をしてください。
🔤 英語:配点の25%を占める「聞き取りテスト」
- 特徴: 40点満点中10点分(25%)がリスニングです。長文読解では、内容の正確な理解と、英文で回答する力が求められます。
- 【対策】 リスニング音声なしでの対策は不可能です。日頃から英語の音声に慣れ、設問を先読みする力を養いましょう。
🧪 理科・🗺 社会:図表の読み取りと記述力の勝負
- 特徴: どちらも実験結果や統計資料、地図を用いた問題が中心です。「理由を説明しなさい」という記述問題が必ず出題されます。
- 【対策】 単語を覚えるだけでなく、「なぜその現象が起きるのか」という背景を理解し、自分の言葉で説明できるようにしておく必要があります。
基本問題をマスターしている人は、分野別過去問集がおすすめ👇

基本問題をマスターしたい人は、「学研のひとつひとつわかりやすくシリーズ」がおすすめ👇

4. なぜ富山県対策には「市販の過去問題集」が必須なのか?
ここが富山県の受験生にとって、最も重要な分かれ道です。
富山県教育委員会の公式ホームページには、過去問題やリスニング音声のデータが一切公開されていません。
各40点満点という特殊な配点、15点分(英語10点+国語5点)を占める聞き取りテスト、そして45分という独特の時間制限。これらを攻略するには、ネット上の不完全な情報ではなく、本番と全く同じ形式の過去問を実際に解くことが唯一の解決策です。
そのため、富山県の公立高校入試で合格を勝ち取るためには、市販の「過去問題集(東京学参など)」を購入することが、実質的な必須条件となっています。
- 「聞き取りテスト」が完全対策できる: 英語だけでなく国語の聞き取り音声も収録されているため、本番さながらのシミュレーションが可能です。
- 40点満点・45分のペース配分を掴める: 100点満点の模試とは違う、富山県特有の「1問の重み」を体に叩き込めます。
- プロによる採点基準: 記述問題において、「どこまで書けば部分点がもらえるか」が明確になります。
公式HPに頼ることができない富山県の入試において、早めに過去問題集を手に入れた人が圧倒的な優位に立ちます。今すぐ演習をスタートしましょう!
👉 2027年入試向け|富山県公立高校入試の過去問題集
解いたあと、知識を定着させる
過去問を解くと、落とした原因が「知識」なのか「時間」なのかが見えてきます。知識で落としている場合は、同じ問題集をもう一周するより、一問一答の形で潰すほうが早く終わります。
当サイトでは、公立高校入試の過去問を分析してつくった一問一答&両面暗記カード(PDF)を用意しています。富山県版は現在ご用意がないため、全国の頻出問題を横断してまとめた全国版をご覧ください。スマホアプリが付いていて、同じ2,004問をスマホでも解けます。価格は1,480円です。。
・BOOTHでも購入できます
・noteでも販売しています(標準編・初級編)
💡 本記事の作成について(作者&AIの共創) 本記事は、塾講師経験者による専門的視点と、最新の入試データを解析するAI技術を掛け合わせて制作された「共創コンテンツ」です。富山県教育委員会が公表している資料を、直接確認して書いています。
この記事の出典
この記事の制度・日程・配点は、次の公式資料で確認したものだけを書いています。数値と日程は年度ごとに変わります。受験する年度の資料を必ずご自身でご確認ください。
最終確認日:2026年9月10日
