内申点(調査書点)の計算は、都道府県でまったく違います。中3の成績だけを見る県もあれば、中1から3年分すべてを同じ重みで入れる県、中3だけ3倍にする県もあります。実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)が2倍になる県も、5教科と同じ扱いの県もあります。
このページは、令和9年度(2027年2月・3月)入学者選抜の公式資料を1県ずつ読んで、確かめられた値だけを一覧にしたものです。公式資料で確かめられなかったところは【要確認】と書いています。推測では埋めていません。最終確認日:2026年9月20日
※令和9年度の実施要項がまだ出ていない県(北海道・岩手・山形・富山・石川・岡山・愛媛・福岡・長崎・大分 など)は、県が現に掲げている直近の資料(令和8年度の実施要項・要領など)で確かめています。令和9年度の要項が出たら変わることがあります。どの資料で確かめたかは、各県のページの「この記事の出典」に書いています。
先に知っておきたい3つのこと
- 「内申点◯点満点」が県で決まっていない県があります。栃木・群馬・福島・佐賀・宮崎などは、学校ごとに配点が違います。自分の志望校の資料を見ないと分かりません
- 「内申:当日点=◯:◯」も、県が決める県と、学校が決める県があります。兵庫(5:5)や広島(6:2:2)のように県が決めている県もあれば、千葉のように学校が選ぶ係数で実質決まる県もあります
- 数字が同じでも、意味が違います。たとえば「135点」は、青森では3年分の合計、神奈川では中2+中3×2の合計です
47都道府県の一覧(令和9年度・2027年入試)
都道府県名から、当サイトの県別ページ(配点・傾向・出典つき)に移れます。【要確認】は、公式資料で確かめられなかったところです。
| 都道府県 | 調査書(内申点)の満点 | 対象学年と重み | 実技4教科 | 当日点との比率 |
|---|---|---|---|---|
| 北海道 | 315点 | 中1・中2は2倍、中3は3倍(1:1:1.5) | 同じ | 7割の枠は同等(学力検査を0.63倍して315点に換算) |
| 青森 | 135点 | 1:1:1 | 同じ | 比率では決めない(Ⅰ〜Ⅲ群に分ける) |
| 岩手 | 660点を500点に圧縮 | 1:2:3 | 5教科の1.5倍 | 7:3〜3:7を学科ごとに |
| 宮城 | 195点 | 1:1:1 | 2倍 | 7:3〜3:7を学校・学科ごとに |
| 秋田 | 【要確認】(要項に総点の明示なし。計算上195点) | 1:1:1 | 2倍 | 相関表(塗りつぶす範囲は学校ごと) |
| 山形 | 中3の評定45点を500点に換算(令和8年度の実施要項による) | 中3のみ【要確認】(令和9年度の基本方針には学年の限定がありません) | 同じ | 3:7〜7:3を校長が定める |
| 福島 | 学校ごと(多くは195点+55点=250点) | 1:1:1 | 2倍(傾斜配点をする高校) | 学校ごと |
| 茨城 | 【要確認】(令和9年度の実施細則が未公表) | 【要確認】 | 【要確認】 | 比率では決めない(A群・B群) |
| 栃木 | 学校ごと(実施細則の別表5に実数) | 【要確認】 | 【要確認】 | 学校・学科ごと |
| 群馬 | 学校ごと(65点〜1,750点) | 【要確認】 | 【要確認】 | 学校・型ごと(特色型は定員の10〜50%) |
| 埼玉 | 135/180/225点 →200/300/400点に換算 | 1:1:1/1:1:2/1:1:3 から学校が選ぶ | 同じ | 学力検査500点+調査書200〜400点+面接30点か60点 |
| 千葉 | 135点×K(0.5〜2)。記載事項の加点は50点まで | 1:1:1 | 同じ | Kの値で決まる(学校ごと・付表2で公表) |
| 東京 | 調査書点300点(換算内申65点) | 中3のみ | 2倍 | 原則7:3(7:3と10:0の高いほうを使う学校も) |
| 神奈川 | 135点を100点に換算 | 中1は使わない。中2:中3=1:2 | 同じ(重点化で2倍まで) | 学校ごと(f+g=10) |
| 新潟 | 135点を1,000点に換算(学校設定枠は上限195点) | 1:1:1 | 一般枠は同じ(学校設定枠は4教科まで2倍) | 7:3〜3:7を学校ごとに |
| 富山 | 150点 | 中1は使わない。中2:中3=1:2 | 同じ | 同等が原則(一方が上位10%以内ならその一方だけで判定できる) |
| 石川 | 【要確認】(計算上180点) | 1:1:2 | 同じ | 【要確認】 |
| 福井 | 【要確認】 | 中3のみ | 同じ | 【要確認】 |
| 山梨 | 【要確認】(実施要項は10月公表予定) | 【要確認】 | 【要確認】 | 同等(5:5) |
| 長野 | 45点 | 中3のみ | 同じ | 相関図で区分(数値の比率はなし) |
| 岐阜 | 【要確認】(計算上180点) | 1:1:2 | 同じ | 7:3〜3:7を学校ごとに |
| 静岡 | 【要確認】 | 【要確認】 | 同じ | 3段階で選ぶ(数値の比率はなし) |
| 愛知 | 90点(評定合計45×2)※2026年9月11日の資料 | 中3のみ | 同じ | Ⅰ〜Ⅴの5方式(内申2倍・当日2倍など) |
| 三重 | 【要確認】 | 中3のみ | 同じ | 内申の順位と当日点の順位の両方に入った人から |
| 滋賀 | 【要確認】 | 【要確認】 | 【要確認】 | 学校ごと(高等学校別入学者選抜概要) |
| 京都 | 【要確認】(計算上195点) | 1:1:1 | 2倍 | 順位が双方とも定員の90%以内(数値の比率はなし) |
| 大阪 | 450点 | 1:1:3(450点のうち中3が270点) | 同じ | タイプⅠ〜Ⅴ(7:3〜3:7)を学校が選ぶ |
| 兵庫 | 250点 | 中3のみ | 5教科×4、実技4教科×7.5 | 5:5(県が決めている) |
| 奈良 | 【要確認】(計算上144点) | 中1・中2は「主体的に学習に取り組む態度」だけ27点ずつ、中3は評定×2で90点 | 同じ | 資料Ⅰと資料Ⅱの合計(高校ごとの加重配点あり) |
| 和歌山 | 180点 | 1:1:2 | 同じ(2倍までの傾斜評価あり) | 学校ごと(選抜選考基準) |
| 鳥取 | 130/195/260点(学校が決める) | 中3のみ | 学力検査を実施しない教科が2倍 | 8:2〜2:8(学校ごと) |
| 島根 | 【要確認】(実施要綱は10月発行予定) | 【要確認】 | 【要確認】 | 【要確認】 |
| 岡山 | 換算点200点 | 1:1:2(+中3の実技4教科20点) | 中3の実技4教科は3倍 | 相関表(数値の比率はなし) |
| 広島 | 225点 | 1:1:3 | 同じ | 学力検査6:調査書2:自己表現2(県が固定) |
| 山口 | 【要確認】 | 【要確認】 | 【要確認】 | 同等(県のルール) |
| 徳島 | 195点 | 1:1:1 | 2倍 | 同等(10区分の相関表) |
| 香川 | 【要確認】(要綱に点数の記載なし) | 【要確認】 | 【要確認】(5教科との均衡を考慮) | 同等 |
| 愛媛 | 135点 | 1:1:1 | 同じ | 第1選抜は調査書の上位90%程度が入口(数値の比率はなし) |
| 高知 | 【要確認】 | 【要確認】 | 【要確認】 | 【要確認】 |
| 福岡 | 【要確認】(計算上45点) | 中3のみ | 同じ(一部の学科で1.5倍の加重) | A群・B群(数値の比率はなし) |
| 佐賀 | 学校ごと(学習の記録45〜180点) | 【要確認】 | 【要確認】 | 学校ごと(評価基準の概要で公表) |
| 長崎 | 【要確認】 | 【要確認】 | 【要確認】 | 学校ごと(合計10になる割合で公表) |
| 熊本 | 【要確認】(計算上180点) | 1:1:2 | 同じ倍率(5教科だけ学力検査で補正) | 順位で決める(数値の比率はなし) |
| 大分 | 【要確認】(計算上260点) | 1:1:2 | 中3の実技4教科は実質4倍 | 3:7/4:6/5:5(学校ごと) |
| 宮崎 | 学校ごと(60点〜300点) | 【要確認】 | 【要確認】 | 学校ごとの配点(合計600〜1,500点) |
| 鹿児島 | 【要確認】(計算上450点) | 中3のみ | 5教科の10倍(実技は1教科100点) | 相関表(数値の比率はなし) |
| 沖縄 | 【要確認】 | 【要確認】 | 【要確認】 | 原則5:5(4:6〜6:4の範囲) |
対象学年で分けると、3つの型があります
① 中3の成績だけを見る県
東京・長野・福井・三重・兵庫・鳥取・福岡・鹿児島 など。中1・中2の成績は点数になりません(調査書に記入はされます)。3年生になってからの巻き返しが効く型です。
② 中1から3年分を同じ重みで足す県
青森・宮城・秋田・福島・千葉・新潟・京都・徳島・愛媛 など。中1の成績が、中3の成績と同じ重さで入ります。1年生のうちから積み上げる必要があります。
③ 中3の成績を重くする県
大阪は中3が3倍(450点のうち270点)、広島も中3が3倍、岩手は1:2:3、北海道は中3が1.5倍。石川・岐阜・和歌山・岡山・熊本・大分 は中3が2倍です。神奈川・富山 は中1を使わず、中2:中3=1:2です。
実技4教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭)が重い県
実技4教科を5教科より重く見る県があります。実技の1の差が、5教科の2の差より大きくなる県もあります。
- 鹿児島:5教科の10倍(5教科は1教科10点、実技4教科は1教科100点)
- 兵庫:5教科×4、実技4教科×7.5(250点のうち実技が150点)
- 大分:中3の実技4教科は実質4倍(換算点の欄でもう一度足される)
- 岡山:中3の実技4教科は3倍
- 東京・宮城・秋田・京都・徳島・鳥取:2倍(東京は換算内申65点のうち40点が実技)
- 岩手:5教科の1.5倍
一方で、青森・埼玉・千葉・神奈川・大阪・広島・愛媛 などは9教科を同じ重さで扱います。
「満点」が決まっていない県の読みかた
表で「学校ごと」「【要確認】」となっている県は、県が一律の満点を決めていないか、点数化の方法を公表していない県です。
- 栃木・群馬・福島・佐賀・宮崎:学校ごとの配点が公表されています。県の一覧(実施細則の別表・評価基準の概要・配点表など)で志望校の行を見るのがいちばん早いです
- 香川・高知・長崎・島根・沖縄:公式資料に点数化の記載がありません。「◯点満点」と書いてあるサイトがあっても、出典を確かめてください
- 山梨・島根:実施要項(要綱)が10月に出る予定です。出たら、このページも更新します
令和9年度から、調査書そのものが変わる県があります
- 群馬:調査書から「出欠席の記録」を削除
- 三重:欠席日数・健康の状況・行動の記録の欄を削除し、特別活動の欄の書きかたを変更
- 兵庫:特別活動や部活動の記録が顕著な場合の「特別取扱い」を廃止
- 北海道:調査書の「出欠の記録」欄の削除は令和10年度から(今回の入試ではありません)
ほかの変更点(選抜のしくみ・マークシート・デジタル採点など)は、こちらにまとめています。
→ 【2027年入試】公立高校入試で変わること|令和9年度の変更点と47都道府県の日程・要項の公表状況
内申点が思うように取れていないときは
内申点は、いまから大きくは動かせません。動かせるのは当日点です。まず自分の県が「内申と当日点をどの比率で見るか」を上の表で確かめてください。学校ごとに決める県なら、志望校の比率次第で戦い方が変わります。
→ 内申点はどこまで重要?|計算方法は県でまったく違います
→ 【中3の秋】9〜11月にやるべきこと|目標点別・5教科の優先順位
→ 公立高校入試は都道府県でどう違う?47県の制度を並べて分かったこと
この記事の出典と更新履歴
各都道府県の教育委員会が公表している令和9年度入学者選抜の資料(実施要項・選抜要綱・基本方針・調査書様式など)を、2026年9月20日に1県ずつ読んで作りました。県ごとの出典URLは、上の表の都道府県名から開ける各県のページの「この記事の出典」に載せています。令和9年度の実施要項がまだ出ていない県(北海道・岩手・山形・富山・石川・岡山・愛媛・福岡・長崎・大分 など)は、直近の資料(令和8年度の実施要項・要領など)で確かめています。
- 2026年9月20日:公開(47都道府県の公式資料を確認)
