【山梨県公立高校入試】出題傾向と対策|前期・後期募集と国語だけ55分

山梨県 公立高校入試 出題傾向と対策 国語だけ55分 調査書と当日点は同等

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山梨県の公立高校入試(後期募集)は、他県にはない非常にトリッキーな「内申点の計算ルール」を持っています。

いちばん大事なのは、判定にあたって調査書の記録と学力検査の成績を「同等に扱う」と基本事項に明記されていることです。内申と当日点が半々ということで、どちらか片方に賭ける作戦は成り立ちません。なお、調査書をどう点数化するかは基本事項には書かれていません。10月に発表される実施要項で確認してください。

また、学力検査(本番のテスト)でも、英語の「35〜50語の長文英作文」や、数学の「式を用いた説明」など、独自の記述対策が必須となります。

そして、山梨県の受験生にとって最も過酷な壁が、「山梨県教育委員会の公式HPには、過去問題が掲載されていない」という事実です。

この記事では、令和9年度(2027年2月・3月)入試について、県教育委員会の基本事項で確認できたことだけを書きます。前期募集と後期募集のちがい、国語だけ55分の学力検査、長期欠席者等を対象とした特別選抜、令和9年度の日程、そして市販の過去問題集が必要になる理由までまとめました。

📅 この記事は、いま中学3年生の人が受ける「令和9年度(2027年2月・3月)入試」の記事です。
令和9年度の資料で確認ずみ:選抜の基本事項、日程、学力検査の教科・配点・検査時間、特別選抜の概要
令和9年度の資料がまだ出ていないため、前年度までの資料で書いている部分:各高校の「選抜資料比重」など細部。「令和9年度山梨県公立高等学校入学者選抜実施要項」は10月に発表予定と県が案内しています

目次

1. 山梨県は前期募集と後期募集の2本立てです

前期募集後期募集
実施校全日制のすべての高校・学科全日制のすべての高校・学科
検査日令和9年1月28日(木)・29日(金)令和9年3月3日(水)・4日(木)
検査の中身面接のほか、高校長が必要と認める場合は特色適性検査・特技・個性表現学力検査(5教科)
結果令和9年2月5日(金)に内定通知令和9年3月11日(木)に発表

前期募集には学力検査がありません。選抜は「各高等学校長が定める選抜資料比重に基づき、調査書、学習活動及び生活状況に関する所見、面接並びに各高等学校長が定める検査の成績を総合判定」して行われます。

📊 前期募集の枠は、学科によって上限が違います

学科募集人員の上限
普通科募集定員の40%以内
理数科・文理科・英語理数科・探究科(専門教育学科)募集定員の40%以内
職業に関する学科募集定員の50%以内
総合学科募集定員の50%以内

職業学科と総合学科は、定員の半分までが前期で決まります。この2つを志望するなら、前期の面接対策は「おまけ」ではありません。逆に普通科は最大でも4割なので、後期の学力検査が本番です。

前期募集の出願は1人1校1学科に限られます。全国募集は北杜・韮崎・甲府工業・農林・巨摩・青洲・笛吹・日川・都留・都留興譲館・富士北稜・甲府商業の12校が実施します。

2. 後期募集の学力検査|国語だけ55分です

項目基本事項に書かれていること
検査教科国語・社会・数学・理科・英語(リスニング検査を含む)の5教科
配点各検査教科100点(合計500点)。専門教育学科と普通科のコースは配点を変えることがある
検査時間国語は55分、社会・数学・理科・英語は各50分
検査期日令和9年3月3日(水)・3月4日(木)の2日間
追検査令和9年3月9日(火)

国語だけ5分長いのが山梨県の特徴です。記述の量が多いということを意味します。過去問を解くときは、必ず国語だけ55分、ほかは50分で計ってください。50分で解く癖をつけてしまうと、本番で5分をどう使うか決められません。

⚖ 判定は「調査書と当日点を同等に扱う」

一般選抜においては、調査書の記録及び学力検査又は追検査の成績を総合判定し、選抜する。判定に当たっては、調査書の記録と学力検査又は追検査の成績を同等に扱う。
(令和9年度山梨県公立高等学校入学者選抜の基本事項)

内申と当日点が半々です。片方だけで押し切る作戦は成り立ちません。

📄 長期欠席者等を対象とした特別選抜

山梨県には、調査書の評価を用いない選抜があります。

項目内容
対象欠席が年間30日以上の人、または30日未満でも在籍校で教室での学びが十分にできていない人(病気・家庭の事情・保健室やフリースクールへの登校など)
選抜方法学力検査と個人面接で合否を決定。学力検査では一般選抜を参考とした合格ライン(最低点)を設定する
募集人員学校の規模に応じて2〜4名程度。各校の後期募集の募集人員に含める
注意一般選抜との併願は認められない。出願時に自己申告書と、学校長の出願資格確認書が必要

中学校で欠席が多かった人にとって、これは大きな選択肢です。調査書の評価を使わず、当日の学力検査と面接だけで判断されます。ただし一般選抜と併願できないので、どちらで出すかを中学校の先生とよく相談してください。

3. 【科目別】山梨県の学力検査(各50分・計500点)の出題傾向

山梨県の学力検査は、記述問題や資料読み取り問題が多く、時間配分が合否を直結します。

🔤 英語:全体の6割を占める長文と「35〜50語」の英作文

  • 特徴: 長文読解の割合が非常に高く、小問数全体の約6割を占めます。また、与えられたテーマについて「35語〜50語」の英語で自分の考えを書く、ボリュームのある条件英作文が毎年出題されます。
  • 【対策】 単語や文法の知識だけでなく、長い英文を速く正確に読み解くスピードが必須です。英作文は、自分が確実にスペルミスなく書ける構文のパターンをいくつか暗記しておきましょう。

📐 数学:大問1の小問集合を死守し、式を用いた説明を書く

  • 特徴: 大問1の小問集合だけで全体の配点の約3割を占めるため、ここでの失点は致命傷になります。後半では、図形の証明だけでなく、「式を用いて理由を説明する」記述問題が頻出です。
  • 【対策】 基礎的な計算問題は満点が大前提です。後半の記述問題は、答えに行き着かなくても「わかっている条件や途中式」を書き残し、部分点を拾う粘り強さが求められます。

🧪 理科・🗺 社会:図表の読み取りと記述力の勝負

  • 特徴: 理科は実験の模式図やグラフから、社会は地形図や統計資料から情報を読み取り、文章で記述させる問題が多く出題されます。社会は問題数も多く、難易度が高めです。
  • 【対策】 用語の一問一答形式の暗記だけでは全く通用しません。「なぜこの実験結果になったのか」「このグラフの変化の理由は何か」を、自分の言葉で説明できるレベルまで理解を深めてください。

📖 国語:複数資料の整理と総合的な読解力

  • 特徴: 本文だけでなく、図表などの「複数資料」を関連づけて読み解く力が重視されています。
  • 【対策】 設問で何が問われているのかを正確に把握し、本文と資料の「どこを使えば答えられるのか」を素早く見つけ出すトレーニングが必要です。

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4. 過去問非公開の山梨県で「市販の過去問題集」が必須な理由

ここが山梨県の受験生にとって、最も重要な分かれ道です。

山梨県教育委員会の公式ホームページには、過去問題やリスニング音声のデータが掲載されていません。

山梨県特有の「35語〜50語の英作文」や、資料を読み解いて理由を記述する理科・社会の問題を攻略するには、ネット上の情報ではなく、本番と全く同じ形式の過去問を実際に解いて、プロの詳しい解説を読むことが唯一の解決策です。

そのため、山梨県の公立高校入試で合格を勝ち取るためには、市販の「過去問題集(東京学参など)」を購入することが、実質的な必須条件となっています。

  • プロの採点基準がわかる: ボリュームのある英作文や理社の記述問題において、「どこまで書けば部分点がもらえるか、何を書いたら減点されるか」が明確になります。
  • リスニング音声が手に入る: 配点の高い英語のリスニング対策を、本番と同じ環境でシミュレーションできます。
  • 時間配分を体に叩き込む: 長文や記述が多い山梨県のテストを50分で解き切るペース感覚は、実戦演習でしか身につきません。

公式HPに頼ることができない山梨県の入試では、早めに過去問題集を手に入れた人ほど、演習に使える時間が長くなります。国語だけ55分という時間配分を体に入れるためにも、早く実戦演習を始めてください。他の県の公開状況は 公立高校入試の過去問|都道府県別リンク集 にまとめてあります。

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過去問を解くと、落とした原因が「知識」なのか「時間」なのかが見えてきます。知識で落としている場合は、同じ問題集をもう一周するより、一問一答の形で潰すほうが早く終わります。

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💡 本記事の作成について(作者&AIの共創) 本記事は、塾講師経験者による専門的視点と、最新の入試データを解析するAI技術を掛け合わせて制作された「共創コンテンツ」です。山梨県教育委員会が公表している令和9年度の基本事項を、直接確認して書いています。

この記事の出典

この記事の制度・日程・配点は、次の公式資料で確認したものだけを書いています。数値と日程は年度ごとに変わります。受験する年度の資料を必ずご自身でご確認ください。

最終確認日:2026年9月10日

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この記事を書いた人

公立進学校から東北大学理学部へ進学。学部卒。
プロ家庭教師、塾講師経験のある40代。
子供は中学生一人。
2026年9月に吉原ビジネスデザイン研究所(YBDL)を開業
2026年10月から「よしわら塾」を開業予定!

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