【調査】公立高校入試の過去問は公式でどこまで手に入る?県ごとの公開状況

公立高校入試の過去問は公式でどこまで手に入る? 47都道府県の公開状況をまとめた調査記事のアイキャッチ

「公立高校の過去問は、都道府県のホームページで無料でダウンロードできる」とよく言われます。これは半分だけ本当です。

当サイトで各都道府県の公式ページを1つずつ開いて確認したところ、公開している年数も、公開しているものの中身も、県によってまったく違いました。7年分を出している県もあれば、問題を1年分も出していない県もあります。

このページでは、実際に開いて確認できた県だけを載せます。確認できていない県は「調査中」と書き、順次追加します。推測では書きません。

目次

公式の公開状況は、大きく3つに分かれます

  • A:複数年分の問題と正答を公開している県 … 過去問演習を公式だけで進められます
  • B:直近1〜3年分だけの県 … 5年分やりたい場合、公式では足りません
  • C:問題そのものを公開していない県 … 公式には統計や解説しかありません

自分の県がどれに当たるかで、やるべきことが変わります。

確認できた県の公開状況(2026年9月調査)

A|複数年分を公開している県

公開年数特徴
東京都7年分(令和2〜8年度)分割後期募集の別問題も7年分。各教科の「採点のポイント」つき。リスニング音声は台本PDFのみ
京都府5年分(令和4〜8年度)前期選抜(国数英)と中期選抜(国社数理英)の両方。リスニング音声あり。1つのPDFに問題・答案用紙・正答表・配点まで入っています
神奈川県3年分(令和6〜8年度)リスニング音源(MP3)あり。追検査の別問題と定時制の問題も公開
各県の教育委員会サイトで2026年9月に確認

京都府は「配点」まで公開しています

同じ「公開している」でも、中身には差があります。京都府は、問題・答案用紙・正答表・配点が1つのPDFにまとまっています。正答表には設問ごとの配点が入っていて、「完全解答」と書かれた設問まで示されています。

配点が分かると、自分の答案が何点だったのかを自分で採点できます。市販の問題集を買わなくても、点数の推移を追えます。ここまで出している県は多くありません。
東京都は各教科の「採点のポイント」、神奈川県は英語・国語の「正答表並びに採点上の注意」という形で、採点の手がかりを別に公開しています。

この3県は、県ごとの年度別リンク集を用意しています。
東京都の過去問(公式7年分)
神奈川県の過去問(公式3年分・音源つき)
京都府の過去問(公式5年分・正答と配点つき)

C|問題そのものを公開していない県

問題公式にあるもの
新潟県なし学力検査の概況/教科別解説/小問ごとの正答率一覧/志願者数
兵庫県なし入学者選抜実施結果(詳細)/志願・受検・合格状況/選抜要綱
富山県なし入学者選抜発表資料(日程・志願状況・合格内定者数)/実施要領
各県の教育委員会サイトで2026年9月に確認

それ以外の県は調査中です。確認できた順に、この表に足していきます。

問題が無い県でも、公式には使える資料があります

「問題を公開していないなら、公式サイトは見なくていい」と思われがちですが、それは損です。問題以外の資料に、市販の問題集には載っていないものがあります。

新潟県の「小問ごとの正答率一覧」は、かなり強い資料です

新潟県は問題冊子を公開していませんが、各教科の小問ごとに、受験者の正答率を一覧で公開しています。

これが分かると、「どの問題を確実に取るべきか」「どの問題は捨ててよいか」が数字で判断できます。正答率が8割の問題を落としているなら、そこは全員が取れているところです。逆に正答率が1割の問題は、解けなくても差はつきません。
市販の過去問題集を買ったうえで、この正答率表と突き合わせるのが、いちばん効率のよい使い方です。
新潟県公立高等学校入学者選抜結果(新潟県)

平均点が分かれば、目標点が決まります

多くの県が、教科別の平均点を公開しています。自分の得点が平均より上か下かが分かれば、あと何点必要かの目安になります。問題が無い県でも、平均点は取れることが多いです。

選抜要綱には、配点と試験時間が書かれています

意外と見落とされますが、各教科の満点、試験時間、内申点の計算方法は選抜要綱に書かれています。これは毎年更新されるので、市販の問題集より情報が新しいことがあります。

問題そのものは、市販の過去問題集で補うことになります

※この記事はプロモーション広告を含みます。

公式が問題を出していない県、あるいは1〜3年分しか出していない県では、過去問を数年分そろえる手段は市販の問題集しかありません。

選ぶときに見るところは3つです。

  • 収録年数。5年分以上あるものを選びます。県によっては、ダウンロード版で追加年度が付きます
  • 解説の詳しさ。公式は正答表(答えの一覧)までで、解説はありません。ここが有料の価値です
  • 英語リスニングの音声。ただし神奈川県や京都府のように、公式が音声を出している県では不要です。自分の県を先に確認してください

都道府県別の過去問題集は、毎年5〜6月ごろに新しい年度版が出ます。受験する年の版を選んでください。
都道府県別のリンク集から、自分の県を確認する

ダウンロードするときの注意

公式のPDFは無料ですが、自由に配ってよいわけではありません。たとえば京都府の学力検査問題のページには、次の記載があります。

これらのファイルを無断で他のホームページに掲載することや、営利目的で利用することを固く禁じます。

神奈川県のリスニング音源にも「複写し他人に配布すると、著作権法に違反することがあります」と書かれています。ダウンロードは自分の学習のためだけに使ってください。

当サイトも、問題PDFや音声を自分のサーバーに置くことはしません。すべて各都道府県の公式ページへのリンクです。

自分の県を確認するときに見る3つのこと

教育委員会のサイトを開いたら、次の3つを順に確認してください。この3つで、市販の問題集が必要かどうかが決まります。

  1. 何年分あるか。3年分しか無い県もあります。5年分やりたいなら、足りないぶんは市販で買うことになります
  2. 正答(答え)が付いているか。問題だけ公開して答えは別ページ、という県もあります。京都府のように1つのPDFに全部入っている県もあります
  3. 配点や採点基準があるか。ここまであると自己採点ができます。無い場合、記述問題の点数が読めません

3つ揃っている県なら、公式だけで過去問演習が完結します。解説が欲しいかどうかだけで判断してください。
逆に、問題が無い県や年数が足りない県は、市販の問題集が前提になります。

まとめ

  1. まず自分の県の公式サイトを確認する。7年分ある県もあれば、1年分も無い県もあります
  2. 公開している県でも、正答や配点まであるかを確認する。3つ揃えば公式だけで完結します
  3. 問題が無くても、平均点・正答率・選抜要綱は取れることが多い。ここは市販の本にも載っていません
  4. 足りない年数は市販の問題集で補う。音声が公式にある県では、音声目的で買う必要はありません

県ごとの公開状況は、確認できたものからこのページに追記していきます。
公立高校入試の過去問|都道府県別リンク集
【47都道府県】公立高校入試の難易度ランキング

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この記事を書いた人

公立進学校から東北大学理学部へ進学。学部卒。
プロ家庭教師、塾講師経験のある40代。
子供は中学生一人。
2026年9月に吉原ビジネスデザイン研究所(YBDL)を開業
2026年10月から「よしわら塾」を開業予定!

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